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本の紹介

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昭和20年8月から著者の警察官人生は始まった。戦後昭和を警察官として過ごした著者が、その職務を通じて眺めた東京の風景や人々の姿。初めてスリを逮捕したときの言い知れぬ緊張と興奮、人々が寝静まった深夜にパトロールする孤独、耳をついて離れないデモのシュプレヒコール、交番に立ち寄る人々との語らいなど、警察官の日常と本音をつづる。

感想

この本の著者は昭和19年に警視庁消防部に採用され、昭和20年8月に警察官に転官した稀な経歴を持ち、MPジープの同乗や交番勤務、パトカー勤務などを経験されている。
中でも興味深いのは戦前・戦中の警察は消防業務も行なっていたこと、そして戦後はGHQのMP(憲兵)のジープ同乗など今とは異なる業務を行なっていたことである。
そして驚いたことに昭和20年当時には伝染病の予防や労働監督など現在では労働基準監督署や保健所の業務も行なっていたとのことである。
そのような警察のあり方がひとりの警察官の目線で書かれている部分が興味深い。
また警察官の制服や装備なども紹介されていたり、戦後の警察制度の変遷、自治体警察と国家地方警察の2本立てから現在の統一された制度への移行も書かれており、今後、関連の書籍を読みたいという衝動にも駆られるものでした。
ただ、筆者自身は昭和60年で退官しており、装備や制服などについてはその頃までの話であるために隔世の感がある。

この本の情報

ある警察官の昭和世相史
単行本: 256ページ
出版社: 草思社 (2011/12/16)
言語 日本語
ISBN-10: 4794218710
ISBN-13: 978-4794218711
発売日: 2011/12/16
商品の寸法: 19.7 x 14.1 x 2.5 cm
価格:1890円
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