ほっこりオヤジの「つれづれ街ある記」

“一期一会”、いま、この一度きりの出会いを大切に...。

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文化財愛護の普及啓発事業として、昭和40年に始まった「京都非公開文化財特別公開」。
「文化財保護強調月間」および「文化財保護強調週間」に協賛する事業で、全国各地から
多くの拝観者が訪れる京都の恒例行事となっている。
 
貴重な文化財を公開することにより、京都市民あるいは広く国民的に、文化財愛護の関心を
高めるという趣旨のもとに、毎年、春・秋の年2回開催され続けている。

多くの人から、「拝観料(一箇所800円)が高い!」という声も聞かれるが、その拝観料が、
貴重な文化財を未来に伝えるための保存修理・維持管理等に充当されているのだ...。
 
   今回の春季非公開文化財特別公開(426日〜56日)では、
   19の社寺で行われた。
      イメージ 1
 
今年のGW大型連休前後は、私的なイベントに加えて、関西の各美術館・博物館で、
素敵な特別展が目白押しで、オヤジとしては拝観の優先順位に悩む日々。
そんな連休最中の54日、母校の後輩W.Kさんから、事前にガイド担当の情報
をもらっていた松尾大社を訪ねてきた。
 
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 ●松尾大社(まつのおたいしゃ)
 
  京都洛西の総氏神として、約10万戸の氏子の崇敬を集めるにとどまらず、古来、開拓・
  治水・土木・建築・商業・文化・寿命・交通・安産の守護神として仰がれ、特に醸造の祖神
  として、全国の酒造や味噌・醤油・酢などの製造や販売業者の崇敬を集めている。
 
  京都最古の神社ともいわれ、太古の昔、この地一帯の住民が、松尾山の神霊を祀って、
  生活守護神としたのが起源とされている。
  平安時代から、皇室による崇敬が厚く、行幸も数十回にも及び、正一位の神階を受け、
  賀茂両社(上賀茂、下鴨)と並ぶ “皇城鎮護の社” とされていた。
  
   参道から見る朱の鳥居
    朱の鳥居の上部に「脇勧請」(注連縄に榊を束ねたもの)が吊り下げられている。
    これは、鳥居の原始形式を示し、榊は12束(閏年には13束)あり、農作物の出来具合を
    占った太古の風習が伝えられているものらしい。
    イメージ 2
 
    楼門
    イメージ 3
  
  ◆松尾大社の山吹
 
   松尾大社といえば、関西一の山吹の名所として知られ、境内一円に約3,000株の山吹が
   植えられ、満開の時季には、一ノ井川沿いの山吹が水面に映り込む姿が見事。
   オヤジが訪ねた日は、見頃は過ぎていたものの、まだ咲き残った一部の山吹が、何とか
   美しさを残して迎えてくれていた...。
 
    楼門近くのヤマブキ
    イメージ 4
 
         イメージ 6
 
    一ノ井川沿いの山吹
    イメージ 5
 
 
 ◆松尾大社の庭園
 
   松尾大社の庭園は、昭和50年に、昭和を代表する作庭家重森三玲氏の設計によって
   作庭されたもので、彼にとっての絶作といわれている。
   「曲水の庭」、「上古の庭」、「蓬莱の庭」に、即興的に作り上げられた庭園を加えた四つの
   庭園で構成されている。   
 
   「曲水の庭」
    ・・・ 曲水庭園を現代的に解釈して構成されている。
    イメージ 7
 
   「上古の庭」
    ・・・ 古来から神社と深い関わりのあった磐座(いわくら)の空間を表現。
       ミヤコザサが植えられているのは、人が入れない高山の趣を現しているのだとか...。
    イメージ 8
  
   「蓬莱の庭」
    ・・・ 日本庭園の古来からのテーマ “蓬莱神仙” の世界を表現。
       この庭の池の形は、三玲氏が指示し、後に長男の完途氏が遺志を継いで完成させた
       のだそうだ。
   イメージ 9
 
   写真は無いが、即興の庭は、「曲水の庭」の背後の宝物館と葵殿の間にある庭で、当初の
   計画には無かったのに、他の庭園作庭中に、即興的に造り上げられたといわれる。
   緑泥片岩・白川砂・錆砂利で構成される枯山水形式の庭園で、宝物館、渡り廊下、葵殿の
   三方向からの眺めが考慮されているらしい。
 
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 楽しみにしていた山吹が、これも、やはり例年より早めに咲いたようで、見頃を過ぎていたのが
 ちょっぴり残念だったが、宮司さんの詳しい案内によって、“松尾さん”に関わる新たな知識を
 得ることもできて、十分満足の拝観となった。
 
 今回得た知識の一つは、重要文化財に指定されている本殿は、側面から見た場合に曲線を
 持つ美しい屋根が、前後両方向に同じように伸びている「両流造(りょうながれづくり)」という、
 形式で、他には、厳島神社(広島)と宗像大社(福岡)に伝わるのみで、「松尾造」の別名が
 あるとのこと。
 全国的に最も多いのは、前方だけが後方より長い「流造(ながれづくり)」と呼ばれる形式。
 
 八幡市の神應寺(狩野山雪筆の襖絵)、得淨明院なども拝観したかったけど、また次の機会
 のお楽しみとすることに...。
 
 ところで、松尾大社の立会い担当だった我が母校の後輩諸君!
 当日の拝観申込み時に、オヤジが300円払って受け取った「拝観の手引」は、いったい何なの?
 今回の公開対象社寺が紹介されたものでなく、平成18年の特別公開時の「手引」だったことに、
 後で気づいたんだけど...、どういうこと?
 その場で確認しなかったオヤジが一番悪いんだろうけど...ね。

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閉じる コメント(3)

松雄大社は、たしかに古くて重々しそうに見えましたが重要文化財とはしりませんでした。バチあたりですね。
山吹残念でしたね。
咲き誇っている黄色はとてもマッチすると思えましたが・・・
今年はどこも計算が狂いますね。

2013/5/9(木) 午後 6:45 [ reichell2011 ] 返信する

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ほっとなときさん

訪問&ナイス!を有難うございます。

2013/5/9(木) 午後 7:25 [ ほっこりオヤジ ] 返信する

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reichell2011さん

松尾大社の現在の本殿は、室町時代初期の建造で、天文11年(1542)に
大修理が行われたものですが、京都のほとんどの住居や社寺も焼けた、
あの応仁の乱でも焼失を免れたそうです。
また、本殿に続く釣殿・中門・回廊、拝殿、楼門などは江戸時代初期の
建築といわれています。

山吹が見頃を過ぎていたのは、ちょっと残念でしたが、訪ねる前から
承知済みだったので、特にショックもありませんでした...。

古い「拝観の手引」の提供は、当日担当だった後輩学生クンのミスだったようで、
謝罪メールが届きました...。

2013/5/9(木) 午後 7:41 [ ほっこりオヤジ ] 返信する

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