ynakaのブログ

自己啓発ため、読書・映画・行動記録を中心に「思い」を書いていきます

船の名前〜歴史につながる物語〜

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南極観測船「宗谷」

船の概要

総トン数:4,100t
全長:83.3m
幅:12.8m
馬力:4,800馬力
速力:13.5ノット

船の歴史

現在、南極の昭和基地と日本の輸送をおこなっているのは砕氷艦「しらせ」です。
今日はその南極観測を開始した年に輸送の任にあたった「宗谷」について書かせていただきます。
日本の南極観測の歴史と「宗谷」の船名は映画「南極物語」(1983年公開)でご存知かと思います。
そして何より「宗谷」がお台場の船の科学館に係留されており、同館を訪れたことのない人もお台場で見かけたこともある人は多いと思います。
しかし、この船はもともとは南極観測を目的とした船ではなかったのです。
1938(昭和13)年、当時のソ連の発注により砕氷能力を持つ貨物船「ボロチェベツ」として川南工業により進水しました。
しかし、ソ連側による引渡しが行われないため民間の貨物船「地領丸」として栗林汽船に貸し出され千島列島の貨物輸送に従事しました。

「宗谷」に改名

1949(昭和14)年11月、「地領丸」は海軍籍に入り特務艦として海図作成にあたることになりました。このときに船名は「宗谷」と改められました。
南方の測量任務を経て、真珠湾攻撃後の1941(昭和16)年12月29日は測量資材と戦地に向けての食料・燃料の補給物資を搭載して再び南方へ向かいました。
1943(昭和18)年1月には測量作業中により近いづいてきた潜水艦により魚雷攻撃を受けるが砕氷構造が幸いし沈没には至りませんでした。
その後、終戦を迎えて「宗谷」は引揚船として1948(昭和23)年まで任務に当たり、1949(昭和24)年海上保安庁へ移籍し、灯台補給船として任務にあたりました。
現在は灯台の全てが無人で運用されていますが、当時は職員と家族が住み込みで赴任していたために「海のサンタクロース」と呼ばれる灯台補給船「宗谷」の役割は重要でした。

南極観測船として

1955(昭和30)年、日本は南極観測への参加を表明します。この年はまだ敗戦から10年しか経っておらず日本が国際舞台に進出するチャンスであったものの他国からも批判もあったと聞いています。
そして海上保安庁が南極観測への輸送の任にあたることになり砕氷能力を持つ灯台補給船「宗谷」が当たることになりました。
そして1956(昭和31)年11月8日 晴海埠頭から南極へ向けて出港することになりました。
その後1957(昭和32)年には第二次南極観測隊を乗せて南極へ向かいますが、氷海に閉じ込められてアメリカの砕氷艦「バートンアイランド」に助けられるも第一次隊を収容し南極を後にします。
これによってわが国は第二次南極観測隊を送り込むことが出来ず、カラフト犬24頭が置き去りにされ、その翌年に2頭が生存していたという感動の物語がありました。
これが映画「南極物語」のストーリーです。
その後「宗谷」は1962(昭和37)年の第六次南極観測隊の輸送を最後に南極観測船としての任を終えることになりました。

その後の歴史

海上保安庁巡視船「宗谷」として北洋での救助活動で活躍し1978(昭和53)年まで活躍しました。
その後船の科学館での保存が決まり現在に至っています。
イメージ 1


意外な歴史

1961(昭和36年)に「三無事件(さんゆうじけん)」と呼ばれるクーデーター未遂事件で川南豊作という男が逮捕されました。
この川南豊作は川南工業の創業者にして、「宗谷」の生みの親です。
この年、「宗谷」が南極に向けて晴海埠頭を出港したのは1つの運命でしょうか?

参考文献

もっと詳しくこのエピソードを知りたい方は以下の文献をお勧めします。
奇跡の船「宗谷」-昭和を走り続けた海の守り神-
南極観測船ものがたり-白瀬探検隊から現在まで-

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