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 私が最も感心したことがあります。


 栗林や兵隊が家族に送る手紙の内容なんですが、とても愛を感じるです。

 
 奥さんの健康や身の安全、子供のこと、戦争内容は検閲でひっかかるので、書けませんが、自分がいる戦地も告げれないけど、周りの風景などを手紙に書いているんです。


 小鳥が鳴いていて、とても癒されること、珍しい鳥がいること、小鳥を飼い始めたことなど、とても蒸し暑く、雨水しか水がなく、硫黄の匂いがプンプンしている場所でも、心配させないように良い事を書いているんですよね〜。


 可愛いものやキレイなものを見る。


 劣悪の中でも、このような考え方ができる事や家族への優しい愛に心がじんわりします。


 戦争が終わって、決して裕福ではない栗林家で、夫に守られつづけていた、お嬢様育ちの妻が夫亡き後、商売をして家計を稼いだりするのを知って、心が痛みました。


 将軍の妻が家計を稼ぐために商売をしている事に心を痛めたのでなく、人間が生きていくための、ひた向きな強さに。

 とてもいい本を読みました。


 この本は硫黄島の戦いでの最高指揮官、栗林忠道や、その戦地に赴いた兵隊の話、戦況や時代背景などまで細かく分かりやすい内容で書かれていました。


 作家の梯久美子さん、ほんとよく調べています。


本でもとても臨場感がありました〜。そして、本は細かく書かれています


 その頃はサイパンやグアムなんかの島々にアメリカ軍が海から攻めて来た場合、水際で食い止めるのが日本軍(海軍)の伝統的な戦略。しかし、栗林は水際での攻撃をやめて、硫黄島の地下に大規模の地下壕を築く。


 上官の中にも異論を唱える人もいたそうですが、栗林は断固実行にうつしました。


 水際でふせぐ戦略は、戦力の整っていない敵には有効らしいですが、アメリカみたいにパワフルな艦砲射撃や空爆能力があると、かえって日本軍の損害が大きくなるそうです。だから難航不落といわれたサイパンなどの島も、圧倒的にやられたんだそうです。


 結果的に栗林の戦略は成功し、太平洋戦争でアメリカが最も苦戦した戦いになりました。


 アメリカの司令官、ホーランド・M・スミスは栗林の軍を見て、「ウジ虫」と形容したそうです。


 これは最大の賛辞であって、アメリカ軍が何度も空爆を加えても、その度に日本軍の陣は増えていったそうです。

 
 空爆があれが地下に潜り、空爆がなけらば地上に上がって陣を作る。日本軍が日に日に力をつけている感じがしたんだそうです。


 しかし、水も食料もなくて、極限状態の日本軍。死んだ方が楽だったんでしょうか。


 栗林は兵隊が簡単に死ぬことを禁じ、苦しい生を生きよ!と最後の最後まで粘り続けるように言いました。

 それにはこんな理由があると思われます。硫黄島の戦いでアメリカ軍の損害を大きくして、アメリカの世論に反戦の熱が上がる。その間に日本の戦争指導者たちが戦争をやめさせてくれるだろうと。


 終戦交渉どころか、硫黄島の兵達が命をかけて守ろうとした家族たちが、焼夷弾の火の海から逃げまわるなんて、とても皮肉です。
 

東京タワー

 リリーフランキーの「東京タワー」を読んでます。


 まだ、途中なんですけど、電車の中で読んでいます。


 「泣き顔を見られたくなければ、電車の中で読むな」みたいなキャチコピーがあるみたいですけど、気にせず電車で読んでいます。


 ニタニタ笑いながら本を読んでいるので、電車に乗っている人は「なんだこいつ」みたいな感じで見ているかもしれませんね。


 この本にでてくる「オカン」、私の母に似ているんですよー。また、リリーフランキーが抱いている母への感情(想い)も私にそっくりです。


 マザコンというより、昔はよく母に叱られて、怖い存在が、自分が大きくなりお金も稼ぐようになってくると母も歳をとって体力的にも弱くなる。昔に比べて少し小さく見える。


 「自分が守らなくては!」


 私が母に抱いている感情はこの感情なんです。これが核の感情です。


 リリーフランキーの母への感情もこれに似たように思えるんです。


 自分の自我の形成の中で、母は絶対の象徴だったですもんね。昔は警察や先生が言うことより、母の言う事の方が絶対に大事だと思っていたくらいですから。


 ただ、今は読むのに胸が痛みます。そんなシーンです。


 適当に読んでいい本。じっくり読んでいい本。早く読んでいい本。ゆっくり読まなければならない本。
筆者と対話しながら読むべき本。メモをとって要点を整理する本。途中で読み捨てていい本。たくさんありますが、今回のこの本は、じっくり味わうように読みたいです。だからゆっくり風景をイメージしながら、その時の「筆者」や「オカン」や「その他の人物」の心境を自分なりに考えながら読んでます。


 もうすぐ1年も終わりますが、今年1番の良い本にめぐりあえました。

養老を斬る!

 養老孟司の「超バカの壁」を読みました。


 これで「バカの壁」 「死の壁」 「超バカの壁」のバカ壁シリーズをすべて読みましたので感想を言います。


 私が感じた養老さんのイメージは「屁理屈なジジイ」です。


 問題への切り口は面白い発想なんですが、詰めが悪い。


 読んでるうちに「おいおい、それは言い過ぎだろう」な点がいくつもありました。


 例えば、「衣食足りて礼節を知る」つまり養老さんいわく、衣食が足りていないと人間、まともな考えができないというのです。


 ここまでは、面白く読めるんですがその後の詰めに疑問が生じるんです。


 養老さんは「北朝鮮の人間に衣食が足りていないから、まともな考えができていない、だから話ができない」と言います。


 けれど、北朝鮮で衣食が足りていないのは多くの国民であって、指導者や政治家は衣食は足りていると思います。


 患者への対応でもそうです、養老さん自身、元東京大学医学部教授だったんですが、昔にある精神科の学会の学長からお叱りの電話を受けたそうです。


 その内容は養老さんがどこかで発言した抗議の電話で


 学長「あなたがああいう風な言い方をされると、患者が誤解する。それは我々がずっと言ってきた事と逆さまになってしまう。」


 養老さん「先生、患者に自分が正しいと説明すればいいでしょう。」


 患者に養老の方が間違っていて自分の方があっていると自分で説明すればいい、こちらのせいにするな!というのが養老さんの意見です。


 「ええっ〜!あなたは何年医療に携わってるのー?」って伺いたくなります。


 患者自身、医学に無知な人が多く医者の言う事を信頼している人はたくさんいると思います。


 しかも、病気にかかっているのに医者が逆さまな事を言っていると患者は困惑しますよね。


 いくら自分の方があっていると患者に伝えても、患者自身どう受けとめるのでしょうか。


 それを人のせいにするな!はないです。


 養老さんの解剖の本は良かったですが、バカ壁はもうひとつですね。


 でも、参考にできる部分もありました。


 養老さんの講演にも行きましたが、その時も「もっと気合いれて声をはれよ!」と思うくらい言葉に引きつけるものがありませんでした。


 あの脱力感も魅力なんでしょうか。


 なんだか久々に批判してしまいました。すこしスッキリ〜。


 また、バカ壁シリーズが出たら、必ず読みますよ。


 批判しつつ私自身、養老ワールドに入っているかもしれませんね。
 

団地ともお

イメージ 1

 この漫画、すごくおもしろいです!


 いとこの男の子に去年、誕生日プレゼントでまとめてもらいました。 


 実は、あまり漫画は読まないんで、もらった当初は本棚の奥においていました。   


 ところが、何かのきっかけで目について、読み始めました。


 団地に住む主人公の男の子「ともお」や周辺の人間を通しての物語。

  
 決して、ギャグ漫画ではなくて、笑いを気づいて笑ける漫画です。


 私がツボにはまったのは、ともおの着ているジャケットなんです。


 ジャケットにでっかいワニの刺しゅうがしてあるんですが、いかにも、ラコステのワニ(小さい)のように見えるのです。

 パクッっているようでパクッてない、ラコステを知っていたら笑えてくる1コマです。


 あと、単身赴任のお父さんの顔は読者には見えない設定になっているんです。


 顔の所が枠の外だったり、何かに隠れていたり、主人公のともおが父親に対する寂しさを顔を見せなくする設定でうまく表現しています。


 団地の少年たちの話が、自分の少年だった頃の話と共通点も多く、とにかく、癒してくれるんですね!


 ちなみに、ジャケットの前にはワニが・・・そして、後ろにはオオカミのようにガケの上で遠くのほうを眺めてる犬が3匹並んでる絵なんです。


 すごいセンスです!


 

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