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「口笛」に異例の注意=プロ野球・横浜−西武

 5日、横浜スタジアムで行われた横浜−西武3回戦で、観客が立てる耳障りな音に審判が注意のアナウンスをした。西武・フェルナンデスの四回の打席途中で、責任審判の笠原二塁塁審が「集中力を欠くので口笛はやめてください」とマイクを通して呼び掛けた。
 指笛か器具を使ったものかなどは不明だが、同審判は「ピーと高い音で選手にとって危ない。独自の判断で注意した」と話した。それまでも西武の攻撃中に同様の行為があったという。

(2011/06/05-21:24)

金本、自分で止めた連続フルイニング記録 

 「横浜4-8阪神」(18日、横浜)

 不滅の世界記録がついに途絶えた。阪神の金本知憲外野手(42)が18日の横浜(5)戦(横浜)で先発メンバーから外れ、1999年7月から続けていた連続試合フルイニング出場が1492試合でストップした。痛めている右肩の状態が思わしくなく自ら決断。メンバー交換前に真弓明信監督(56)に伝えた。八回には代打で登場し連続試合出場は継続。チームも主砲の無念の思いを力に変えて逆転勝利した。どんな苦境も乗り越えてきた鉄人は、これからも戦い続ける。

  ◇  ◇

 尊い歴史に幕が下ろされた。「4番」にも「左翼」にも金本のいない光景が、ついに現実となった。幕を引いたのは、ほかの誰でもない。金本自らが「決断」を下した。

 「4番、サード…」。試合前の場内アナウンスが流れると、満員スタンドがどよめいた。「…新井」。異様な空気。戸惑い。そして。「8番、レフト…」。次の瞬間、晴れ渡ったハマの空を絶叫と悲鳴が覆った。

 金本知憲の連続試合フルイニング出場が、止まった。99年7月21日の阪神戦(甲子園)から始まった世界記録は1492試合。塗り替えられることのない偉大すぎるレコードがこの日ついえた。

 「最後まで、監督もヘッドも『出てくれや』という感じだったけど、これ以上出てもチームに迷惑をかけるし、特にピッチャーに、あのスローイングじゃ、迷惑をかける。『勝つための手段として、僕は外れる』ということを伝えた」。試合後、バスへの通路を歩きながら、金本は穏やかな口調で舞台裏を明かした。

 試合90分前、三塁側ベンチ裏が急に慌ただしくなった。打撃練習後、金本は左翼の守備位置で木戸ヘッド、トレーナー陣と痛めている右肩の現状を確認。その後、真弓監督が、トレーナー室で治療を受ける金本のもとへ向かった。この時点で指揮官は「もうちょっと頑張ろう」と鼓舞。金本はグラブを携え、駆け足でブルペンへ向かった。「最後の悪あがきでね。テーピングをして、あれしてみたけど…。でもダメだったから、そこで(最終的に)決めた」。患部をテープで固定し、強めの送球を試みたが、右肩はもはや言うことをきかなかった。

 3月29日、MRI検査で棘上(きょくじょう)筋の部分断裂が判明した。右肩の持病が3月中旬の守備練習中に悪化。結局この負傷がフルイニング出場を続ける上で致命傷になった。電気、針…あらゆる手段で治療を試みたが、試合に出場しながら快方を促すには限界があった。それでも、ここまで打撃では3本塁打を放つなど奮闘。問題は守備だった。

 「悔しかった」。金本が「決断」を下すきっかけになったのは14日の巨人戦(東京ドーム)。五回、亀井の左犠飛を捕球するも本塁返球できず、山なりのボールを内野に返すのが精いっぱい。前日(17日)も得点圏で2度、本塁返球を自重した。前夜、金本は“明日の練習でだめなら…”と「覚悟」を決めた。

 逆転した八回。追加点を奪うべく「代打金本」がコールされると、万雷拍手が打席に注がれた。結果は二ゴロ。それでも、スタンドは金本の功績を大歓声でたたえた。

 金本が11年ぶりに羽を休めた。ベンチからの風景を眺めながら、金本は“次”を模索していた。シーズン中に手術を受けるつもりはない。連続試合出場は1638に伸びた。代打出場を続けながら、再びフルイニングの舞台に戻ってくる。「鉄人」の魂は、永遠だ。

(2010年4月18日)

メンバー表交換わずか5分前の決定!! 

 「横浜4-8阪神」(18日、横浜)

 時計の針が容赦なく時を刻む。メンバー交換の12時50分が、刻一刻と迫っていた。監督室で練習終了間際まで続いた阪神・真弓監督と金本の最終会談。「4番左翼」の定位置に金本の名が書き込まれたメンバー表を挟み、指揮官は懸命の説得を続けていた。

 「もうちょっと頑張ろう」

 しかし、アニキの決意は揺るがなかった。

 「これ以上、迷惑は掛けられません」

 メンバー表が書き換えられたのはメンバー交換のわずか5分前、12時45分のことだった。

 「メンバー交換の時に『本当にこれでいいのか』と思いましたね…」。鮮やかな逆転劇にも、笑顔でいられるはずがなかった。試合後のベンチ裏。指揮官は憔悴(しょうすい)しきった表情で、苦渋の決断を振り返った。

 右肩痛との壮絶な闘い。危機的状況であることは分かっていた。しかし、幾多の苦難を乗り越えた金本の生命力を信じ、打線の心臓部を託し続けた。記録を途切れさせてしまうことへの躊躇(ためら)いではない。就任1年目の09年から、162戦にわたって4番を託し続けた世界の鉄人。強じんな精神力で必ずこの危機を克服すると、信じて疑わなかった。

 「これでカネの気持ちがね…張りがなくなるというのが怖い」。時折表情をこわばらせながら、金本の胸中を慮る指揮官。「早く治してもらって、ベストとは言わないけどいい状態にして帰ってきて欲しい」。記録はついえた。しかしこの男が、猛虎を支える無二の男であり続けることに変わりはない。

 チームが勝つためには、自分の記録は途切れてもいい‐。

 金本の言葉が、指揮官の胸を焦がす。どこまでも使い続けるつもりだった。しかし最後は、アニキの熱い思いを尊重した。1日も早い復活を祈るしかない。そして4番左翼に再びあの男が舞い戻るまで、こん身のタクトを振るうしかない。

(2010年4月18日)

プロ野球金本・談話☆3

◇チーム優先で決断
 エンゼルス・松井秀喜外野手 自分で判断されたことでしょうから。チームを優先させて決断されたことが、金本さんのチームに対する強い思いなのではないでしょうか。(時事)

(2010/04/19-00:36)

プロ野球金本・談話☆2

◇「絶対に休むな」と言った
 オリックス・岡田彰布監督 一週間前ぐらいに電話で話し、「絶対に休むな」と言ったが。肩がどうとか言っていた。どういう事情かは分からない。
◇いろいろなドラマを
 ロッテ・今岡誠内野手 記録は止まったが、試合に出られないわけじゃない。まだまだ、いろいろなドラマをつくっていかれると思う。
◇金本だからできた
 広島時代の監督を務めた達川光男氏 無遅刻、無欠席、無早退は一番素晴らしいこと。走攻守三拍子そろっていなければ実現できない。金本だからここまで記録を伸ばせたと思う。早くベストなプレーを見せてほしい。
◇気持ち切り替えて
 連続試合出場の記録を持つ衣笠祥雄氏 (移籍当時の阪神では)自分が出続けることで、周囲も発奮し優勝できた。試合に出続けることでチームに貢献できる。金本選手が大切にしている部分に疑問を感じ始めたから、自分で決断したのだろう。気持ちを切り替えてこれからも頑張ってほしい。
◇抜く選手は出ない
 広島・野村謙二郎監督 一番の目標というか、体がきつい中での支えだったのでは。彼の記録を抜く選手は出てこないと思う。大いに胸を張ってほしい。やってきたことは素晴らしいことに間違いない。(続)

(2010/04/19-00:36)

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