『ちょいと、ルセットさん、ハンドミキサーを使うレシピは、もう無いんですか?』
「もちろん、ございますとも、皆々様!」
人参のポタージュスープ以来、台所の奥のそのまた奥に眠らせたままの方いらっしゃるのでは?
『ヴィシソワーズって良くレストランで作ってるジャガイモのスープでしょ? お家で美味しく作れるの? なんだか大変そう・・・。』
「いいえ、とっても簡単です!」
といってもきっと信じてもらえないでしょう。
それでは、本日のキーワードを幾つかお教え致します。
お鍋1個でプロの味。
面倒くさい作業一切なし、このスープ1度も漉さずにクリーミー。
ザザッと切って、煮くずして、後はミキサーにかけるだけ。
レストランの味になる迄のお時間たったの30分。
ご予算、いつもと変わりません。
お味はいつも以上です。
『だけど、真夏にお芋とバターとクリームは。。。』
そのご意見、今から30分間お預かり致します。
それでは、素敵なお食事を。
★ メークイン2〜3個・・・350g
★ 長ねぎ or ポロネギ・・・1本
★ 玉ねぎ・・・1/2個
★ 無塩バター・・・30g
★ ブイヨン・・・1リットル *マギーブイヨン
★ ローリエ(月桂樹の葉)・・・1枚
★ 生クリーム・・・100cc
★ 牛乳・・・100cc
★ 塩・・・適量
それでは、切りものに参ります。
長ねぎ・ポロネギは、3mm幅にお切り下さい。
玉ねぎ、は皮を剥いて、芯を取って、3mm幅にお切り下さい。
メークインは、皮を剥いて、縦半分に切り、5mm幅に切り、水にさらします。
たったのこれだけで本日のスタンバイは終了です。
ただ、皆様、1つだけご注意を。
メークインは5mm幅以下には切らないで下さい。
『なぜ?』
う〜ん、どう説明したら分かりやすいでしょうか?
それではお湯の中に1mm幅に切った、メークインと5mm幅に切ったメークインを入れて食べ比べてみて下さい。
1mm幅の方は、シャキシャキしていて、5mm幅の方はしっとりしているはずです。
シャキシャキしたお芋をミキサーにかけると、その後のお味もシャキシャキしていて、味がのっぺらしています。
しっとりしたお芋をミキサーにかけると、その後のお味もしっとりしていて、まろやかな味になります。
最後にもう1つ例を。
ポテトチップスとフライドポテトの食感の違い。
伝わりましたでしょうか?
まずは、お鍋にバターを入れ、弱火でゆっくり、溶かして下さい。
溶けましたら、玉ねぎと長ねぎのスライスを入れます。
5分位弱火強で炒め続けたものがこちら。
良くお料理の本で見かけます、「しんなりする迄炒める」という表現。
しんなりとは実に幅の広い表現です。
プロはこう解釈します。
「素材にしっかり火が通り、食べた時シャキシャキ感がなくなる迄。」
今回の素材は玉ねぎと長ねぎ、ゆっくり、しっかり炒める事で、ネギ臭さと飛ばすと同時に、素材の旨味を引き出しています。
メークインの水を切り、お鍋に加え、1分位炒めながら、全体を混ぜ合わせます。
ブイヨンを注ぎ、1度沸かし、あくを取り除き、ローリエの葉を加えます。
10分間煮た物がこちら。
煮崩れますけど、まだ、ボロボロとは煮崩れません。
この状態でミキサーにかけますと、ボソボソ感があるので、もう10分ご辛抱を。
さあ、20分経ちました。
いかがでしょう、触ると簡単にボロボロ煮崩れるようになりました。
これから、ハンドミキサーにかけますが、その前にローリエの葉を取り出します。
こればっかりはミキシング出来ませんので。
1分間ミキシングし続けたものがこちら。
「出っ来上がり〜!」
では、ございません。
わたくし、本日冒頭で皆様にお約束致しました。
《プロの味に仕上げると。》
現在、確かに見た目にはクリーミーでも、内部にはまだまだツブツブが残っています。
そして、食感は?
「Oh, my god!」
日本の夏にはキツイとろみ。。。
それでは、ふんわり、軽く仕上げ、飲み口をスッキリさせてしまいましょう。
もちろん、特別な事は一切致しません。
ただ、ミキサーを上下、斜めに動かし、空気を含ませるように後3分混ぜるだけ。
3分以上のミキシングはなお結構。
ですが、ハンドミキサーの連続使用可能時間は確か5分程。
天下分け目の延長3分是非お試し下さいませ。
ご覧下さい。
完全にクリーミーに、かつたっぷり空気を抱き込ませたスープのベースが出来上がりました。
本日最後の行程は味付けです。
お塩を入れて、ググッとお芋の味を引き出して下さい。
お芋料理の塩加減は若干濃いめにしませんと、味がボヤケテしまいます。
↓
牛乳を加えます。
↓
生クリームを加えます。
↓
10秒位ミキシングして下さい。
そして、最後に再び、20秒位ミキサーを上下斜めに動かし、細かい泡々を作りましたら、皆様のお家はレストランです。
どうぞ、お味見を?
いかがですか?
ふわっとした口溶け!
優しく広がるクリーミーなお芋の風味!
そして後味スッキリ!
本日のこのスープ、夏には冷やして、冬には温めて、季節に合わせてお楽しみ下さいませ。
それでは、皆様素敵なお食事を。
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