気ままにエッセイ

2012年、混沌から新しい時代へ...

全体表示

[ リスト ]

 九月に入りようやく暑さも峠を越えたようである。日差しも和らぎ空気も少しずつ透明感を増しつつある。一時の寝苦しい夜から解放されてまた本が読みたくなった。そんな折、通りすがりの本屋で見つけた本が「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(武田邦彦著)だった。
 著者の指摘する問題点はいくつかあるのだが、その中でもっとも身近のものはペットボトルのリサイクルだろう。ゴミの分別回収が進み近頃ではどこでもペットボトル用のゴミ箱があり家庭からも分別が徹底されるようになった。資源の有効活用あるいは節約に国民ひとりひとりが少しは役に立とうと考えた結果だ。日本国民はまだまだ純朴、従順である。政府やマスメディアが{資源が枯渇する}と言えば、節約しよう、使い回しをしようと考える。{ガソリンが上がる}と言えば、軽に変えようとかあるいはいっそのこと自転車にしようと考える。こんな国民は世界中どこを探してもいないのではないか。
 しかし、と著者は言う。ペットボトルのリサイクルはほとんど意味がないと。リサイクルされているという安心感からかますます需要は増える。しかし、そのリサイクルには作る以上に石油資源を使う。自治体は回収業者にお金を払って引き取ってもらうが、もちろんそれは税金から支払われる。さらに驚くべきは引き取った回収業者は金のかかるリサイクルなどせずに焼却したり輸出しているケースが多いという。自治体は産廃として引き渡した時点で後はどうなろうと関与しないらしい。折しも事故米問題が取り上げられているが行政には似たような構造があちらこちらに転がっているようである。
 正面切って誰も反対できない環境施策までもがこのような欺瞞だらけでは政治や行政の何を信用できよう。日本の行方が秋の空のように透き通って見えるようになることはあるのだろうか。

閉じる コメント(1)

こんにちは。まったけと申します。中部大学の武田邦彦教授に関する記事を投稿しましたのでトラックバックをさせていただきました。

2009/2/8(日) 午後 4:02 まったけ館長


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事