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昇格置き土産に 湘南・坂本主将が引退 湘南の主将・MF坂本紘司(33)が現役引退を表明した。静岡学園高、磐田を経て、00年から湘南一筋でクラブ最多のJ通算456試合57得点を記録した“ミスターベルマーレ”。今季は人生初の主将に就任して若いチームを3季ぶりのJ1復帰へ導いた。 「(現役)16年のうち13年間を過ごしたベルマーレでのたくさんの思い出は、自分の人生の大きな財産となりました。今後についてはゆっくりと考えたい」とクラブを通じてコメントした。 [ 2012年11月14日 06:00 ]
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湘南ベルマ−レ
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最終節での“逆転劇”湘南 3季ぶりJ1復帰果たす! J2最終節 湘南3−0町田 (11月11日 町田) 湘南が最終節に逆転で3年ぶりのJ1復帰を果たした。アウェーで町田に3―0で快勝して勝ち点75。前節2位の京都がホームで既に優勝を決めた甲府と0―0で引き分けて勝ち点74にとどまり、前節3位だった湘南が2位に上がって自動昇格を決めた。残り1つの昇格枠はJ1昇格プレーオフ(18、23日)で争われ、3位京都と6位大分、4位横浜FCと5位千葉が対戦する。 【試合結果 J2順位表】 雨の町田で湘南がうれし涙を流した。京都が引き分けた情報が入った直後にJ1復帰を告げる終了の笛が鳴ると、控え選手、スタッフもピッチに飛び出し歓喜。胴上げで5回舞ったチョウ・キジェ監督は「僕が思った以上に選手が地に足を着けてプロの態度、姿勢でやってくれたことを誇りに思う。選手が昇格をしたいと思って取り組んできたことが(逆転の)ドラマを生んだと思う」。たくましく成長した教え子たちが喜ぶ姿を見て男泣きした。 攻撃的な“湘南スタイル”を最後まで貫いた。今季コーチから昇格した新人指揮官が導入したのがDFを減らしFWを増やす3―4―3システム。「敵陣で攻守を始める」というアグレッシブな戦術が先制点につながった。開始2分に前線のプレスでボールを奪い、速攻からFWキリノがゴール。2―0のハーフタイムにも「攻撃的に行け!」と指示し、FW大槻がダメ押し点を決めた。攻め続けた結果が今季J2最多の66得点だった。 真壁社長が「正直ここまでやるとは想像してなかった」という想定外の昇格だった。昨季J2は14位。オフに反町監督をはじめMFアジエル、FW田原、GK西部ら主力がチームを去り、チョウ・キジェ監督自身も「真壁(社長)や大倉(強化部長)は順位が下になる予想を含めて自分を起用したと思う」と振り返る。 “大番狂わせ”を可能にしたのは、チーム全員から「監督」ではなく「チョウさん」と呼ばれる親密な信頼関係。この試合後の控室で選手と応援歌を合唱する姿にも表れていた。開幕時で平均23歳の若いチームの中心は、指揮官が川崎F、湘南の下部組織時代に指導した8人の“チョウチルドレン”。この日もMF高山が2点目を決め、MF古林が2アシスト。ゲーム主将のMF永木は「厳しい言葉も自分たちを思って言ってくれる。愛が伝わってくる」と感謝した。 来季続投が決定的なチョウ・キジェ監督は「このスタイルを継続することが大事。まだ頂上まで5、6割かもしれない」。資金的に大型補強は望めないが、伸びしろという可能性を秘めた若武者たちが、3季ぶりのJ1でもサプライズを巻き起こす。 ▽湘南ベルマーレ 1968年、藤和不動産サッカー部として創部。75年にフジタ工業にチームが移管され、93年にベルマーレ平塚と改称。94年にJリーグ昇格を果たし、95〜98年には中田英寿がプレーした。99年にフジタ工業が撤退して市民クラブに。湘南ベルマーレと改称された00年にJ2へ降格。10年にJ1へ復帰したが1年で降格した。チーム名のベルマーレはラテン語のBellum(ベラム=美しい)とMare(マーレ=海)の組み合わせ。ホームタウンは平塚市など7市3町。ホームスタジアムは「Shonan BMW スタジアム平塚」(1万8500人収容)。 ◆チョウ・キジェ 1969年(昭44)1月16日、京都府生まれの43歳。在日韓国人3世。洛北高―早大から91年日立サッカー部。DFとして柏、浦和、神戸でプレーし、J通算70試合無得点。ドイツ留学を経て、川崎Fでコーチ、ジュニアユース監督、C大阪でコーチを務めた。湘南では05年ジュニアユース監督、06〜08年ユース監督、09〜11年トップチームコーチを務め、今年から監督に就任。 [ 2012年11月12日 06:00 ]
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【J2:第42節 町田 vs 湘南】試合終了後の湘南選手コメント(12.11.11) 11月11日(日) 2012 J2リーグ戦 第42節 町田 0 - 3 湘南 (13:05/町田/7,139人) 得点者:2' キリノ(湘南)、44' 高山薫(湘南)、67' 大槻周平(湘南) ●坂本紘司選手(湘南):
「前回のように10年近くかかるのではなく、早くにJ1に復帰できたのは大きいですね。曹貴裁監督はTOPの監督は初めてでしたが、育成もやっていたので、若い選手が多いし、彼らの気持ちなども分かるのが大きかったと思います。選手を良く見てくれているし、試合に勝敗ではなく、練習などで調子の良い選手を使ってくれる。これを1年ぶれずにやり続けたのは凄いと思います。(試合後に泣きながら肩を組まれてましたが?)お前の力が大きかったと言ってもらいました。ピッチ内だけではなくてピッチ外でも。今年はピッチ内では、そこまで貢献できなかったかもしれませんが、ベテランとしての役割で、少しは貢献できたかと思います。(前回の昇格の時も涙を流されてましたが、今回の涙との意味合いで違うところはありますか?)前回は凄い緊張感の中でやっていて、その緊張がフッと途切れた感じでしたが、今回は自分の年齢的にも最後のチャンスだと思っていたし、個人的にも色々あったので、今シーズにかける思いがあの涙になったのかもしれません」 「今日は緊張はしたが、普段と変わらない程度のもので、普段と同じテンションで入れました。普段通りにやれたという感じです。3連敗したときとかはJ1を意識しすぎてしまい固くなってしまっていたが、その時の経験を活かして今日に臨めた。試合後に昇格が分かったときに、皆のところに行きたかったが、涙が出過ぎてきて、その場で倒れてしまっていた。そしたら誰も来てくれなかったですね(笑)これからいい準備をして来年のJ1に備えたいです。試合前には甲府戦の時のようにバスの中でモチベーションを上げるビデオを見ました。浦和が1年でJ2から昇格したときのシーンだったり、同じ年にJ2に降格したのにその後10年近くJ2だった湘南との比較みたいな感じだったり、色々な映像をつなげたものでした。それでみんながモチベーションをグッとあげて試合に入ることができました」 「お互いにプレッシャーはあったと思うが強い気持ちを持った方が勝つと思っていた。ラスト3試合精神的に一番きつい中で、無失点というのは本当に自信になったし、ディフェンダーが無失点にすることで勝点3が近づくと思うので、来年ももっといい守備が出来るように練習したいと思います。皆が集中して連携して守れたのが良かった。気合が入りながらも、皆落ち着いてやっていたのが良かった。(泣けましたか?)今回は泣けたというよりもほっとした部分が大きかったです」 「実感が沸かず泣けはしなかった。こういうのは初めてだし、残り15分くらいから応援に来てくれていた選手たちが気になり、チラチラと見てしまっていたんですけど、島さん(島村)に集中しろと言われてやっていました。京都の結果は皆が飛び出してきた時に知りました。ゲームについては、押し込まれはしましたが、皆で最後まで体を張って守れた。ラインも高く上げられたので、3点という結果につながったと思います。3試合厳しい中で0失点に抑えられたことは良かったと思います」 「いやー本当に嬉しいですね!この年で初めてなので、昇格争いをして実際に昇格が出来たのは。久しぶりにこんなに嬉しい思いをしました。泣けてきました。皆ひとつになって、勝ち取れたJ1だと思うし。今日は自分としては、何もできなかったけど、この結果はチームのために皆が、戦ってくれたおかげかなと思います。(監督が顔をクシャクシャにしてましたが?)凄かったですね(笑)曹さんの気持ちが入ってるのはずっと分かっていたし、そういう思いも選手は感じ取っていたと思う。最後に勝てて良かったと思います」 「自分たちのリズムで、前半は出来ていたと思うので、前半のうちに2点取れて良かったです。個人的にも前半から中盤でボールを持てていたので、グギョンとしっかりとリズムを作っていこうと思っていた。ただ後半になってなかなかボールを受けたり捌いたりできなかったが、相手も人数をかけて攻めてきたし、しっかりと守って全体的には悪くなかったと思います。(曹さん(曹貴裁監督)の胴上げについて)やることを決めてはいなかったが、曹さんを胴上げをしたいと皆言っていた。胴上げできて良かったです。(京都の結果は分かってたか?)全然分かりませんでした。チームとして意識しない形でやっていたので、全く知りませんでした」 「祐三(岩上)とか周りを使ってもう一度動き直して行こうという意識でやっていた。チーム2点目のゴールは、目の前にボールがこぼれたからキリノにOKと言ったらキリノがよけてくれて良いシュートが飛んでくれた。良かったです。引いて守ってくる相手はやり辛いが、今日は久々にドリブルで仕掛けられたシーンがいくつかあって、サッカーをしているという感覚がありました。三位になってからは、頑張るしかないという思いだったのでプレッシャーはなかった。J1は選手やプレーなど全てのクオリティが高い一段階上のリーグだから、そういうところでサッカーを見てもらえたり、自分がうまい人と戦えるのが凄く楽しみです」 |
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【J2:第42節 町田 vs 湘南】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(12.11.11) 11月11日(日) 2012 J2リーグ戦 第42節 町田 0 - 3 湘南 (13:05/町田/7,139人) 得点者:2' キリノ(湘南)、44' 高山薫(湘南)、67' 大槻周平(湘南) ●曹貴裁監督(湘南):
プレーオフという制度ができて初めてのJ2で、最後まで混戦の続いたJ2の中で、我々に可能性があるとしたら勝点3しかないという話をしていました。ただ勝点3を取るためには、いつもと違うことをやるんじゃなくて、いつもどおりに平常心で臨もうという話をして、選手を送りました。バスの中から、アップを見ていても、選手が落ち着いていたので、今日はやれるんじゃないかというところで、最初いい形で1点が入りました。その後はすごく苦しい時間が続いたんですけど、90分のデザインの中で、やられちゃいけないところをしっかり抑えて、取らなきゃいけないところを取ったというゲームだったかなと思います。町田はパス数がJ2の中でも2番目と、ボールを動かすところの長けている選手が多いので、いい形で引っ掛けてショートカウンターで取ろうというのがまず1つのプランとしてありました。それが開始早々にああいう形で出るとは思っていなかったんですが、あの1点が結果的には大きかったなと思います。 僕が初めてJリーグの監督にクラブから任命してもらって、眞壁(社長)や大倉(強化部長)は、順位が下になるという覚悟も含めて起用したと思っています。その想いには応えなきゃいけないなと思って、やってきました。ウチの選手たちも、主力がいなくなって、湘南はどっちに行くんだろうという声が多い中で、学生時代やJリーグのチームで代表までいった経験のある選手もあまりいなかったので、僕が監督になったことについて同じように不安があったと思います。でも今日の試合などを見るに、彼らも僕が思っている以上に、しっかりこのグラウンドで、ピッチに足をつけて、やっていかなきゃいけないという、プロフェッショナルな姿勢でやってくれました。そのことに関しては、監督として誇りに思います。今日、実はバスの中で昨年プレミアリーグでマンチェスターシティーがアディショナルタイムに2点取って、マンチェスターユナイテッドを逆転して初優勝したという試合の映像を見せたんです。最後はああいうところのドラマが起きるという話をずっとしてきて、今日はそういう展開ではなかったですけれども、京都が引き分けたことによって、我々なりのドラマを作れたかなと思います。今日一日は選手をねぎらって、この喜びに浸りたいとは思いますけれども、僕は09年の昇格の時もコーチをしていましたし、J1の厳しさは選手と同様にわかっているつもりです。喜んでばかりはいられないので、明日からか明後日からかわかりませんけど、一回リセットして、できる練習を重ねたいと思います。来季に向けてまだ決まってないことが多いですけど、やっていかなきゃいけません。 今日スタジアムへ入ると、左側にベンチがあって、左の後ろにサポーターの席があって、右側に町田のサポーターがいる。その光景が平塚のスタジアムにとても似ていたので、前半は町田のサポーターの方に攻めて、後半こっちで攻めるというような空気も含めて、何か我々に勝点3をもたらすような外的要因があったのかなと思います。最後まで僕たちのことを信じて、声援をくれたサポータの人には、感謝の気持ちをここで述べると軽いので、このあと報告会があるので、その時にちゃんと噛まないように言いたいと思います」 「僕らは“ゲット3”というテーマを抱えて、シーズン終了の時に何位以内にということを考えて、まずスタートしたわけじゃない。ただ例えば9試合勝てなかったときとか、この3連勝の前に6試合くぐらい勝てなかったんですけど、個人的にはそういう時期は長いリーグ戦でたくさんあると思っている。もし3試合を2勝1敗で行けば完全に昇格なので、1つの負けから学んで2回勝てれば上位に行けるだろうと思ってました。それが連勝という形で今回も来たんですけど、最後の3つに関しては、シーズン通して自分たちがやってこなきゃいけないことに帰る時間だったと思いますし、負けても引き分けても勝っても、一度もネガティブになることはなかった。自分たちの選手というか、彼らのパフォーマンスには理由があると思ってやっていたし、勝てなかった時は僕のデザインややり方がまずいと思っていた。彼らはそこに真摯に向き合って、ずっとやってきてくれた。それが今シーズンかどうかはわからなかったですけど、監督として言うのは変ですけど、必ず最後にそれは実になると信じてやってきた。それが最後の3試合に結果として出たのはよかったです。3試合の内容よりいい試合で負けたこともたくさんあります。この試合で成長したとは一概には捉えてません。負けた試合のところから、内容がよくても負けて、そこからまた積み上げることが大事なんだという結果が、この3試合につながっただけです。この3試合の内容が全部良かったとは思ってません」 |
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Q:やんちゃ坊主の頃から見ていた少年に胴上げされたけど、監督としてどんな気持ちですか?
「別に胴上げしてほしいとはあまり思ってなかったし、向こう行った時は話できなかったので、早くこれを終わってほしいなと。大の大人がこういうふうになるのは良くないなと。でもあいつらがすごく喜んでいるので、それはうれしかったです。胴上げは…、忘れました(笑)」 「僕はトップチームの監督をしたのが今年初めてなんです。ユースやジュニアユースで教えた経験のほうがまだ長いので。今年の選手たちも登録は34人いるんですけど、彼らが一人一人、シーズン終了後に何か成長して、終わってほしいなと思っていました。プロの世界だからこのメンバーで来年も同じようにできるとは思ってなかった。ただその出会いを大事にしたいなと思う中で、監督としての答えとしては違うかもしれないですけど、彼らがあれだけ喜んでくれているのを見ると、少しはいい想いをさせてあげられたのかなと思って、ちょっとホッとしました」 「(しばらく沈黙)やっぱり、本気かどうかだったと思います。飾りじゃなくて嘘じゃなくて、周りが言うから昇格しようということじゃなくて、選手が昇格をしたいと思って取り組んできたことが、そのドラマを生んだと思います。正直、今日の試合の内容はそんなに褒められたものではなかったです。ミスも多かったし、もっとしっかりやらなきゃいけません。でも昇格したいという気持ちから生まれる焦りや、普段のプレーを失う、これが我々の現状なので、そこを経験値としてJ1に持っていかないと、今のままではダメだと、それは選手も感じていると思います。ただちょっとだけ、他のチームの人には失礼ですけど、選手がその気持ちは持ち続けていたのかなと思います。それは自信であるし、自分の価値を高めたいという、人間本来に備わっている欲求でもある。そこは見ていて感じました。でもゲームの進め方自体はまだまだですし、ただそれが我々なのかな、上手い下手じゃなくて、懸命に取り組むというところが、最後にそういうドラマを作ってもらったのかなと思います」 「そう言っていただけると、すごくありがたいですけど…。僕は小学生・中学生・高校生を教えていた時の気持ちと、トップを教えている時の気持ちが全く変わりません。大人だから許されるとか、子どもだからこの辺で良いだろうって言うこと自体が間違っていると思っています。要は30歳の選手も15歳の選手も、自分がやってきた努力を褒められたらうれしいし、自分でダメだと思っていることを言われたら、腹が立ったりふてくされたりします。でもそれは言わないといけないし、僕の継続というのは、人間同士の付き合いの中で、思ったことは言うということです。それが間違っていようが正しかろうが、俺の指示に反発してふてくされた奴を使わないといったことはないです。ふてくされるということも人間の感情なので、ふてくされているのにふてくされてないよという態度を、僕はとがめていました。ただその行動がどうだったのかということは選手に話してきたし、お前らが判断しろと伝えます。俺はヒントを与えるけど、最後に何をやってても俺が責任を取るけど、でも判断することをやめちゃったら、プロの世界でもアマの世界でも、何も自分に残らないよと。今日も古林将太があそこにクロスを上げるのを、こっちなのかあっちなのか、監督は決められなくて、彼がいいと思った判断でやらないと上手くならない。セットプレーの練習を積み重ねて僕がヒントを出すのも、最後の方はどうかなと思ってました。彼らに任せてやった方がいいかなと。でもそれは指導放棄ということもあるので、やらなかったですけど、僕の理想は選手が監督の言うことを全て遂行するということじゃなくて、彼らがピッチで自分たちが目指しているスタイルを感じてやっていくということです。偉そうな言い方かもしれないですけど、そこが日本のサッカーと、欧州のサッカーの違いかなと思います。 僕はブンデスリーガが本当に好きなんですけど、バイエルンはブンデスリーガの中で一番お金のあるチームで、でもドルトムントが2回連続で優勝しました。今年は(香川)真司が抜けたけど、今まで出ていなかったギュンドアンとケールが入って、同じスタイルでクロップが続けてやっている。最初の方は少し勝てなったけど、ブレずにずっと続けていると、ドルトムントがレアルマドリードを倒したり引き分けに持っていけるチームになる。湘南ベルマーレは足元にも及ばないですけど、そういうチームであるべきだと思ってやってきたし、例えば開幕戦で京都に負けたからと言って、何かを変えてしまっては、クラブが存在している意味がないと思ってやっていた。勝ち負けの責任は僕が取ればいい。でもやることは選手に伝えていかないと、シーズンが終わった時に攻めるのか守るのか、何がしたいのか分からない1年になるというのが、僕 にとっては結果より屈辱でした。そうならないように、自分ではやってきたつもりです。だから今日2位になりましたけど、そのことより選手が自分たちのサッカーを実感して、こうやって喜んでいるという姿が、僕にとってはうれしかったです。すいません、答えになっているかわからないですけど」 「それを言うと、シーズンの最初から信じていました。僕はこのシステム、このやり方を思いついてやっている訳じゃなくて、コーチの時に反さん(反町康治・前監督)と話しながらやってきたつもりです。僕がやりたいサッカーは何だと言われたら困るんですけど、選手がいて、その特徴を生かすサッカーを、監督はやらなきゃいけないと思っている。そういう意味では最初から彼らを信じていました。ただあまりにも経験の少ない選手が多いので、例えば熊本戦で1−1になって、阿部が投げたボールを(下村)東美が取られてそのままやられちゃったりとか…。あり得ないシーンもたくさんあったんですけど、あり得ないシーンがないと学ばないと思っていた。僕はそれがもっと開幕の近いところに来ると思ってたんですけど、最初勝てたことでとんとん拍子で行って、予想しない自信が彼らに生まれて、段々と自分たちはやれるんじゃないかと信じ切ったところが、紆余曲折はシーズンの中でたくさんあったんですけど、こういう結果につながったのかなと思う。ただこれを継続させるということが大事で、今これで頂上まで行って後は降りるだけだよということじゃない。まだ彼らの伸びしろは五合目か六合目までも行ってないかもしれない。僕は試合が終わった後に、そういう伸びしろを少し残したまま、次の試合に臨むのが一番望ましいと思っている。プロの監督としてはちょっと結果に対して欠落している部分があると思うんですけど、すごく偉そうに言ったら、ちょっとカッコ良すぎますけど、彼らの成長をずっと信じてやってきました」 |



