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「おばちゃん、いつもの」
時刻は13時10分、昼飯戦争終了後。 購買部のカウンターに小銭を置くと、白い三角巾を頭に付けたぷくぷくな愛嬌ある顔のおばちゃんが、 「もう、いつものなんか残ってないよ」 と俺を不思議そうに見る。 「じゃあ、残ってるので」 「どしたの、今日は遅かったね?」 いつも通りおばちゃんは、パンを取り出す。 「ま、こういう日もあるかなと。いつも欲望に満たされていてはいけないと気が付きました」 で、俺もいつも通りカウンターに頬杖ついて軽口を叩く。 あの後もたっぷりアイちゃんにご奉仕された。 なんかホント最後の一滴まで絞り取られたって感じで、ぐったり寝てしまい、おかげで今日は遅刻した。 「まったく……。じゃあ、いちごジャムパンとシュガーバターサンドとフルーツ牛乳」 そう言って、いつも通りおばちゃんがカウンターに取り出したパンとフルーツ牛乳を並べて、俺が置いた小銭を集めると、レジを打った。 電卓を叩く音が廊下に響く。 「今日も天気がいいねぇー」 俺は、カウンターに頬杖ついて釣銭を待ちながら、この退屈で長閑な時間を満喫していた。 「あんた、悩みなんか全然無さそうだねぇ」 こう言っておばちゃんが釣りを渡してきた。 「いやいや、そんな事はないよ」 「そうかい?」 おばちゃんがガチャンと音を立ててレジを閉めた。 ま、俺の目下の悩みは、あの先の快楽を味わうべきか、もう再生しないべきかって事だけどね。 おわり。 |
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楽しませていただきました〜☆
完結お疲れ様です♪
2010/12/14(火) 午後 11:23
ゆうさん、最後まで読んでいただきありがとうございました〜!!
2010/12/16(木) 午後 9:21