みなさま、大変ご無沙汰致しましたことをお詫び申し上げます。
実は京都は嵐山に日本料理を勉強しに行って参りました。
京都のとある老舗料亭での研修でした。 おもてなし、空間美、器、お料理全てにおいて、最高のクオリ
ティーでした。このような空間に身を置きますと、我々は、ただただ圧倒されがちですが、よく見ますと
目にする全てはワビサビの精神から成る、心を癒す、先人からの贈り物です。 こと料理に関しまして
は、皆様が普段作られています“おばんざい”がベースになっています。
本日は、まだ肌寒いこの季節に、ほっくりと身も心も温まる、とても簡単な京都のおばんざいをご紹介致
します。
◇かぼちゃ・・・400g
◇薄口醤油・・・30cc
◇みりん・・・30cc
◇出汁・・・450cc
◇絹さや・・・12枚 ※お好みで付け合わせにどうぞ。
みなさま、ほんとにほんとに、本日の最初で最後の山場です。 「え〜めんどくさい!」と言わず、最後までお付き合い下さいませ。 この一手間で、しっとり、ほくほく、お上品な「京風」になちゃいますから。
かぼちゃを好みの大きさに切りそろえてください。ここで、種を綺麗に取っておきますと、食べる時の
食感がとても滑らかになります。種の周りの繊維も面倒ですがお願いします。 そして、食感を和らげる
ために、所々皮をむいて下さい。
続いて、かぼちゃの表面を水で湿らせてあげて下さい。電子レンジは食品に含まれます水分子の摩擦熱を
利用して加熱します。ですから、どうしても乾いてしまいます食品の表面に水分を補給してあげないと、
食品の内側と外側に温度差が生じてしまいます。
そして、耐熱皿に移し、ラップをして下さい。ラップをする際は若干の空気の通り道を開けておいて下さ
い。ラップの破裂防止です。
それでは、本日の秘密兵器・『電子レンジ』にてお手を抜かせて頂きます。
生から煮込めば、結構なお時間がかかるかぼちゃも、電子レンジですとたったの3分です。
この方法は、大根や里芋等ほとんどの煮物の仕込みにご利用できます。もちろん、素材によって若干の加
熱時間の差は有ります。本日のかぼちゃは3分と書きましたが、新鮮なお野菜は瑞々しいので時間を2/3から半分に短縮して下さい。
それでは、この3分を利用して、かぼちゃを煮ますお出汁を作りましょう。お水に出汁パックを入れまし
てゆっくり加熱して下さい。
「あ〜、日本人に生まれてきて良かった!」と感じるお出汁加減にして下さい。
お出汁の味が決まりましたら、出汁パックを取り出して下さい。
このお出汁に、薄口醤油とミリンを加え合わせ地をつくりましょう。普段はこってりと甘辛く仕上げてい
る方も多いと思いますが、本日は薄味の合わせ地でお試し下さい。かぼちゃ本来の甘さが引き立ちますよ
さあ、そろそろ、電子レンジから「チーン♪」と聞こえてくる頃です。かぼちゃはいかかでしょうか?ス
ーパーでかぼちゃを購入された方は、半分くらい火が入った感じですか?、もしくはその手前ならOKで
す。畑から採ってこられた方は3分だと長いかもしれません。ここで火を入れすぎてしまいますと、合わ
せ地に入れた後、ビチョビチョになってしまいますので、お気を付け下さいませ。もし、入れすぎてしま
いましたら、合わせ地と一緒に煮る時間を減らして下さい。
それでは、合わせ地が入ったお鍋に、かぼちゃを重ならないように敷き詰めて下さい。
そおしましたら、まんべんなく火が入るように、落とし蓋をします。 落とし蓋がなければ、リードペー
パーを濡らして、被せて下さい。中火で10分程煮ましたら出来上がりです。
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