新潟県立歴史博物館友の会のブログ

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昨日または今日になって、県内の各家庭に配布されたはずの「県民だより」に新潟県立歴史博物館のこんな引換券が。
 
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事務局Yのところは今日の配布でした。昨日すでに使用された方がいましたので、昨日配布された方面もあったようですね。
 
さて、これはプレゼントの引換券になっているのですが、そこには「昔のお金」と書かれています。
プレゼントが「昔のお金」???
これは、お金展に合わせてのプレゼントということなのです。
 
と言っても…。
お金展オープンの記事で、新潟県立歴史博物館HPからダウンロードした抽選券でくじを引くと昔のお金が当たるかも、とお伝えしました。
 
実はそのプレゼントと同じものなのです。
寛永通宝がプレゼントされます。
 
ある時、「県民だより」について、これまでは100円割引券だったけど、それに代わるプレゼントができないか、という問い合わせが県庁から来ました。
このプレゼント。今回の企画展は常設展と同料金であるところから割引制度が適用されないという展覧会になっているので、何か別の特典になるものはないかという相談だったのでした。
そこで思いついたのが、昔のお金をプレゼントしてしまおう、というものです。
お金展ならでは、というプレゼントなわけです。
 
この寛永通宝、ただで入手しているわけではありません。1枚数十円という値段で実際に購入し、用意させていただいています。これまで県民だよりの割引券利用率を見ても、極端に負担になることはないと踏んだこともあって、プレゼントをすることに決まったのでした。ではHPだと…、となってその利用率はというと、県民だよりを大きく上回るものでしたので、こちらは抽選と当初は相成ったのでした。
 
しかし…。
 
実は昨日から博物館HPも「抽選券」ではなく、「引換券」となりました。
そのきっかけとして、一昨日お伝えした長岡信用金庫での展示に合わせ、次のような引換券を置いてきました。
 
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せっかくなので、より多くの方にご満足いただけるような工夫はできないだろうかということで、思い切って「引換券」を用意したのです(そのかわり先着100名としています。好評の場合、追加があるかもしれませんが…)。
それで、HPだとくじ引きに対し、「県民だより」や信金の引換券だと無条件にプレゼントというのでは差別となりますので、この際全てプレゼントにしてしまおうということになったのでした。
 
これまでくじ引きしてハズレだった方。誠に申し訳ありません。
 
さて、紆余曲折はあったものの、昔のお金のプレゼントを実施しているわけですが、ただ差し上げるのではもったいないです。
せっかくお金の歴史を見てもらう企画展ですから、ちょっとした知識も持ち帰ってもらおうと、プレゼントの袋には、中に入っている銭種の説明を入れることにしました。
 
波銭でも二十一波と十一波があります。その違いは?
背に「文」や「元」が書かれた寛永通宝があるけど、その意味は?
古寛永と新寛永の違いは?
…なんてことが、それぞれの古銭の説明を読めばわかるようになっています。
 
そしてその説明は、事務局Yが行っています(それは先日の記事でも書いた通りです)。
長岡信金のパネルも事務局Y作成…。
 
実は事務局Y。古銭マニアというわけではありませんが、これまでに寛永通宝のことはある程度勉強していて、その鑑定をやったことが何度もあります。もちろん、鑑定と言っても鋳造年や鋳造場所の特定をすると言うもので、評価額がいくらという鑑定ではありません。
 
千葉県で遺跡の発掘調査を担当したときは、その遺跡から出土した寛永通宝を分類、解説しました。また、北海道の遺跡から出土した寛永通宝の鑑定などを依頼されたこともあります。
例えば、こんな寛永通宝の鑑定を依頼されました。
 
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「寛」と「通」しか残っていません。こういうのは結構難しいです。
で、どんな鑑定結果になったかというと、次の通りです。
 
本銭は「永」、「寶」の二文字がなく、特徴の抽出に限界が見られるが、「寛」が遺存しているので、背面の文字の有無(この場合「無」)が確認できるのは幸いである。つまり、文銭(寛文期)など背面に文字が加わるものは自ずと除外されることになる。また、波銭として青海波が加わるものも除外される。
次に、残った文字の特徴として、まず「寛」については「目」の幅が狭く「見」の「儿」の間隔が開く。その左の「ノ」は「目」の左の線から一直線につながるような状態となっている。「乚」の跳ねは内跳ねではなく、真直ぐ跳ね上がるが、わずかな外跳ねに見えなくもない。また、「寛」のウ冠の最後が大きく内側に跳ねるのも特徴である。
「通」については、ユ頭通であること、“しんにょう” の点の下の部分が「る」状になって右に折れる状態となり、さらに下線が「〜」状に大きくくねるのも特徴である。
これらの特徴から考えると、所謂古寛永は「見」の「儿」の間隔が狭く、「儿」の上端が付く「入」状か、ほとんど付きそうな状態になるものであり、「目」も幅広であるので、まずはその範疇には含まれないと判断される。
そして新寛永の中から、本銭の上記の特徴を備えるものを『寛永通宝銭譜』などで確認・照合すると、元文四年(1739)の摂津国西成郡歌島村加島鋳(細字)に合致し、当該鋳と考えるものである。」
 
どうでしょう。銭一つでここまで書けてしまうのです。奥が深いことがおわかりいただけたでしょうか。
そしてこれがどう活かされるかというと、出土した遺跡または遺構の年代の判定や、時にはモノの流通を考える一つの素材になるのです。
 
そういうわけで、ついつい古銭の面白さをできるだけ知って欲しいと思っている事務局Yなのです。
 
さて、プレゼントの寛永通宝には、結構一般的なもの(市場にかなり流通しているもの)もあれば、やや珍しい(?)ものもあり、どれが誰の手に行き渡るかわかりません。どれが当たっても、解説を読んでそれ相応の歴史とそれぞれの意味を感じ取っていただければと思っています。
 
このブログを読んでいる新潟県民の方は、是非「県民だより」を確認してみてください。
もちろん、HPも。
そして、お金展にお越しの際は、引換券を忘れずに。
 
 
 
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