|
延命治療よりも
安楽死を選んだs氏
担当医はs氏の母。。。担当の患者の枕元で
「尽くすべきことはすべて尽くしました」
s氏はとっさに「聞こえている!」と医師に怒鳴った
若いとはいえ
なんて配慮のない医師なんだろう
患者は耳だけは聞こえる
体力が落ちると反比例して
完成は鋭利になっていくもの
「場所を変えましょう」
医師は母の枕元で
肺に水が入っているのは
溺れている状態と同じで
本人は苦しい
透析をしても
尿の出が悪いので
内臓に水が溜まる
内臓が不全
静かに。。。安楽にと
話そうとしたのだ
患者である母の
緊張した様子をs氏は感じた
親族をすべて呼び
最後のお別れの時が来る
息が荒い
親族達は次のやるべきことを相談するために
病室から外に出た
s氏と母と二人きりになった
s氏の母は
苦しい息の中
手を握りながら伝えた
今まで何でも、一人でやらせてしまってごめんね
丈夫に産んであげられなくてごめんね
愛している
そして激しい呼吸が続き
一気に息を吐いて
逝ってしまった
強く握りしめた手は
そのまま硬直してしまうかのように
指を一本づつ、はなして
胸に手を合わせた
午後2時
本人も最後と覚悟をした
そんな亡くなり方だった
本当の会津の女の
最後
見事としか言えなかった
若い主治医は
動揺していた
これから施そうとした
治療も全くすることもなく。。。
自分の担当の患者の最後
一週間後には元気になるという見立ては
一週間後には真逆の結果になった
s氏は
主治医に言ってやりたいことがたくさんあった
しかし
担当した患者の最後にも立ち会えず
遅れて立会い
午後2時です
勘弁してくれ
まだ若い女医は
s氏の顔をまともに見れない
ともに住んでいたs氏の叔母
最後を看取れなかったことを悔しがる
死化粧をしたs氏の母
病院から自宅に帰った
本来ならば元気で帰ると信じていた
本人が一番
唖然としているだろう
近所の人が集まり
手伝いをしてくれる
そんな中
s氏のおばの行動は巧妙だった
この地域は
葬儀となると援助金が出るらしい
そのためには死亡届と
直系にあたる人(この場合s氏)の本籍付きの戸籍謄本が必要
s氏の叔母は
s氏には確認も取らないで
氏からの援助金が取れる手続きを
巧妙に始めた
幸いs氏は
訳あって本籍を変えている
幸か不幸か
叔母の思い通りにはならなかった
不快な顔を浮かべるs氏の叔母
葬儀の準備が始まる
葬儀の場所は
s氏の母の生まれ育ったお寺
s氏の母の実家である
生まれ故郷で葬儀をすることは
母にとっては
落ち着くべきところに落ち着いたのだと思いたい
s氏の母の両親もいる
若くして亡くなった母の姉も眠っている
s氏の母は
実家である会津のお寺に
多大なる貢献をしていた
そのお寺の中にある
先祖代々の墓も
s氏の母が寄付した
s氏の母は
s氏の母の両親
何よりも、お寺の後継者となる兄(s氏の伯父)のため
次期住職となるご子息のため
お寺の繁栄を祈り
先祖たちが安らかに眠れるように
寄付したわけなのだが
住職の母方の実家との
父方の実家との
確執があった
何よりも父方の直系を守ろうとするs氏の母
住職の妻の実家で固めようとする
s氏の伯父(先代住職)の妻
二手に分かれた
葛藤
寺側の要求は
s氏の母は
先祖代々としては扱えない
この墓は
お寺を継ぐ長兄の妻以外は
入れない
なんという図々しい
檀家あっての寺
多額の寄付をした檀家に対しての
いう言葉か
s氏は憤る
彼は都内にある
受け入れてくれるべき寺を探した
お寺が実家でありながら
変な話だが
しかたがない
49日までには納骨をしたいと思っていた
彼は恐れていた
叔母のことである
伯父が亡くなり
その後どのように自分の身を置いたらいいのか
何時も誰かに寄生して
生きていた
伯父が亡くなり
身の置き場がなくなった叔母は
見えも外聞もなく
s氏の母に泣きすがる
姉御肌のs氏の母
周囲の人にボスと言われ
頼られていた
当然前後考えないで
叔母を受け入れた
しかし
伯父には落ち着くべき墓がない
叔母は叔父の家に嫁ぎ
叔父の姓をなのりながら
遺骨を7年間
家に置いた人
「私は姉の遺骨は、当分持っているからね」
s氏の叔母は遺骨となったs氏の母の前で
訴えた
そんなことはさせない
s氏は決心する
実家の母のたてたと言っても良い
先祖代々の墓
そこに母を眠らせてあげたい
それが一番
母が落ち着く
それも49日までに
彼はこのミッションを成功させるために
一つの案を考える
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用






