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……これからの時代のコミュニティというものを考えていく上で無視できない要因として、少子・高齢化という人口構造の大きな変化がある。この場合重要な視点は、人間の「ライフスタイル」というものを全体として眺めた場合、「子どもの時期」と「高齢期」という二つの時期は、いずれも地域への“土着性”が強いという特徴をもっているという点だ(これに対し現役時代の場合は、概して“職域”への帰属意識が大きくなる)。
(略)……人口全体に占める「子どもと高齢者」の割合は、戦後の高度成長期を中心に一貫して低下を続け、それが世紀の変わり目である2000年前後に「谷」を迎えるとともに増加に転じ、今後2050年に向けて今度は一貫して上昇を続ける、という大きなパターンがそこに見て取れる(もちろん、前半期においては『三丁目の夕日』の世界のように子どもが多くを占め、後半期においては高齢者が多くを占めるという点でその中身は対照的なのであるが)。 そして、先ほど「子どもと高齢者は地域への“土着性”が強い」ということを確認したのだが、この点とあわせて考えると、戦後から高度成長期を経て最近までの時代とは、一貫して“「地域」との関わりが薄い人々”が増え続けた時代であり、それが現在は、逆に“「地域」との関わりが強い人々”が一貫した増加期に入る、その入り口の時期であるととらえることができる。…… (広井良典『コミュニティを問いなおす ─ つながり・都市・日本社会の未来』ちくま新書、2009年、p.19-20) |

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