NPO法人レッドリボンさっぽろ

NPO法人レッドリボンさっぽろの活動記録です。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

8月25日(土)午後6時から北海道立道民活動センター(かでる2.7 730会議室)において、私たちレッドリボンさっぽろ主催による『HIVとしごと』札幌フォーラム〜HIV陽性を伝えること、伝えないことの尊重〜を開催いたしました。演者は、加藤丈晴氏(北海道合同法律事務所 弁護士)、富田健一氏(北海道大学病院HIV診療センター ソーシャルワーカー)、鈴木賢氏(明治大学教授・北海道大学名誉教授)をお招きし、それぞれの立場から「HIV陽性者の就労や権利を取り巻く様々な現状や問題点」を中心に話をしていただきました。なお、先般の「道内でのHIV陽性者に対する採用取り消し問題」の報道から日もたっておらず、内容としても非常にタイムリーなこともあり、今回のフォーラム参加者は43名と盛況でした。

今回のフォーラムは以下のようなプログラムとなっており、「主催者あいさつ」、「質疑応答・ディスカッション」及びフォーラム全体の司会・進行は事務局長の村形潤が担当しました。

1)「開演・主催者あいさつ」(村形)
冒頭は「主催者あいさつ」に代えて、HIV/AIDSの基礎知識・最新常識のレクチャーがおこなわれました。村形より「自分たちが持っているHIVに対する情報や知識をアップデートさせることが重要である」との話がなされ、その中でも特に「日常生活では感染しないこと」、「一日一回一錠の服薬でコントロールできる時代であること」「体内のウイルスが検出感度未満に十分に抑制されている場合には、セックスを通じても他者に感染させることは先ず無いこと」の3点が話の中心となっていました。

2)「問題提起 働く権利とHIV」(加藤丈晴氏)
加藤氏からは、①旧労働省が作成した「職場におけるエイズ問題のガイドライン」の内容紹介や、それに基づく②今般の「道内でのHIV陽性者に対する採用取り消し問題」についての言及、さらには③「他のHIV陽性者に対する就労をめぐる判例紹介」の話がありました。
また、加藤氏からも同様に「自分たちが持っているHIVに対する情報や知識のアップデートの重要性」が伝えられました。

3)「HIV陽性者の就労支援 ソーシャルワーカーの役割」(富田健一氏)
富田氏からは、①「ソーシャルワーカーとは何か?」、②「実際の支援例の紹介」などの話がありました。特に、「HIV告知をして成功した例」や、逆に「告知してうまくいかなかった例」などの紹介は非常に興味深かったです。最後に、北大が取り組んでいる「HIV出張研修」についても触れられ、成果が少しづつ出てきていることも話されました。やはり富田氏からも「自分たちが持っているHIVに対する情報や知識のアップデートの重要性」が伝えられました。

4)「アクティビストとしての立場から」(鈴木賢氏)
鈴木氏からは、LGBTの方々、特にゲイコミュニティがHIV/AIDSとどう関わってきたか、現況や判例を交えて話がありました。やはり鈴木氏からも「偏見をなくすには、相手のことを知ることと、自分の持っている情報のアップデートが重要」とのコメントがありました。

5)「質疑応答・ディスカッション」(加藤氏、富田氏、鈴木氏)
参加者の質問の中からいくつかをピックアップして、3名の演者の方から回答やコメントをいただきました。
この中で、特に鈴木氏から、
「HIVやLGBTについて告知する、しないという問題よりも、仮に告知しても当たり前のように受け止められる状態(世の中)を目指すことが重要である」
というコメントがあり、強く心に残りました。
最後に、今回のフォーラムの内容は、「非常にタイムリーな企画であったこと」ということだけではなく、それぞれの演者の方の「話の内容の構成と話し方のすばらしさ」、さらには話し手の「情熱」も伝わってくる内容になっており、非常に素晴らしいフォーラムであったと感じました。(レッドリボンさっぽろ秋谷)

<参考>
*職場におけるエイズ問題に関するガイドラインについて
平成22年4月30日改定 労働省労働基準局長・厚生労働省職業安定局長

*障害者雇用マニュアル(平成22年2月作成 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構)HIVによる免疫機能障害者の雇用促進

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事