2015年の映画です。
しょっぱなから衝撃的でした・・・
だって
誰が見ても「フィッシュマン」だ・・・これはすごい。
人間っぽさもあって、でも魚に近い。
こんな造形だれか考えたんですかね?この発想力にもう感動。
しかもちょっとねこぜでかわいい。
彼は、とある製薬会社の治験でこうなったらしいんです・・・
で、製薬会社で人体実験されるから逃げてきたんですが、逃げた先が
一回だけヤッた女の家。
この女、どうも真面目なタイプではない。
大学も中退、バイト先で見つけた名前も知らないような相手と気が合ったからってHしちゃう。
責任をとるとか、愛があるからとかそういうのとは無縁のフラフラタイプ。
「ワンナイト、そういうことあるでしょう?」っていわれたときは
うん、まぁあるかもしれないけど・・と、おもっちゃう自分がいるのも(ひどい)
その女は、彼のことをまた製薬会社に売りつけた・・・(さらにひどい)
ある日テレビ局の面接をうけにきた青年が
まぁ、地方大学出身ってことで、即採用さえないわけ。
んで、このネタを取材してきた結果で考える・・・というのが
このフィッシュマンの件で。
さっきの女性がネットに書き込みしてうわさになってたわけです。
本物か?
偽物か?
彼は取材にいくとすでにフォッシュマンはこの女のとこにはいなかった
そらそうです、研究所へうりとばしたんで。
んで研究所に忍び込み、フィッシュマンを撮影。
「製薬会社、フィッシュマンで人体実験!」と・・・スクープとなるのでした。
スクープになったことで、彼のお父さんが登場し
弁護士をいらして製薬会社を相手に訴訟を起こすことになり。
女も一緒にいて、なんだかバラバラなチームが誕生。
このフィッシュマンは進行性でどんどん魚になっていくんです。
なおせる医者がいない。
いろいろみんなで回るけどいない・・・。
見た目の異様さから、最初フィッシュマンはめっちゃ人気がでるんですが
そのうち世の中は、フィッシュマンは悪者だ。・・・とかいいだす。
今度はフィッシュマンは被害者だと言い出す。
そしてまた、フィッシュマンは、約束を守らなかったと言い出す。
製薬会社と訴訟、デモとか暴動にまでなって・・・。
人間て・・・勝手に騒いで・・・となんか悲しくなってきますね。
だれも、フィッシュマンの気持ちに寄り添う人がいない。
製薬会社の人たちは実験台にしか思ってないし
近くにいる人だって、お金になるだろう、話題になるだろう・・・という野心でしかない。
女は本当は好きじゃないと彼に言い放つしまつ。
この記者も最初はこれで自分は正社員になれるかも?という欲で
フォッシュマンにちかづいたわけですが。
実はこの記者、TV局では疎外されてて見下されてるんですよ。
地方大ってあだ名でよばれ、じゃあどうしろというんだ!と抗う。
この記者だけは、人間としてのフィッシュマンをみてた気がします。
そうそう、一応コミカルなシーンもあるんです。
さかなにちかづいてくにつれ水をがぶ飲みしたり・・・。
爪がはがれたり、指の間にまくができたり、レントゲンにえらがうつってたり・・・。
フィッシュマン思い詰めて自殺するシーンとかあるんですが
すでに、首じゃなくてえらになってたから死ねない・・・とか。
治験のときの写真で、布団の中の手が股間で上下してる二枚の写真をいったりきたりさせて
・・・ね、やってるでしょう?っていうかなりねつ造ちっくな記者会見ひらいたり
なんか、「もしかしてここ笑うとこか?」みたいなシーンもあるんですけど
フィッシュマンに対して感情移入しているので、もう笑えない。。。
そんなさなか、フィッシュマンとうとう、製薬会社へもどることにします。
連日また、薬物投与され続ける。
「あ、グラムまちがえたー」とかってわらってる研究者たち。
博士が
「彼は人間なんだぞ!」と怒るも・・・
時すでに遅し・・・彼は死んでしまった。
葬式で、彼の顔が初めてちゃんとでてきて・・・あー、ほんとだ人間なんだ。と思う。
なんとも、苦々しい。。。
数年度、実は彼を人間に戻す方法があったということを記者は知ります。
それに、
もしかして彼がいきてるのでは?という証拠もつかみます。
博士にそれを突き詰めると・・・
「彼もそれは知ってた」
「彼は君がききにきたら話していいと言っていた」
「本物の記者は、真実をもとめるから」・・・と。
それをきいた記者は、あのときそういえば
「平凡な普通に人間になりたかった」という彼の想いを思い出して
一人涙するのでした。
欲、金、愛・・・という世界が「人間社会」
どこまでいっても、格差があって貧乏人がいてというのが「人間」ならば。
魚になってしまった。
・・・魚になるという選択肢をもらった男は
人間社会をすてて、海へ行ってしまうのも理解できます。
人間ってもしかしたら、ものすごいモンスターかも。・・・
人間という枠からの解放。
なんのとりえもなく、目立つこともなくでしゃばることもなく
大きな夢も野望もない。
ただ普通に毎日が普通におわってほしいと願う。
それが人間でなくなることで得られる自由なのだとしたら。
今すぐ人間をやめたいと思う人はいっぱいいるかもしれない。
と思いました。
なにも解決してないのに、めっちゃすがすがしい気持ちになるのはなんでなんでしょうか。
あー不思議で、いい感じだ。・・・いい映画でした。これはもう一回みたいな。