ある老人のレミニッセンス 外国事情・美味礼賛

長い人生いろいろありました。 一老人の回顧と折にふれての感想です。

英語の話・外国事情

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前々回書いた、今私のところに通ってきている中学3年で英検2級に合格した、高1の生徒が書いた英作文です。小さなエラーを私が添削しましたが、殆ど原文のままです。 訳文を読んでいただければお分かりになると思いますが、英語を学習する際の態度がお分かり頂けるかと思います。 常日頃私自身がこんな考えで英語を教えていますから自然そんな考え方が生徒のなかにも醸成されるのだろうと思います。それでも、若い人の書いた英語は,私の英語と違ってきます。第一段落の「becausethey think it's cool.]なんていう表現は80過ぎの年寄りの英語の語彙には見当たりません。


English spoken all over theworld

世界中で話されている英語

ManyJapanese wish they could speak English as fluently as native English speakers,especially as Americans.  But what is theadvantage of speaking English like that? I suppose many of them just say that because they think it’s cool.

多くの日本人がネイティブの様に、特にアメリカ人の様に英語は話せたらいいのにと思っています。 だけど、そんな風に英語を話すことのメリットってなんでしょう。 そんな人たちの多くがそうすることがクールだと思っているからだと思います。

Thereare many types of English, such English as original British, American, Filipino,Chinese accent, Japanese and so on.  Inother words English spoken in various countries has its own accent and a kindof peculiar way of intonation.

英語には多くのタイプがあります、例えば本来の英国の英語、アメリカの英語、フィッリピン人の英語、中国人話す英語、日本人の英語などなどです。 言い方を変えれば、世界各地で使われている英語それぞれ独自のアクセントや特異な抑揚を持っています。

Sowe can say that American English is just one of them and not particularly morevaluable or important than the English spoken in many other countries or areasall over the world, and speaking percentagewise, the population of people whospeak Americcan English may not be the largest, though it’s not small.

だからアメリカ英語もそんな中の一つで、多くの他の国で話されている英語と比べて特に価値がある訳でも重要でもありません。

Thereforeit’s wrong or not necessary to stick to American English and we had better tryto comprehend and get accustomed to as many different types of English aspossible both in listening and speaking.

だからとくにアメリカ英語に執着するのは間違っていますし、必要でもありません、私たちは出来るだけ多くの異なったタイプの英語を理解し、聞いたり話したりすることに慣れた方が良いと思います。

Of course, we don't have to speak like a native English speaker.If you could speak acceptable and understandable English and tell your opinioncorrectly, that's more than enough. Your opinion is definitelymore valuable than your ability of speaking English fluently.

勿論、私たちはネイティブの様に英語を話す必要なんかありません。もし相手に受け入れてもらえて、理解してもらえる英語を話すことが出来、貴方の意見を正しく相手に伝えることが出来れば、それで充分です。貴方の意見は間違いなく英語を流暢に話せる能力より価値があります。

この生徒は、横浜でも有数の進学校の生徒で、学校の先生方も一流の方ばかりのようです。一流の先生としっかり勉強する生徒、文科省が心配するの分かりますが、こんな生徒を育ててくださる先生もいるんですね。

Long time no see.

Since I haven’t writtenany articles here for years, I suppose many of my blog friends might think Ihad serious health problems or even imagine worst case.  I am now 84 years of age and unfortunatelynot in 100% perfect in health, but still living the last part of my life aswell as I can. 

To escape from the old mans’ tedious life, I startedto teach English to high and Jr. high school students some 5 years ago, andeven now I give lessons two time a week to two high school boys of 1stgrade.  These boys have passed the level2 English Language Proficiency test when they were in their 3rd gradof Jr. high and I am quite sure they will pass the pre-level 1 English LanguageProficiency test during the rest of the year, with which they can be excusedfrom the preliminary university entrance examinations, so called English CenterTest.

So they don’t want to haveordinary English lessons like grammar or review of what they learned at school,but now they read Harry Potter Series with me. Beside me they read the stories aloud, and from time to time I try tocorrect their pronunciation or tell the meanings of the words they don’tknow.  One has finished 4 stories and theother has read 2.  The stories usuallyhave hundreds of pages and are not short stories, but they are really enjoyingreading Harry Potter series.

I’m getting a bit tired now, sothat’s it for today here, but I will try to come up with something to write forthis blog.

何年もここに記事を書かずにサボっていましたので、このブログでお知り合いになったお友達の多くの方は私がなんか大変健康を損なったか、または最悪のケースさえ想像されたかもしれません。 今の私は84歳になり、残念ながら100%健康とは言えませんが、なんとかかんとか人生の最後の部分を過ごしております。
老人の退屈な生活を紛らわせるため、5年ほど前から高校生や中学生に英語を教え始めました、今でも二人の高校一年生が週に2回通ってきています。 この子たちは中三の時に既に英検2級に合格し、今年中には英検準1級に合格するのは間違いないと思っています、そうなればいわゆる大学入学試験用のセンター試験の英語が免除されます(願書を出せば満点がもらえる)
そんな訳で、この子たちは文法や、学校の授業の復習のような普通のレッスンはやりたがりません、今は私のところでハリー・ポッターシリーズを読んでいます。 私の側で物語を完全に音読します、そして私が時々発音を直したり、意味の解らない単語やフレーズの説明をします。 一人の生徒はもう4巻まで読み終わり、もう一人は2巻読みました。この物語は普通一巻が数百ページで決して短い物語ではありません、それでも子供たちは本当にハリーポッターを読むのを楽しんでいます。
ここまで来た少々くたびれました、今日はこのくらいにして、またそのうちに何か思いついたらブログに書くことにします。

TOEIC

以前一流企業の、幹部クラスの人から聞いた話です。 
 
「会社に在籍して何年もたち、海外との取引経験も海外出張経験も豊富、実績もある、仕事上必要な英語の会話能力も、Eメイルその他のビジネス文書の読み書きも問題なくこなせる、いわゆる実力派社員が、人事課からの要求で『TOEICを受験して、750点以上とってこい、さもないと幹部コースから外れるぞ』と言われて戸惑っている。 ろくに仕事も出来ず、英語の電話に出たくないなんて連中がTOEICだけは800点取りましたなんて事で部下として配属されてくる。 上司の方は、TOEICの受験勉強をする暇なんかないし、仕事の上ではTOEIC 800点組なんか足元にも及ばない実力があるのに、とにかく750点取って来いなんてアホ臭くてやってられないとこぼしている。 やっとこさ暇を見つけて受験はしてみても、なかなか750点にならないんだ。 どうも、どこかで何か勘違いがあるようだ。」
 
大体こんな話でした。
 
この話を聞いたときは、困ったもんだと思っただけでしたが、今日ヤフーのトピック欄で全く同じ趣旨の記事を読みました。
 
タイトルは
TOEIC高得点社員の英語力ギャップ なぜ?人事担当者もビックリ」
となっていました。
 
記事を要約すると;
1.    有名企業が「社内公用語を英語に」しようと動くなど、日本でもグローバル化が叫ばれて久しい。
2.    近年の就職活動において、「英語力」は、内定獲得に必要な要素の一つとしての認識されている。
3.    企業は学生の「英語力」を測るためにTOEICを基準にしている。
4.    多くの企業が昇進・昇格の要件としてTOEICを使用している。
 
上記様な説明をしたうえで、「しかし、入社後の実体を聞いてみると、TOEICのスコアは高いが英語でビジネスメールが書けなかったり、英語圏の外国人との会話ができなかったりするらしく、企業の人事担当者も頭を抱えているそうです。」と結んでいます。
 
また別の参考記事で、
 
TOEICの攻略本の中には、英語が全く話せなくても満点を取る方法がある、と断言しているものもある」と言います。要するに、TOEICというテストは、ある程度の攻略方法をマスターすることで高得点が狙える試験なのです。そのため、TOEICスコアとビジネス現場で求められる「英語力」との間にギャップが生まれてしまっているのです。
 
と言う記述も見られました。
 
とうとうなるようになった、と言う感じですね。
「英語が全く話せなくても満点を取る方法がある」は少々誇張でしょうが、日本ではTOIECに限らず、英検でも、大学の受験英語でも、外国語の英語を学習して実用に供すると言うより、何かの資格のように考えて、その試験に良い成績を取る方法、受験技術だけを勉強する傾向が強すぎます。 その結果、予備校にしろ、TOEICの受験勉強にしろ、受験技術を教える方に偏って、本来の語学の勉強は全く関係なしになっていますね。
 
今から大学受験の方法を変えるのはすぐには難しいでしょうが、求人する方の企業は、入社試験に受験してくる人数は何千人なんて数ではないでしょうから、TOEICなど他人任せにしないで、入社試験を次のように変えたらどうでしょう。
 
1.    課題を与えて長文の作文を英語で書かせる。
2.    書いた英文を本人に声を出して読ませる。
3.    長文の英文を日本語に翻訳させる。
 
a)    以上の問題の解答作成に当たって辞書の使用は自由とする。辞書を使ってもよければ、実際的能力がより発揮できる。 
b)    2)の英文朗読は英語に堪能な社員、または英米人に聞かせて、理解できる文章であり、発音や抑揚が国際的に通用する程度であるかどうか判定する。 聞いていて分らないようなものでは、仮に英作文が出来ていても、会話能力は駄目ですね。 聞き手に分かるよな英作文が書けて、聞き手に分かるように読んで聞かせられるようなら、当然会話能力は十分あります。
c)    3)の日本語は、意味が何となく理解できても、日本語として十分なものかどうかも判定する。 英語が出来ても、日本語が貧困では、これも実社会では通用しません。
 
TOEICや英検では、語彙の豊富さが重要ですが、実社会では辞書を使っても、通用する英語や日本語を使うことが重要です。 就職に際して要求される語学力が上記のようなものであれば、あっという間に大学受験その他もそっちの方向に向かうんじゃないでしょうか。
 
前にもどこかで書きましたが、TOEICにしろ、英検にしろ、受信能力(リスニングと讀解)だけで、発信能力(口に出して話す能力と文字‐日英両方‐で発信する能力)は検定していません。 実社会では発信力も全く同程度に必要です。

日本の英語教育

今回はここ5年ほどの自分の経験から、日本の大学受験英語について私なりの考えを書いてみようと思います。 まず、私の体験した二つの英語の世界を掻い摘んで説明します、それぞれを対比するためです。
 
中学・高校英語の方は、今まで4人の生徒に5年間、中学1年の最初の英語から中学3年生の英語まで中学生時代の英語、さらに高1の英語から高3の英語の最後まで、4人の生徒との勉強のどこかでカバーしてきました。 それぞれ学校が違いますから、当然教科書も違いますし、学校の授業の進行状況や教え方もそれぞれ違っていました。 私自身後で述べますが、実社会での英語は十分道具として使ってきましたが、大学受験の英語なんてものはまったく経験もありませんし、教師の資格を持っている訳でもありませんから、この5年間、ずいぶん受験英語の勉強をさせられした。 最近ではすっかり受験用の英語に慣れてきたようです。
 
一方、私の実社会での英語の経験と言えば、24歳から72歳まで、48年間英語に無関係な時は皆無でした。 実社会の英語ですから、200回以上の海外主張を含めて、殆ど四六時中英語漬けで、通信文、使用書(manual)、特許の申請文、守秘義務契約書のような比較的簡単な法律文書その多分何万語と言う書類を読んだり書いたして来たでしょうし、接客、会議、交渉、その他会話も話せて当たり前、話せなければお呼びでない世界で過ごしてきた訳です。 この世界では、お互いの意見・考えの交換に使うのが英語で、気の利いた表現、文法的な正しさ(法律関連文書を除いて)なんかよりも、まずお互いに誤解することなく理解し合うことが最優先の世界です。
 
前置きが長くなりましたが、つまり国際世界で通用するための英語と今中高生が学校で大学入試のために勉強している英語の間の乖離は相当大きなものだと言わざるを得ません。 たまたまその両方を実体験した人間として、私なりに気がついた点を書いてみます。
 
少し取り留めなくなるかもしれませんが、実用英語・受験英語両方を比べて気がついたことを順にあげていきます。
 
何年か前、小学校で英語の授業がはじまりましたね。 その当時、小学校で英語を教えるのは早すぎる、不要だと言う議論が随分ありました。 当時私は、子供のころから英語に親しむことは悪いことではないと、小学校英語賛成論でした。
 
しかし、実際に中学校1年・2年の英語の勉強を見てみると、果たしてうまく中学の英語の授業につながっているのかどうか少々疑問が湧きました。 いろいろ子供たちに実情を聞いてみると、公文その他の子供英語塾に通って中学入学前にある程度英語を勉強してきた子、小学校でそれなりに英語に親しんだ子、その他、その子の小学校時代の環境で、スタート時点でかなり英語の授業に対する態度や興味に差があるようで、ここでいわゆるボタンの掛け違いが起きているようです。
 
それでも、こんな差はすぐ取り戻せる程度だろうと思いますが、中一でもすぐに、いわゆる文法の勉強が入ってきます。 この辺でいっぺんに難しく感じる子供が出てくるんじゃないでしょうか。
 
先日、読売新聞の記事で、ドナルド・キーンさんが、日本人が古典に親しめない理由を「高校での教え方が悪い」と指摘。「係り結びなど文法ばかりに力を入れ、文学の美しさを教えない。源氏物語がなぜ世界中で翻訳され、傑作とされるかを、日本人がわかっていない」と手厳しい意見を述べておられる記事を読みました。 その通りだと思いますね。
 
英語の授業も同じことで、13歳の精神年齢にはバカバカしいような文章を並べて、その文法的な点だけを説明するんですから、文章は内容空疎で興味の持ちようもないでしょう。 多分最初から少し長い、13歳でも興味を持てるような文章を只々読んで、説明するような授業なら、つまり面白い英語の本を多少の説明をしてもらい、訳してもらいながら読むのなら、英語に親しむ事も出来るんじゃないでしょうか。
 
文法が不要だなんて言うつもりはありません、並行して文法を学ぶことは外国語である以上必須でしょう。 しかしここでも大分問題があるように思えます。
 
受験勉強の問題集や参考書を見てもあまりにも重箱の隅をつついているようで、高校を卒業してこれから大学に入学する学生にその時点で無理に覚えさせる必要のない特異な用法や表現が多すぎて、つまり無暗に覚えることが多すぎて、本当に英語の実力にはなりそうには思えません。
 
私の娘が、20歳でアメリカLAの美術大学に留学しました。 留学当時、英語力の不足している外国人の学生に英語の補習授業があり、その時使っていた文法の教科書「Understanding & Using English Grammar」が今でも手許にあります。 娘のところに行った折に、もう不要だと言うので面白いと思って貰って来たものです。 本にも「Text Book for Foreigners1981 by Betty Shrampfer Azar とありますから今から丁度31年前のことで、娘が留学した年の出版です。
 
イメージ 1
 
アメリカ国籍の孫娘に以前聞いたことがありますが、アメリカの「高校で英文法なんてやらないよ、フランス語の文法はやるけれど」と言う話でしたから、外国人がアメリカ人に交じって勉強するのに必要な英文法はこんなものですと言う見本みたいな本だと思います。
 
皆さんご存知のように、高校の英語の授業で仮定法(subjunctive mood)を習いますが、高校生にとっては分りにくい文法項目の一つでしょう。 ところがこの本にはConditional Sentencesとなっていて、いわゆる条件文も仮定法の文も一緒に説明しています。 出てくる説明も簡明で、例題に至ってはごく普通の文章・会話に出てくる単語やイディオムばかりで、日本の高校の文法書の方がはるかに説明も、例題・練習問題の文章も複雑難解でしょう。
 
それとこのTextで感心するのが、練習問題です。 圧倒的に多いのがExercise 10-Oral (Book Closed)で始まる、質問も答えも口頭で行う練習問題です。 先生か生徒の一人が、口頭で質問し、それに口頭で答える形式で、これなら音読もへちまもありません、文法を会話形式で勉強している訳です。 日本の教科書に良く出てくる並べる順番を番号で答える「並べ替え」いわゆる整序問題は392ページの本の中に一題もありませんし、日本で一般的な○×形式の問題も全くありません。 唯一似ているのが正しい語を選ばせる問題がたまに出てきます。 つまりほとんどの練習問題が、声に出して読んだり答えたりするか、あるいは文章全体を手で書かせる問題なんです。 ○×や番号で回答する問題は全くのゼロです。
 
採点する先生は大変なご苦労でしょうが、生徒の実力は間違いなくつきますね。
 
どうも、こんなところから見ると、日本の高校では大学受験と言うもの存在する以上、合格するために必要な英語を教えざるを得ないと言う事になっている一方、大学は入学後に実用上十分な英語を要求しているのではなく、大勢の受験生から合格者を篩い分けるために、実際には高校生には不必要な英語の、文法知識と語彙を要求し、単に区別するための道具にしているように見えてしかたがありません。 言語能力の評価なんかしているようには見えません。
 
また、大学受験でなくても、今の英検やToeicなんかにしても、しゃべる能力と書く能力は試験していない様ですし、一般的に日本では、音による情報交換と言う意味では、聞く練習・受信だけしていて、話すつまり音による発信はしていないようです。
 
また、音だけなら動物でもコミュニケーションに使っていますが、人間には文字があります。 しかしここでもまた、文字による受信、つまり文章解読はやっても、発信つまり文章を書く訓練は、受験用勉強では、滅多に目にしないような表現を使う事や文法にこだわった英作文で、普通の通信文やエッセイをたくさん書くような実用的な訓練はしていませんね。 つまり本当に必要なら大学に入学してから、学習なり研究なりを通じて覚えればいいような、難しい言い回しをたくさん覚えると受験に有利と言う訳なんでしょう。
 
こんなに日本の中高英語教育を何とかするには、いっそのこと、ごく一般的な、英語の標準的な試験で、高卒で普通に勉強していれば必ず合格する程度の英語の国家的な試験制度を受験生全員に施し、その合格者は、それ以外の英語の試験を免除して、今までのような高卒の学生には不必要な英語は要求しないようにすれば、日本人全体の英語の実力、つまりコミュニケーション能力はすぐに上がるだろうと思いますね。 難しい、文法や、表現は大学に入ってから、それぞれ専門分野で必要とされる英語をさらに習得すればすむ事でしょう。
 
現役時代の国際社会での実際的な英語と、引退してから子供達と一緒に今の受験用英語の両方を経験した私から見ると、日本の子供たちが世界語としての英語を実用的に習得することなんかどこの国の子供に比べたって別に難しいことじゃないと思います。
 
何万、何十万と言う受験生を篩分けるために、採点が楽だと言う理由でクイズのような○×式、番号指定式の問題ばかりだし、さらに大勢から何とか小数を篩だすために不必要な難問を出題する大学側、またその傾向に合わせて受験のための不必要に難易度の高い、手で字を書かせない、口で返事を求めない、そんな問題の練習に偏ってしまった中高の英語教育をほんの少し、外国語習得のための普通の方法に改めれば、日本の子供達はそれほど苦労もしないで国際人です。
 
 

インターネットの功罪

以前Mちゃんという近所の中学2年生のお嬢ちゃんの英語勉強のお手伝いを始めたことを記事にしました。
 
そのMちゃんが去年の一月から一年間念願のオーストラリアの高校に短期留学して今年の一月に帰ってきました。 帰国してすぐに電話があり、また私のところに勉強に来ると連絡してきました。
 
その間、他に生徒さんが増えて、中一の男の子、中3の女の子と男の子の3人が新しく通って来ていますし、もう一人小学校5年生の男の子も来る予定になっています。その上Mちゃん復帰となると少々無理かなと思ったんですが、Mちゃんの方は私の体力なんか関係なしで、来ることに決めて曜日の相談なんかさっさと持ち込んできました。
 
そういうことで、目下4人、近々もう一人増えて5人にと言うことになりました。それぞれ部活だの、他の塾や習い事だの、いろいろ忙しいスケジュールがあるようで、曜日と時間を割り振るのも一苦労、一人は週に2回、他の子も最低週一回、臨時に空いているところに時々来ますから結局毎晩8時から子供達と一緒に過ごすようになってしまいました。 中一の男の子は部活と他の塾が忙しくて日曜日の午前10時に来るので、週7日ほぼ満杯、時々熱が出たの、家族で旅行だので、お休みがでますからその時が私のお休みになるわけです。
 
レッスンの雰囲気は、まるっきり、おじいちゃんと孫の関係そのもので、時には叱られたりしていますが、叱られたっておじいちゃんが相手ですから全然こたえるわけもなし、完全に甘ったれて、しかしよく言うことを聞いて勉強しています。 そりゃそうですよ、相手が80歳のおじいちゃんですから、先生って思えなんてったて無理な話で、英語の出来るおじいちゃん以上でも以下でもないんでしょう。
 
さて以上は私の家庭教師・近況ですが、今日は別に、Mちゃんとのレッスンを通して近頃感じたことを書いてみます。
 
Mちゃんはオーストラリアから帰国して、元の学校の高2に復学したんですが、一年間日本での英語の授業は受けていません、その間は向こうの高校で英語の授業を受けていたわけです。 当然のことで日本の高校の英語の授業とはまるで性格の違う授業だっただろう事は容易に想像できます。 まあ、日本の高校生の国語・現代文の授業のようなもんで、まず文法なんてものは関係なしで、comprehension(内容の理解)essay(作文)が主で、日本のように「ここには目的格の関係代名詞が省略されています」だの「Withoutで始まっていますがこれは仮定法のif節の代わりです」なんてことを一々説明を受けながら長文を読むなんてことはまずないでしょう。 しかし帰国してみると、一年間とんで、今度はいきなり高2に復学です。 
 
今の高2と言えばもう大学受験を意識した授業でしょう。中学・高一時代のように、不定詞を習えば不定詞が沢山出てくる、関係代名詞を習えばそれがそこら中に散りばめられているような文章ではなくなって、外国(殆ど米国?)で発表された文章がテキストに出てきますから、その文章を日本流に文法分析をしながら解読するなんてことにMちゃんすっかり面食らってしまったようでした。
 
そういう種類の文章ですから、正直な話私が読んだって素直に理解できない部分が結構あります。 教科書のことで、当然先生用の解説本があるでしょうから、それにはそんな部分の解説やら、内容の背景説明なんかもあるんでしょうが、それなしで読むとなると其れなりの事前チェックが必要です。 結局、私がそんな箇所を事前にチェックして、その文章の書かれた背景やらイディオム、アメリカ俗語表現なんかを説明しながらレッスンを始めました。
 
近頃は何でもインターネットが利用できますから、記述されている出来事・事件の背景でも、よく意味が分からない俗語らしい表現でも、日米双方のインターネットで比較的容易に調べられます。 Mちゃんのレッスンのためにそんなことをやっていて目にしたことが、実は今回取り上げたいことなんです。
 
Mちゃんのテキストの中に、Consumers who vote with their pocket book can turn the tide of demand.”と言う文章がありました。Vote with their pocket bookの意味がよく分からないので、ネットで調べて、次のような解説を見つけました。
 
Pocketbook voting is a political concept that sees voters casting their election ballots based on how they perceive their personal economic circumstances. Essentially, pocketbook voting is what researchers term a "selfish" factor. Rather than vote for the common good, people vote their "pocketbook" on the belief that the person for whom they are voting will help their personal economic situation.
 
私の方はこれで問題解決で、とりあえずMちゃんには「消費者が自分のお財布のことだけ考えて、(公益のことなど無視して)行動すると、需要の動向を(悪い方に)変えてしまうことがある」と説明しておきまいた。
 
ところが、このvote with their pocket bookと言うキーワードで検索していたところ次のような「質問と答え」がヒットしました。
 
和訳お願いします
前半部分省略
What is to be done?
Biologists must have the chance to study fish populations before sustainability levels (levels that do not destroy the ecological balance of an area)are set and fish are taken.
Laws, treaties, police work and stiff penalties are essential to stop the illegal fishing.
But market forces are ultimately to blame, and market forces will determine the outcome.
Consumers who vote with their pocket book can turn the tide of demand.

ベストアンサーに選ばれた回答
何が行われることになっていますか。
生物学者は、持続性レベル(エリアの生態的均衡を破壊しないレベル)がセットされ、魚が得られる前に、魚の個体数を研究する機会を得ていなければなりません。
法則、条約、警察仕事および堅い罰は密漁を止めるのに不可欠です。
しかし、市場の力は、非難に結局あります。また、市場の力は結果を決定するでしょう。
彼らのポケットブックで投票する消費者は、要求の流れを変えることができます。
(一言一句全文忠実にコピー)
 
質問として投稿されている英語の文章は、Mちゃんのテキストと全く一致しています。多分同じテキストを使っている高校生がこの質問を投稿したのでしょう。
 
問題はそのベストアンサーなるもんです。 皆さんこのベストアンサーなるものを読んで、英語の原文なんか関係なく、日本語として理解できますか?
 
魚が得られる前に(日本語でこんなこと言いますか)
警察仕事および堅い罰は(警察仕事はともかく、堅い罰とは意味不明)
市場の力は、非難に結局あります(全体に全く意味不明、それにテニオハがおかしい)
彼らのポケットブックで投票する消費者は(全体に意味不明)
 
英語だの翻訳だと言う以前に日本語として落第ですね。
 
確かにインターネットは便利ですし、功罪で言えば「功」の部分も多々あります、しかしこの例のような、高校生相手にこんな無責任な行為が横行しているのは、大いなる「罪」の部分でしょう。
 
こんな回答が、模範解答で、依頼者は「有難うございました」とお礼を言っている、茶番以外の何物でもなさそうです。 去年あった、京大受験生の携帯電話カンニング事件を思い出しました。
 
 

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