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2007年のイギリス製作映画です。
この構図、光・・・
映像だけで人の心をこれだけ表すことができるのか、と、
まず、溜息が洩れました。
それにしても哀しい物語ですよねぇ。
少年時代にある罪を犯し、
長い刑期を終えて社会復帰を果たした青年が辿る悲劇を、
過去を少しずつ明らかにしていく構成と、青年の苦悩と希望を優しくエモーショナルに見つめた
巧みな演出で衝撃的に描き出す問題作。
主演は「大いなる陰謀」のアンドリュー・ガーフィールド、
共演にピーター・ミュラン。
監督は「ダブリン上等!」のマーク・オロウ。
イギリス、マンチェスター。
かつて“少年A”と呼ばれた青年は24歳となり刑務所から出所した。
“ジャック”という新しい名前を与えられ、
過去を隠して新しい生活を始める。
ジャックは大人になってから初めて体験する外の世界に戸惑いつつも、
ソーシャルワーカー、テリーのサポートを受けながら、少しずつ社会に溶け込んでいく。
職場では親しい仲間も出来、
やがて人生初めての恋も経験するジャックだったが…。
allcinemaより
この物語でジャックを演じたアンドリュー・ガーフィールドは、本当に凄いです。
映画の中の彼を見つめる私の目は、
どんな感情を湛えていたのかな。。
あまりにも沢山の感情が自分の中に溢れて来るので、
泣くことさえ出来ず、
でも目を離すことさえ出来ず・・・
多分私にどうすることも出来ないこと、
でも、身近に起こるかもしれないこと、というところで、
客観的な視点で観る事が出来なかったのかもしれません。
背景をもっと知りたいところではありましたが、
フラッシュバックのような短い映像が差し挟んであったり、
ジャックの記憶の中の印象的な場面だけが、この映画の中には登場していたのでしょう。
私たちの心に残る「過去」は案外そんなもので、
ある時間のことを全部ここで語ってみろ、と、言われたとしても、
殆どの場合、正確に描写するなんて無理だし、
大体「正確」なんて、
誰がどこでどう見たり感じたりしたことが「正確」なのかさえ、
私には答えることが出来ません。
心の中で同じ時間を思い出そうと繰り返すたび、
その過去が微妙に変化してしまうのを、
経験された方も多いはず。
だから過ぎ去った日々の過ちや辛い出来事が、
時間で癒されることもある。
でも・・・
なんだか大いに脱線しかけていますが、
実は細い糸で、この作品と、今書いたことは繋がっているんです。
メディアで知ったことで私たちは人を判断することがあります。
それは「正確」ではありません。
理由については、私が愚鈍ゆえ、うまく説明は出来ないのですけど、
ニュースを見聞きすることは出来ても、
それを理解することは、無理だ、というようなことですね。
でも、こんな人間、生きている価値があるの?と、言うことは出来ます。
そしてそれを当たり前だと思っています。
本当にそう・・・?
ひとりの少年が重い罪を犯します。
服役した後、彼はソーシャルワーカーに見守られながら新しい人生を歩もうとします。
彼の立場に立てば、
過去を忘れて、と、言われても、忘れられない彼だけの過去が付きまとい、
苦悩は眠っている時でさえ彼を苛みますが、
今の彼を愛する友人や恋人にだけは、嘘をつきたくない、
真実を告げたい、と、心から願いますが、それは叶いません。
ジャックのその純粋さは、
スキャンダルを求める人の心や、興味本位の報道で、打ち砕かれてしまいます。。
被害者側の立場に立てば、
彼が新しい人生をやり直そうとしていることを知ると、
癒えていない傷が、再びその傷口を開くこととなり、
また一層辛さが増します。。
ソーシャルワーカーの息子がしたことがターニングポイントになりますけれど、
彼の息子、という存在は、
この映画ではどういうものなのか、
そこら辺りが今ひとつ消化出来ないところではありますが。
そもそも、この映画の扱っていることって、
消化できるものじゃないんですけど(涙)
うーん、大きな宿題を貰った感じです。。
この映画の中で、ジャックが本当に人を愛し、
その時に告げる言葉があります。
言葉にならない言葉ですが、
それを聞いたとき、私は大粒の涙をこぼしていました。。
アンドリュー・ガーフィールド ジャック
ピーター・ミュラン テリー
ケイティ・ライオンズ ミシェル
ショーン・エヴァンス クリス
アルフィー・オーウェン
シヴォーン・フィネラン
ヴィクトリア・ブレイジャー
スカイ・ベネット
ジョセフ・アルティン
ジェレミー・スウィフト
ジェームズ・ヤング
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アンドリュー・ガーフィールド君は、こういう役をやらせても上手いんだとまず感心してしまいましたが、重い問題を含んだ作品でした。
現実にそういう人が身近に、出所して、現われたと知ったら、人は更生を見守り受け入れられるんでしょうか・・・難しそうですよね。
同じ状況って、誰にもありえないから、犯罪者のレッテルを貼ってステレオタイプにその人を判断して、排除してしまうのは、社会で受け入れる側の私たちの「罪」かもしれませんね。
TBお願いします。
2009/7/9(木) 午後 4:36
これは見逃してしまったのですが、何だか面白そう(?)な映画ですね。そういうことがネット社会になるともっと出てきそうな気がしますもの。ただ、責める人と受け入れる人は同じ数だけいないと人間生きていけないと思います。そんな中で世間と呼ばれる私たちがどれだけ中立を維持できるのかどうかにかかっているのでしょうね。
[ einhorn2233 ]
2009/7/9(木) 午後 7:02
犯罪を犯すとどこまでも圧し掛かってきますね。一度罪を犯すと社会はもう許さないのか・・?実際、自分だったらどうなのか考えてしまいましたね。難しい問題ですがラストはやりきれない思いでした。アンドリュー君が素晴らしかったですね。TBしますね
2009/7/9(木) 午後 10:09
この映画は最後にホント参りそうになりました。。
難しい問題ですね〜
でも、この映画に関して言えば、映画の中より、映画の外へ考えを向けさせる・・・そんな感じがするのですけれど、どうなのでしょう。
トラバありがとうございます〜オネムさん。
2009/7/9(木) 午後 11:19
映画の中でも、ネットが登場します。
今の社会では、これがありますから、良くも悪くも情報は溢れてくるばかり・・・そんな時代なのかも。
赦すか赦さないか、受け入れるか入れないか・・・
日本でも色々ありますしね〜einhornさん。
2009/7/9(木) 午後 11:22
この映画を観る限りでは、あまりにも可哀想・・・という気持ちになりますが、被害者側の感情を考えると、そうとも言い切れないのかもしれません。
ラストはとても辛いですね。。
トラバありがとうございます、らぐなさん♪
2009/7/9(木) 午後 11:23
この作品はほんと衝撃的でず〜っと心に残ってく作品やろうな〜って思ってます。
作品的に秀逸でしたが確かにアンドリュー君の演技でかなりレヴェルアップしてますよね。。
TBさせて下さいね〜
2009/7/10(金) 午後 9:13
私も同じです。
観るまではそこまではないだろう、と、思っていたのですが、
相当残っております^^;
アンドリュー・ガーフィールドの喜び、絶望の表情には、やられちゃいましたよ。。しげさん。。
トラバありがとうございます♪
2009/7/11(土) 午前 0:36
恋さんが言われる「宿題」、まさにそれを作品から投げかけられた思いがしました。
アンドリューくんの素晴らしい演技によって、彼寄りの思いになりますけど、それぞれの立場を思うと、本当にいろんな事を考えさせられた作品でした。
こちらからもトラバさせてくださいね♪
2009/12/6(日) 午後 5:47
うだうだ書いてますね、すみません^^;
普段の宿題も出来なかったヤツなのですが、この作品での宿題は大きいですねえ。。
トラバありがとうございます ^^ じゅりさん。
2009/12/6(日) 午後 10:57
この映画、観ないといけませんねぇ・・・。宿題が山積みになってきました・・・(汗)
2009/12/8(火) 午前 7:52
人生の宿題が子供の頃からいっぱいなのです^^;
私の場合は考えて行動する、からやらないといけないかもです ^^ nzrrさん。
2009/12/8(火) 午前 8:17
ジャックの犯した「罪」は許されるものではないのでしょうけど、だからこそ、考えさせられる作品ですよね。
世間の厳しさというか、風評というか、そっちのほうがよっぽど「悪」だ、なんて思ったりもしましたが、、
んん、、とりあえずTB、お願いしますっ。
2010/1/7(木) 午後 11:23
そうなんですよね、やはり罪は罪。
それ自体消えることは決してないのですが。。
色々なことを考えさせられる作品でした。
重かったけど、いい作品ですよね〜
トラバありがとうございます、サムちゃん。
2010/1/8(金) 午前 8:13
心に突き刺さるような映画でした。
一方的に流される情報によって、私たちは、簡単に、考え方や、感情を操作されているのかもしれませんね。
アンドリュー・ガーフィールドは、すばらしい演技を見せてくれました。
2010/1/31(日) 午前 10:46
ニュースで観たり、聞いたりするときに、私たちは確かに感情を操作されているところがあるかもしれないですね。。
アンドリュー君の透明感溢れる演技で、この物語はより雄弁に様々なことを語ってくれた・・・そんな気が致します。
トラバありがとうございます、kuuさん。
2010/1/31(日) 午前 10:55
この彼がとてもいい子で、ソーシャルワーカーもそれをわかっているからこそ、誇りにも思って力になっていたのに、面白おかしければいいという悪意が存在するということが辛い映画でした。私たちの日常にも近いので、より辛かったです。
ああいった悪意の報道に左右されない自分でいられるのか・・・と投げかけられたような気持ちになりました。宿題ですね。。。
TBさせてくださいね。
2010/2/8(月) 午後 5:05
そういう「悪意」は自分の中にもありそうで、それを感じたことも怖かったです。自分では知らないうちに加担していることがある、というのは、なんとも辛い・・・
トラバありがとうございます ^^ かりおかさん。
2010/2/8(月) 午後 10:18
だね〜メディアって怖いし
世間て時に厳しいし・・・でも仕方ないのかと思ったり
考えちゃう作品だったわ〜
アンドリュー君はお見事でしたね
TBしますヾ(。◕ฺ∀◕ฺ)ノ
[ 翔syow ]
2010/10/15(金) 午前 8:29
どちらも分かるだけに・・・なんとも難しいことですよね。
アンドリュー君の存在感、演技、素晴らしかったです。
トラバありがとうございます〜syowさん。
2010/10/15(金) 午後 11:19