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 とてもいい本を読みました。


 この本は硫黄島の戦いでの最高指揮官、栗林忠道や、その戦地に赴いた兵隊の話、戦況や時代背景などまで細かく分かりやすい内容で書かれていました。


 作家の梯久美子さん、ほんとよく調べています。


本でもとても臨場感がありました〜。そして、本は細かく書かれています


 その頃はサイパンやグアムなんかの島々にアメリカ軍が海から攻めて来た場合、水際で食い止めるのが日本軍(海軍)の伝統的な戦略。しかし、栗林は水際での攻撃をやめて、硫黄島の地下に大規模の地下壕を築く。


 上官の中にも異論を唱える人もいたそうですが、栗林は断固実行にうつしました。


 水際でふせぐ戦略は、戦力の整っていない敵には有効らしいですが、アメリカみたいにパワフルな艦砲射撃や空爆能力があると、かえって日本軍の損害が大きくなるそうです。だから難航不落といわれたサイパンなどの島も、圧倒的にやられたんだそうです。


 結果的に栗林の戦略は成功し、太平洋戦争でアメリカが最も苦戦した戦いになりました。


 アメリカの司令官、ホーランド・M・スミスは栗林の軍を見て、「ウジ虫」と形容したそうです。


 これは最大の賛辞であって、アメリカ軍が何度も空爆を加えても、その度に日本軍の陣は増えていったそうです。

 
 空爆があれが地下に潜り、空爆がなけらば地上に上がって陣を作る。日本軍が日に日に力をつけている感じがしたんだそうです。


 しかし、水も食料もなくて、極限状態の日本軍。死んだ方が楽だったんでしょうか。


 栗林は兵隊が簡単に死ぬことを禁じ、苦しい生を生きよ!と最後の最後まで粘り続けるように言いました。

 それにはこんな理由があると思われます。硫黄島の戦いでアメリカ軍の損害を大きくして、アメリカの世論に反戦の熱が上がる。その間に日本の戦争指導者たちが戦争をやめさせてくれるだろうと。


 終戦交渉どころか、硫黄島の兵達が命をかけて守ろうとした家族たちが、焼夷弾の火の海から逃げまわるなんて、とても皮肉です。
 


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