立正大学法学部・李・行政法ゼミ

野原の小さい花でも優しい心で咲かせてみよう!

ゼミ紹介(2011)

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李・行政法ゼミ紹介(2010年度・新2年生向けのゼミ募集案内)

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〈内容〉
 行政法の体系や制度について理解するためには、歴史的・比較法的な観点から見れば、時代・国家よって様々な特徴を有することが解る。一般的にいえば、行政法(学)は近代国家の産物である。また、行政法の成立は、まず、憲法上の国民権利保障制度、権力分立制度が採用され、立法権により、国民の権利保障のため、行政権に一定の拘束をする原則が前提条件である。これこそが行政法分野において最も重要な「法律による行政の原理」である。すなわち、法治主義(法治国家)の理念から発展してきた、この原理は、行政を拘束し、更には国民(住民)の福祉や権利を保障するシステムとして存在する。

 このゼミでは、行政法の様々な分野(環境法分野も視野に入れている。)において、この原理を分かりやすく学んでいく。特に、学生自らテーマを選び、我々の生活の中にある社会問題に関する法的思考(役割)の観点から議論していく。

〈ゼミの進め方〉
 まず、行政法とかかわる社会の様々な問題を取り上げながら説明する。次に、学生により、各自選択したテーマについて、プレゼンテーションを行う。その後、皆で議論し、その内容を整理する。
 
 基本書は、藤田宙靖『行政法入門』(有斐閣 第4版 2005年)が有益である。ゼミでは、中級レベル以上の学習のためには、原田尚彦『行政法要論』(学陽書房 全訂第六版 2008年)を用いる。参考書は、芝池義一、小早川光郎、宇賀克也『行政法の争点』(有斐閣 第3版 2004年)を用いる。判例については、小早川光郎、宇賀克也、交告尚史『行政判例百選(1)・(2)』(有斐閣 第5版 2006年)を参考にする。

 そして、行政法ゼミナールの目標は、ゼミでの報告を通じて表現能力や論理的な思考を高めていくことを目指す。そのためには、ヾ靄椽颪鮹寧に購読すること、判例や他の教科書を理解する能力を高めること、L簑螳媼韻鮖ち、報告した内容に関して、議論を積み重ねていき、整理する力(論理的な作文能力)を涵養していくことである。また、ゼミ合宿やゼミ参加者による国内他大学や国際交流も企画している。詳細な進行は以下である。

 二年生は、基礎的な行政法の知識を学んでいく。基本書を中心に理解していく。
 三年生は、基礎知識を活用して、中級レベルの知識や判例なども取り上げながら討論していく。ゼミ大会の発表テーマを整理していく。
 四年生は、応用できるレベルを目指して、各自選択した社会問題や過去の事例を使い、解決方法などを探る。このような議論を通じて、ゼミ論文(卒業論文)として完成する。

〈選抜方法〉
 小さなことでも心を込めてやっていく意欲のある学生は歓迎する。基本的に各自関心を持つ問題に関して報告し、議論する。このような作業を通じて作文能力を高めていくことを目指す。
 
 選抜方法は、以下の二点の課題を提出すること。A4用紙を使用して40字×30行(程度・手書き【厳守】)で、作成すること。1,200字以上2,400字以内に作成する。参考文献は必ず明示する。

 一、「法治主義の意義と変遷」
 二、「大学生活で求めるもの」

 面接も実施して、総合評価して選抜する。

〈募集人数〉
 12名程度

ゼミ生による行政法紹介(2年ゼミ長[河野]作成)

行政法と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか。

具体的に、想像することは難しいと思います。
では、六法を開いて何かヒントを得て考えてみてください。
しかし、行政法という言葉はすぐには見つかりません。民法、刑法、憲法のように成文法という形では存在しないのです。このように行政法は、法典(code)を持たないのが特徴です。

では、行政法とは一体どのような法律なのでしょうか。
行政法とは、一言でいうと行政に関わる法律のことです。
そもそも行政とは、行政府(内閣等)が行う作用のことです。行政法学では、消極説(控除説)といい、国家が行う作用から、立法作用と、司法作用を除いたものが行政であると認識しています。

具体例を挙げてみると、最近の時事問題では、尖閣諸島沖での中国漁船との衝突事故の映像がネット上に流出するという事件がありました。
この情報流出に関し、公表するか否かという問題は、法的処分として用いられるので、行政法の領域であるといえます。さらに身近なものでは、車の運転免許や、水道、ガス、電気などといった、私たちの生活に密接しているものも、行政の対象となるのです。

行政法とは、私たちの生活に、かかすことのできない行政を規定した法律なのです。


ゼミ生による行政法紹介(3年ゼミ長[後藤]作成)
皆さんは行政法とはどんな法律であるかご存じですか?

行政法とは、簡単にいえば、行政に関わる法律全般をいいます。六法を開いてみると、民法には民法典、刑法には刑法典といったような法典があります。しかし、行政法は、「行政法」という一つのまとまった形式的な法典はなく、行政の組織・作用・統制に関する法(国家行政組織法、地方自治法、国家公務員法、地方公務員法、行政不服審査法、国家賠償法、土地収用法 etc。)が無数に存在しています。

そして、行政法というのは、これらの法律を前提に、全体として共通する考え方・仕組みなどについて、抽象化された理論であり、これが行政法の本体といえるのです。つまり、行政法を学ぶということは、無数の法律を一つ一つ学ぶことではなく、この全体として共通する考え方・仕組みなどについて学ぶことになります。このことから、多くの人は、行政法は抽象的でイメージがつかみにくい、難しいと思うかもしれません。

具体例を挙げると少しは分かりやすくなると思います。自動車の運転免許を具体例にあげると、自動車を運転するには免許が必要になりますが、免許証は道路交通法に基づいて各都道府県の公安委員会が発行する公文書で、無免許であれば刑罰の対象になります。その他にも、警察、消防、下水道、電気、ガス、ゴミ処理、税金、出生・婚姻・離婚・死亡届け、義務教育、郵便、鉄道料金、建築許可、都市開発、災害対策などとこれらすべて行政の対象です。

このように、行政法は私たちの生活に最も身近に関係している法領域なのです。


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