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☆恋の映画とお酒に恋してる☆
心ときめく3月 でも忙しいよね…

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怪談

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私は子供の頃、祖父の膝の上で聞くラジオの落語が好きでした。


テレビも色々な映像と効果音で、それなりに面白かったのですが、
見事な語り部がその魅力的な声と、絶妙の間で紡ぎ出す物語は、
聞き手の五感を総動員し、
自分の頭の中で、また特別な物語を生み出すんですねぇ。。


その不思議な未知の領域に一歩踏み込むような感覚が、
なんとも言えず好きだったりしました。



この作品の原作は幕末から明治にかけて活躍した
三遊亭円朝による創作噺のひとつです。

「かさねの事件」という実際に江戸時代にあったお話を彼が「真景累ヶ淵」とし、
世に送り出すと、それが評判を呼んだと言われています。

ほかにも「四谷怪談」「牡丹灯篭」などの名作を生み出したそうで、
まさに怪談の天才と言える人ですね。




江戸・深川。
煙草売りの新吉は、美しい富本の師匠である年上の豊志賀出会ってしまい、一目惚れ。

彼女は身持ちが堅い三味線の師匠としても知られており、
大勢の弟子たちに囲まれて、それなりに充実した日々を送っておりましたが、
徐々に新吉のことが気になり始め、ついにある夜2人は結ばれてしまいます。


あまりに激しく恋に溺れてしまい、嫉妬心にさいなまれた彼女は
あることで自分の顔に傷を負ってしまいます。

弟子たちも去り、血を分けた妹と言い争いをして喧嘩別れもしてしまい、
彼女にはもう新吉しかおりません。。

傷はどんどん悪化。
彼女は新吉にすがるのですが、次第に新吉の心は離れて行くのです。


新吉がいない時に息を引き取る豊志賀。


しかし、新吉と彼女の縁は、彼女が死してなお、続くのです。。

なぜなら、2人が出会ってしまったことは、
親の代に遡る、下総の累ヶ淵で起きた事件と深い因縁があったからなのでした・・・




中田秀夫監督というと、ジャパニーズホラーの名手としてハリウッドにも進出してますけど、
今回はあの『リング』あたりとは、また違う作品となっています。


古典はすでに物語をご存知の方が多いので、
どう展開するかは、観る側もかなりわかってたりしますよね。

ですから、多少どきっ、とするシーンもあるにはありますけど
(個人的にはこの映画にはあまりいらないんじゃないか、と思ったんですが・・・)
情念の怖さをどう描くか、というところがポイントになってきます。


例えば新吉の心が豊志賀から離れようとする瞬間の描き方・・・

本当に背筋が凍りつく想いがします。

この怖さをなんと表現したらいいのか。。


従来のばっと現れて、ぎゃっ、というのとも違う、
日本人独特の心で感じる怖さとでもいうのでしょうか、
このあたり、上手いですねぇ。。


縁がなければ愛も憎しみもない。
愛も憎しみもなければ、ただの他人。。

情の深さを表現するこのテーマこそ、怪談の真髄かもしれませんね。



冒頭に一龍斎貞永の講談から始まるのですが、
このモノクロのシーンから、すとんと映画の中に落ちて行きます。


気がつくともうこの情念の世界から逃げられなくなってしまっているかも。。


役者さんたちの演技力もなかなかでしたよ〜


尾上菊之助さんは、さすがに着物の着こなし、動きが美しく、
古典的な色気がこの物語の中心になっていました。

目線なんてこう。。よほど私より色っぽいわ。。^^;

こういう映画では歌舞伎界の人でなければ演じられないかな、と思うほどお見事でした♪



黒木瞳さんはやっぱり「親子ほど違う2人」恋人たちを演じるのにぴったり。

物語では哀しい宿命で出会った男女を演じるわけですが、
ラブシーンが切なくて美しくてよかったですねえ。。


他の女優さんたちも個性的にきちんと役を演じてらして、
物語に花を添えています。


そうそう、この映画の格を一段と上げたひとりに、
衣装担当の黒澤和子さんがいらっしゃいます。

黒澤監督のお嬢さんでいらっしゃいますけど、
彼女のセンス、色、本当に見事です。
女性ならこれを見るだけでもかなり価値あり、と思いました♪




・・・で、あのぉ。。

「ドゥーン!」って、言いましたよね(小声・・・)

んで、もうひとつ。。

浜崎あゆみさんじゃなきゃ、だめだったんでしょうかねぇ。。




尾上菊之助   新吉
黒木瞳   豊志賀
井上真央  お久
麻生久美子   お累
木村多江   お園
瀬戸朝香   お賤
津川雅彦   三蔵
榎木孝明   深見新左衛門
六平直政   皆川宗悦
光石研   勘蔵
清水ゆみ
広田レオナ
西野妙子
柳ユーレイ
村上ショージ
一龍斎貞水   講釈師

  • 最後の曲。。歌だけ登場です。映画には登場はありません。
    ん〜せっかくだから余韻も欲しかったかな、と、私は思いましたけどね。。浜崎さんの歌が悪い、というんじゃないんですけど、合うか、といわれたら合わない、というしか。。いっちーさん。

    恋

    2007/8/9(木) 午後 10:19

  • 大丈夫ですよ^^2度。。3度?^^; うわっ、という場面もありますけど、大体あとはクリアできるのでは、と。
    映像も綺麗で素敵でした〜くるみさん。

    恋

    2007/8/9(木) 午後 10:20

  • 前半と後半で少し毛色の違う印象でしたね。後半は中田監督本領発揮って感じだったけど、前半も人間の心の怖さをよく表現されてて、こっちはこっちで怖かったぁ〜
    菊之助は、あんまり美形とは思わないけど、目で多くのセリフを語るなぁ〜と感心。やっぱ歌舞伎の人ゆえですかねぇ〜。
    TBさせてくださいネ

    ハイダウェイ

    2007/8/9(木) 午後 11:29

  • お好みだと思うのですけど、結構前半の感じが好きだったので、中田色が出たときには、ちょっと違和感があるほど。。本当はそっちが当然なんですけどね^^トラバありがとうございます〜hideawayさん♪

    恋

    2007/8/10(金) 午前 8:13

  • 顔アイコン

    長文のレビューということは、
    気に入られたんですかね?!
    私は、DVD待ちかなあ・・
    トランスフォーマー4回も観ちゃったし・・

    naonao319

    2007/8/10(金) 午前 10:45

  • これ観たいんです!!!怖かったですか?後から思い出すような怖さかな?「リング」は全然平気だったんですけど「呪怨」は一人で観るんじゃなかったと後悔しました・・
    「リング」観れたら大丈夫かな?観たい!!観たいです(≧▽≦)ノ
    やっぱりホラーは日本映画が一番怖いです!!

    ゆか

    2007/8/10(金) 午前 11:40

  • アバター

    なんか、最近のタイアップって、ちょっと首をかしげること多いです。もちろん、ペイしなければならないから、いろいろあるとは思うけど・・・。どうも、そういうことで、ひいちゃってる私のようなヤツもいると思われ・・・。

    セニャ

    2007/8/10(金) 午前 11:49

  • 想像してたよりよかったですね^^なおなおさん。
    品があるというか。。一応怪談なんですけど、そんな感じがよかったです。
    ん?4回?^^;

    恋

    2007/8/10(金) 午後 2:01

  • 『リング』観れたら楽勝です♪
    こちらは「念」の怖さですよね。。江戸情緒とともにお楽しみくださいませ^^ゆかさん。

    恋

    2007/8/10(金) 午後 2:02

  • 合えばいいんですけどね。。例えば『手紙』の小田和正さんとか、ああいうのだと・・・言葉に出来ない、でしたっけ。。
    でも今回は合わなかったように思います。。セニャさん。。

    恋

    2007/8/10(金) 午後 2:04

  • 顔アイコン

    怪談も好みとは。おじいさんの影響とはいえ、趣味が幅広いですねぇ(笑)。落語は、面白いです。

    fpd

    2007/8/11(土) 午前 0:29

  • 落語にあるジャンルのひとつですから、子供のころから親しんでおりました。父がまたでたらめな怖い話の名手でね。。
    私も親戚の子供たちに、よくでたらめのホラーを話して聞かせたりしています。血は争えない?w

    恋

    2007/8/11(土) 午後 1:43

  • レンタルで「嗤う伊右衛門」を観ましたが、
    この「怪談」また違った感じでしょうか?
    女優陣が凄いですよね。
    どんな役なのかきになりますが、、、
    恐いので観にいけません(涙)

    なちゅらる

    2007/8/11(土) 午後 10:28

  • レビューを読んでおや?皆さんのコメントを読んでおやおや?
    浜崎あゆみが話題になっちゃうんですね^^;
    音楽って大事ですよね〜。
    でもやっぱり、観たいリストに入れておきます♪

    なぎ

    2007/8/12(日) 午後 3:50

  • そんなに怖くないから大丈夫ですって。。^^; 古典的な題材なんです。。^^みんみさん。

    恋

    2007/8/12(日) 午後 11:43

  • 正直かなり違和感ございまして。。^^;
    でもファンの方もいらっしゃるので、このあたりで。。なぎさん^^;;

    恋

    2007/8/12(日) 午後 11:44

  • 想像していたのとは違ったけれど、それでかえって、僕としては面白く見られましたよ。
    トラックバックをさせていただきますね

    [ つっぱり太郎 ]

    2007/8/15(水) 午前 0:50

  • 時代劇に恐怖譚が入っている。。そういう作品でしたね^^
    さすが歌舞伎役者さんは違うなあ、とか、色々お勉強になりました。
    トラバありがとうございます^^つっぱりさん。

    恋

    2007/8/15(水) 午前 9:42

  • 黒澤監督さんの娘さんが衣装を!?
    あの着こなしや着物の柄が素敵だな〜って思ってたのですよw
    そうそぅ・・この作品の怖さはいろんな意味の『情念』って感じですかね
    TBしますね(≧∇≦)

    [ 翔syow ]

    2009/9/8(火) 午前 8:40

  • 情念って演歌の世界にも登場しますけど、
    相当深そうですよねえ。。
    って、ことは、怖いのかもだ。。^^;
    トラバありがとうございます、syowさん。

    恋

    2009/9/8(火) 午後 2:01

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