無題
川上未映子「ぜんぶの後に残るもの」/土井隆義「友だち地獄」
川上未映子「ぜんぶの後に残るもの」
雑誌の連載などをまとめたエッセイ集。正直一篇一篇に
エッセイというほどのまとまりやオチはなく内容も構成も散漫で、
随想といった感じ。連載だからとりあえず締め切りありきで、
文字数が埋まればいいや、って感じに思える。アイドルのブログじゃ
ないんだから、書いとけばよいっていうもんじゃないと思うなぁ。
でも、ところどころで「あぁ、この人は小説家なんだなぁ」という
きらめきがあって、ついつい読まされてしまうのも事実。
「いつまでも笑って手をふって」という一篇では、金木犀の強い香りに
関するなんとな〜くな考察のあと、不意に空気が変わる。
そこでやっと、章題につながる友人の死が明かされるんだけど、
本当の悲しみを語るにはこういう形しかないのだろうな、と思わせる力
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