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今日の朝日新聞と福島民報はちょっとした逆転現象が起きています。朝日新聞トップは福島県の公立学校の除染の記事、逆に福島民報は首相の辞意表明をトップに持ってきました。珍しいことです。福島民報では除染についたはその都度詳しく報道されてきたので今日特に報道すべき新しい報告なかったものと思われます。逆に全国紙の朝日は細かい報道はせず、今回ある程度まとめて今までの経過と結果を記事にしたものと思われます。どちらにしても問題点は同じです。除去した土の行き場がないということにつきます。
校庭の土を除去することによってある程度線量が下がると言う効果はあるようです。
しかし土をどこにも持っていくことができず、校庭の片隅に山になっている、ブルーシートがかけられているならまだしも、シートもかけられていないすぐそばで生徒が野球の練習をしているなどと言う光景も見られます。高圧洗浄機で校舎を洗うというような作業も行われ、それなりの効果を上げているようです。しかし、ここでも問題はあります。
土にしても洗い流したものにしても放射能は減りもしないし、なくなりもしないと言う問題です。とりあえず、自分の身近から線量は減るけれど剥がされたもしくは埋められた土の放射能は依然としてそこにある、洗い流された放射能は下水に流れ、汚泥となったり、最終的には海へ流れ着くことも・・・。
人間は放射能を減らすことも無毒化することもできません。それが一番の問題です。だからと言ってそのままほったらかしにはして置けません。子どもたちの被曝量を少しでも少なくしなければなりません。だから学校は必死に土を剥がし校舎を洗い
子どもの県外転出を防ぎ、県外に避難した子どもが2学期に戻ってくるきっかけにしようと除染に努力しているのです。涙ぐましいような気もします。
いつだったか朝日新聞が「縮む福島」と言う見出しが載っていて悲しく思いました。
でも私はある程度仕方がないと思っています。本当なら県内の全ての18歳以下の
子どもを疎開させるべきだと思います。国がこのような政策を打ち出して本気で取り組んでくれたらと願いますが、今の政府には力も策もありませんね。残念です。
福島県は今後30年にわたり県民の健康調査を実施していきます。6月から予備調査が始まっています。いまのところ健康被害が懸念される数値は出ていません。政府の基準を信じればの話ですが。今月8日大型バス3台が福島県庁を出発しました。中には飯舘村の子どもたち約100人が乗っていました。行き先は茨城県東海村の日本原子力研究開発機構。ホールボディーカウンターによる検査を受けます。
これも県民調査の一部です。空間線量の高かった飯舘村、浪江町、川俣町の住民約2800人が今月末までに受診する予定です。
子どもの健康を何よりも優先して欲しいです。もし私が調査を辞退してそれで少しでも費用が浮くのならその分子どもにまわしてあげて欲しいくらいです。でもおそらく誰も経験したことのない低線量の被曝のデータとしては私のものでもあったほうがよいのでしょう。郡山は県内では線量が低い(今でも0.95程度ですが)のでホールボディーカウンターでの検査を受けることにはならないでしょうが、聞き取り調査があるので早くしてもらいたいです。もう震災から5ヶ月もたっているので、その当時の行動など忘れてしまいます。かろうじて日記を見れば思い出せるかも知れませんが、かなりこまかい調査だと聞いているので心配です。
心配なことはほかにもいくつもあります。原発作業員のこと。連絡がとれない人が
150人もいるらしいです。かなりの被曝をしている人もいると聞きます。xeirominさんと言う方のブログで、日本ではあまり報道されない”原発奴隷”や”原発ジプシー”の
記事を読みました。原発ではたらき自分の健康と引き換えに収入を得る人たち
です。原発から原発を渡り歩く人もいてそれゆえ”ジプシー”なのだそうです。線量が上限を超えると名前を変えて働く場合もあるそうです。誰もそんな目にあわなくてもいいように安全確保やさらには雇用の安定と言った問題を政治の力で解決して欲しいものですが・・・。
そして最も心配なことは原発事故が収束していないことです。いわゆる「冷温停止」にはいたっていません。燃料が解け落ちているとなると普通の「冷温停止」にはもはや持っていけないのではないでしょうか。炉の中に燃料がないのですから。
汚染水は増え続けています。12万トンにもなっているそうです。浄化装置はトラブル続きで当初の予定の6割程度しか処理できていません。果てしない作業のように思えて気が遠くなってきます。
ここでもやはり最初の問題に戻ってしまいます。水であれ土であれ放射能をなくすことはできないと言う問題です。校庭の線量は下がった、校舎の線量は下がった、水
の汚染を除去できた、取り除いたものはどこへいったのか、厳然としてこの地球上に存在し続けています。10万年先の未来の世代に処理をまかせるのでしょうか。あまりにも無責任な気がします。
テレビの情報番組では発電コストを比べるときにこの核廃棄物のことに誰もふれないことが気になります。これを貯蔵するためにどれだけの費用がかかっているのか、それはみな原発のコストではないのか、便利だ安いエコだと言って誰もこの問題に口にしない、その体質こそが大問題だと思います。電力会社はテレビの大口スポンサーらしいですから。原発問題について発言すると俳優も仕事をなくします。
オープンな議論ができないと言うのは民主主義の根幹を揺るがす大きな問題だと
思います。ここに風穴を開けなければならないと思います。
勇気を持って発言してくれる人も出てきています。先日も吉永さゆりさんがヒロシマの原爆詩の朗読会で「原発をなくしてほしい」と言ってくれました。こう言う動きが広がってくれるといいと思います。
とにかく子どもの健康を第一に考えて国は動いて欲しいです。福島の子どもだけではありません。日本の子どもみんなが放射能の危険にさらされていると言う意識を持って政策を打ち出してもらいたいです。放射能はなくなりません。世界に広がっています。この地球に住む限り私たちは誰も逃れられないのです。
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私も原発ジプシーを見ました。悲惨です。鉛で囲むと少しは、放射線の量が減るみたいです。鉛の板で囲みその中に汚染の土などを入れて封じこみしたら、少しは住みやすい所になるのではないでしょうか?
2011/8/11(木) 午後 4:29 [ arahanhnmann ]
こんにちは。原発奴隷の記事TBさせていただきますね。
私は、だいぶ前に、連絡が取れない作業員の数が4桁になっているのをニュースで見ました。偽名だからなのか、闇に葬り去られているのか謎ですね…。そしてこういうニュースはあまり表だって報道されないので人目にもつかなかったりするように思います。
2011/8/11(木) 午後 7:19
放射能物質を短期間に掃除するということは不可能でしょうね。
自然の力に任せるには、あまりにもお粗末。そこで、人間の力で、そのスピードをどこまで上げられるか。イヤ、上げなければなりません。
菅が辞任を表明しました。
後任の首相が誰かわかりませんが、情報の開示を含め、現状よりは良くなることを期待したいです。
2011/8/11(木) 午後 8:11 [ ラッくん ]
serapiさん、鉛で囲むのはいいかも知れませんね。この際何でもやってみるべきですね。知恵を出す人がいるのだから政府は積極的に市民の声をくみ上げるべきです。
2011/8/11(木) 午後 9:49 [ ref*e*_sign ]
xirominさん、4桁は恐ろしい数字ですね。日本では絶対に報道されないでしょう。この機会にこう言った闇の部分にも光を当てられるといいのですけどね。
2011/8/11(木) 午後 9:50 [ ref*e*_sign ]
ラッくんさん、短期間では無理ですね。でもみんなすごく頑張っています。少しでも早く除染できるように日本中が協力してくれることをのぞみます。
2011/8/11(木) 午後 9:54 [ ref*e*_sign ]
日本のニュースです。検索してみたら、削除されたりしてましたが、
ありました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110701/dst11070113030003-n1.htm
それが今月10日時点では143人というのも、なんだか辻褄が合わない気が…。
2011/8/11(木) 午後 10:09
それはおかしいですね。きっとxirominさんが最初に見た4桁が本当の数字でしょう。うーん、何と言うことだ、そこまでいっていたとは。しかも削除したり数字を変えたりするなんて、もはや民主国家ではないですね。嘆かわしいです。
2011/8/11(木) 午後 11:06 [ ref*e*_sign ]
読売が菅総理の辞意を機会として、なにやら提言を一面に挙げていましたが、臆面も無く「原発再稼動」を訴えていましたので、ビリビリに破いてやりました。
これに関しては、悪事とは思いません。
2011/8/12(金) 午前 4:10 [ KUROKI-TI ]
クロキチさん、私も同じ気持ちです。朝日新聞には首相の「脱原発」は尻すぼみで求心力も失いトーンダウンしているとありました。このままでは官の退陣とともに「脱原発」も退陣させれらてしまいそうです。いよいよムラに逆襲が始まったようです。
2011/8/12(金) 午前 9:13 [ ref*e*_sign ]
有効求人倍率:県内、2カ月ぶり上昇 仙台は1倍超 /宮城
宮城労働局が発表した昨年11月の県内の有効求人倍率(季節調整値)は0・79倍で、前月を0・05ポイント上回り2カ月ぶりに上昇した。東日本大震災の復興需要によってほとんどの業種で雇用状況が改善した。ハローワーク仙台管内(仙台市と周辺4市町)では1・01倍となり、07年12月以来47カ月ぶりに1倍を超えた。ただ、津波被害を受けた沿岸部は依然として厳しい状況が続いている。
有効求人数は5万560人に対し、有効求職者数は5万9376人。産業別で見ると新規求人数は建設、サービス、製造業など多くの業種で前年同月から増加。減少したのは金融・保険と不動産業だけだった。ハローワークのある地域別では仙台のほか、築館が1・08倍、大和が1・01倍と1倍を超えた。一方、沿岸部の被災地では気仙沼は0・43倍、石巻は0・66倍だった。
2012/1/3(火) 午後 10:53 [ 中国韓国の原発リスク ]
3.11放射能除染シンポ意見募集さん、訪問&コメントありがとうございます。宮城の復興の勢いはすごいものがあると聞きました。福島の場合は除染ビジネス花盛りです。どっちにしても短期の仕事であることが、悩みとミスマッチの種であるようです。数字が上がっても、現実はなかなか厳しいようですね。沿岸部はさらに厳しいのですね。いまさらながら、津波被害の大きさを感じます。被災した方々が一日も早く普段の生活を取り戻せるよう祈ります。
2012/1/5(木) 午前 7:58 [ ref*e*_sign ]