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架空小説 「罪なき詐欺」

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プレリュード


s氏の母は

福島県会津若松の出身です


福島県は

仲通り、浜通り、会津通りと

3つにわかれています



同じ福島県でも

それぞれの気質は違います

会津は盆地で雪が降ります

酷いときは

9月の末から10月にかけて

ちらほらとふりはじめ

12月から1月の雪は

積もるだけ積もり

一階の玄関からは

出入りが出来なくなる位です


当然、屋根にも積もります

命綱をつけて

雪かきが始まります


これをしないと

家が傾いたり

酷いときは

つぶれてしまったり。。。


このような土地ですから

雪の季節は整形外科が大流行りで

ただ歩いているだけでも

すべってころんで

打ち所が悪ければ

首から下が動かなくなるような

重症な怪我にもなるし


スリップが原因で

交通事故は頻繁だし


雪かきをして自分が落ちたり



これからの会津のテーマは

日本の高齢化とともに

宅配サービスや

新しく建築する家には

「東北の冬」を如何に克服し

生産につげていくか

こういったことに

あるのではないかと

S氏は考えていました


会津地方は

3月の春分の日をすぎると

すごい雪が嘘のように一気に消え

春の花が満開になります

一周んです



会津は四季の映りかわりが激しく

はっきりしています


それに比べて

郡山

福島は

気性は福島特有の物でも

浜通は雪が降りません

郡山も

振ったところで

会津のように積もってしまい

仕事ができなくなるような

環境ではありません


福島(浜通)も

郡山(仲通)も

盆地の会津とは生活の環境が違います


s氏は幼い頃

家庭の事情で会津で生活していました



物心がつかないい

幼い頃のはなしなので

大人になってからの

会津には

かなり慣れていません



人間関係も

人とのふれあいも


何よりも

会津で暮らす自分の身内

同居している叔母

一番自分が緊張すべき

心が許せない。。。人たちなのです



そんな状況で

身体に鞭を打って

いろんな整理をしてきたS氏



心のよりどころは

自分の母親だけだった

その母親に異変が起こった


彼の不安は

マックスに向かっていくのでした


イメージ 1






叔母の策略


叔父の葬儀

これは身内だけで

簡素にすましましょうということになり


北海道の親戚の人には

その旨話して

理解していただいた


ただ

叔父の借家の保証人をしていた

叔父の姉は、時々電話をかけて

保証人を外してほしいと

叔母に数度の催促をしていたらしい


その様子を見て

叔母の姉(S氏の母)は

叔母にいいました


「一緒に暮らそう!」


もしかしたら

自分の姉であリS氏の母ならば

こういってくれるはずだと。。。待っていたのかもしれません


とにかく

叔母の落ち着き先が決まりました

叔母が会津に引っ越してきた時期

S氏は癌の手術前の検査を

受けていました


内視鏡で手術をした方が

患者には負担はありません

内視鏡でも手術を

主治医にお願いしました


主治医はOPの間に

もしも、開腹しなければならないと判断したら

そのときは開腹します


初期がんだと思っていても

sさんのように若い方だと

癌の進行が早く


検査時期と実際opをしてみたがんの症状と

変化がある事もありますから。。。

おかしいとおもったら

医師は当然命を救う事の集中しますので

開腹が可能であれば

開腹手術に変化する事もあります

ご理解いただけますでしょうか



S氏は、うなだれるように

うなずいた

そして、同意書にサインを。。。。



S氏の母は

叔母の引っ越しとともに

家の環境がかなり変化し

S氏の病院の方もあり

体調をかなり落としていた


「お母さん、あんまり無理しないで」

S氏の言葉に

「私なら、大丈夫」

明るく答えた


大丈夫なはずはない

父が亡くなって間もなく

風邪をこじらして胸に膿みがたまり

のどの切開手術をして

三ヶ月の入院をした

その一年後の話で


叔父の葬儀も

叔母はおろおろするだけなのに

叔母の心を支え

葬儀の段取りをした人なのだから。。。


手術は10時間かかった

胃の全摘術だけにあって

身体も青くあっていたらしい



「あら!わりと元気そうじゃない」

叔母の声が聞こえた


人はなぜか

自分が死のとこにあっても

耳は聞こえる


はっきりと聞こえる叔母のその声に

何ともいえない切なさを感じたS氏


母がよってきた

つらくない

くるしくない

なにをしてあげればいい


やってほしい事はあるので

話をしようとするのですが

声にならないらしい

母にはS氏の声は聞こえていないようだ。。


ICUは完全看護なので

10分位の面会しか許されない

母は泣きながら部屋を出た


次の日

面会時間になっても母の姿が現れない

一抹の不安を感じた

叔母が話すには

風邪を引いた。。との事


そんなはずはない

何かがおきている

S氏は主治医に相談して

自分の息子が入院している病院なのだから

時間外でも対応できるはず


母の様子がおかしいから

すぐに、病院に見てもらうように

看護士をつうじて

叔母に話をした








優しさから同情に。。


叔父が亡くなった時

北海道の叔父の親戚から

叔母に連絡が来ました


叔父が亡くなったので

もうあなたとは他人。。



あまりのことで

S氏は、叔父の親族の感覚を疑う訳ですが

のちのちのこと

そういわれても仕方がないと

いわれるだけのことを

叔母は叔父の親族達に感じさせてしまったのかもしれません


このようにいわれてしまう叔母に対して

当時、S氏は同情します


叔父は人を信じていなかったので

持ち家を持っていませんでした

借家であるマンションは

保証人が叔父の兄弟の子供になっていて

保証人をやめたいと

申し出てきました


その人が保証人でなくなったとしても

叔父は叔母にマンションを購入するだけの遺産を残し

遺族年金を残し

生活に困らないように配慮して

この世を去っている訳です


なんて良心的な叔父でしょう


しかし

その叔母を何かと心配し

心を配っていた母に泣きつき

S氏にも泣きつき

S氏の母の持ち味上

だまってみていられなくなり

同居をする事に。。。


丁度、S氏が父の問題で

裁判をしている時期でした


S氏の叔母は

ゆっくりと

そして確かに

叔母は、S氏とS氏の母の間に入り込み

二人の間をかき乱せ

まずは母をこの世から

自らの手を下さないで

葬ってしまう。。。。プレリュードの始まりでした






罪なき詐欺


話は前後しますが

S氏がS氏の父がこの世を去ったその時期

S氏の叔母も夫

S氏には伯父にあたる人も

この世を去ります



その伯父は北海道出身

北海道では、かなりの商売人として活躍されていたようです



北海道ではニシンの商売を成功させると

御殿が建つ

しかしながら、大量のニシンを釣り上げ

それを新鮮な状態で出荷し

金銭に替える事は

相当なリスクがいります


世の中には

直感というか

才能というか

絵に描いた餅を思って

人生を終わらせる人と

絵に描いた餅を手に入れようと

チャンスを狙う人がおります



人それぞれ

持って生まれた才能は違います

お互いにWIN&WINの関係を

保ち続けていく事は

大切ですが


人は強欲な生き物なようで



人に行動をさせておいて

上手くいかなかったら責任を「行動した人物」に

上手くいったら「自分の手柄」



他人同士であれば

あきらめもつきますが

それが自分の夫だったり

身内だったりすると

シェアの仕方も難しく

結局、良心の強い人間が

馬鹿を見る事になります


この作品でキーマンになる叔母の夫

北海道の叔父は

そういった人間の性を見てきたため

自分の両親を亡くしたときに

両親の遺産を弟に全額ゆずり

北海道から東京に移転して

貿易会社を立ち上げました



そこの貿易会社に

事務をする人が必要となり

募集をかけて

応募してきた人が叔母で

この関係で二人は結婚する訳ですが




人生は皮肉な物で

叔母の根本の性格こそが

叔父の最も憎しみを持ち

許せないと感じた

自分の身内がもつ性格の持ち主で


ただ叔父は

実力のあった人でしたから

叔母は叔父に従っていた方が

得なのだと感じた。。。


つまり自分は無能で

いわれた事を、ひたすらやるだけが

自分の誠意の現れ

あなたがいなければ生きてはいけない。。と



その叔父も

S氏の父と時期を同じくして

この世を去ります



これは、叔母の両親(S氏の母方の祖父母)が

確かに不器用で

自分の姉(S氏の母)にくらべて

何も出来ないので

せめて良い人と出会って

その人に誠意を持って尽くし

人に迷惑をかけないで

幸せに暮らしてほしいと望み

教え込んだのだと。。。


本人も

潜在意識ではそう思っていると思います

不器用で。。

だからこそ、誠意を持って一つの事を全うしてく



しかし

戦前の帝国主義

第2次世界大戦

民主主義の導入

学生運動

このように激動の昭和を生き抜いた人間と

バブル時期に成長し

バブルがはじけて、就職難となり

就職浪人という事が場生まれ

パソコンが当然ある環境から人生をスタートさせている

子供達がいる現在では

お金の価値観も

使い方も

全て感覚が違ってきています



就職率が悪く

企業が体力が落ちれば

当然リストラの問題が出てきます



育ち盛りの子供を持ちながら

それはとても深刻な問題で

誰だって職を失いたくはありません


だからこそ

人間関係が良好で

あまり人に逆らわない人間をターゲットにしていきます


上司は

その人が言い返さないと踏むと

「お前が悪い」

このように、人前でさらしものにして

情報を与えず

孤立化させていき

自ら、「やめます。。」という

自主退職に追いつめていくという


数年前に

子供達にはやっていた「日替わり無視」

グループでターゲットを決め

月曜日はA子ちゃんを無視

B子ちゃんは、火曜日

そのリーダーシップは誰がとっているのかは

わかりませんが

子供達は

無視された人間が動揺し

自分が何か悪い事をしたのかと

不安になっている様子を見て

自分の欲求不満を見たし

楽しんでいきます


現在はあまりはやらなくなったそうですが

今度はどのような形で

子供達は仲間に軋轢を与え

自分の欲求不満を満足させて

自分を良い人として

その場に生き抜く知恵を得ていくのでしょうか


子供の社会は

大人社会の反映なのです


S氏の叔母は

自分は何も出来ない人間で

だからこそ人に同情され

守ってもらわなければ生きてはいけないと。。考えていました



だから自分よりも強い人間

甘い汁を吸える人間

本能的に入り込み

可愛がってもらい。。。

自分の地位が高くなったら

自分の意見を言う



このようにS氏に

人生の指南をしていました


また

食事に行ったときに

水槽に弱った魚がいて

集団でつつかれています


それをみて

弱い人間は、このような目にあって当たり前なのだ

人間は動物だから

本能で

弱い人間をいじめ抜くのだ。。。



つまり、これは叔母の持つ本能の話で

確かに人間は動物だけれども

動物は人間にはなれない。。。


確かに自分の事しか考えない人が多い中

人として

例えば、水槽の中に弱った魚がいれば

その魚から良い影響が出なければ

セクションをセパレートして

互いに救われる道を探そうと

努力している人間もいます



叔母とS氏が

水と油で

話し合ってもその時間がむだだと感じるのは

この点にあるわけです。。














S氏が実家についたのは深夜

仕事が終わってくるまで駆けつけようと思っていましたが

心理状態や体調を考えて

新幹線で向かう事にしました



大阪の収録だったので

9:20pmの最終には何とか間に合い

ついたのは深夜。。。



いったん自宅に帰り

叔母がいろいろ話し込んできました


母は

食事がどうもとれない様子で

それで

肺に水がたまりだして。。。



S氏は言いました

肺に水がたまっているのなら

それをとりだすことは

今の医学では出来るはずなのに。。


叔母は

だって。。。水がたまりましたっていわれたら

ああ、そうですかって

言うしかないでしょ

あなたみたいに

わたし大病したわけじゃないのだから。。。

わからないのだもの


S氏は

叔母に対して

「責めている訳ではないのです。

このような状態だと言われたら

本人は苦しい訳だから

それを取り除く方法として、水をとる事が出来ないのかとか

そういった事は言えないのですか?

こうですよ!

このように言われて

どうして、はいわかりましたって

答えるの?

僕にはいつも

どんな事があっても

自分が上位で、支配しようとしているのに

社会的に地位があったり

悪く思われるとまずい状況になると

一番何が大切なのかというと

自分がよく思われたいという事ばかりで

たとえば

ママが大変なの。。。って連絡してくるなら

現在はどういった状態で

このままだとこうなってしまうので

どうしたら

それを食い止める事が出来るのかとか

こういった交渉とかできないの?」


S氏は

自分が胃がんになった経験がありました

そのときは母親でさえ

手術の説明を聞いて

ショックで同じ病院に入院してしまい

その後の抗がん治療にも

全て自分で

判断決断しなければならないという

つらい経験をしていたのです



S氏は

胃の全摘手術をすることを判断しました



父はこの世を去って

母が病院に搬送され

3ヶ月という闘病生活を

母とともにしました


実は

父は数年前より

不倫をしていました


その不倫も

不倫相手と母との女性の戦いで

不倫相手が勝利を得て

父と結婚し

しかし、新しい結婚は

うまくいかず

このような状況で

S氏の父はこの世を去ったのです


父の子供は

S氏のみ



当然、この厄介な問題は

S氏に全てかかってきました



S氏の両親は

母の田舎に暮らしていたものの

持って生まれた容色なのか

もう年寄りなのだから

そういったことはないだろうと

S氏は思っていました


父の先祖は

家系を調べれば文化の時代からしっかりわかっており

文化と言えば

鼠小僧次郎吉が貼付け獄門のヶ意になった時代で

その時代

関西で広大な土地を持ち

土地の上がりで生活してきたわけですが

農地改革や

戦争

災害天災等のの被害等で多くの土地は荒れ果て

土地を広大にしてきた

開拓精神のある先祖であれば

この時期

人肌も二肌も脱いで

自らの土地を守るのでしょうが

やわに育てられた父は

先祖の土地を売り

なんとか

自宅の土地と家は何とか残りましたが

長男である父は

そこで一踏ん張りしなければならない立場でありながら

男性としては弱く

女性に頼ってしまう。。。


長男としての義務を放棄して

親戚にまかせ

自分は東京で事業を開き

上手くそれが軌道に乗って

関東に家を建てるも

何とは人並みの生活が出来ました

それもすべて

母の支える力でした

根っからの会津の女で

八重の桜をそのものにしたような

リーダーシップをとるにあたり

資質と才能のあった女性

この二人が出会い

当然お互いに求め合っていた足りないものを補うように

結婚

出産


しかしながら

父は容色がよく

女性がほっとかない


少し事情が落ち着くと

父を目当てに女性が近づいてくる。。


母がしっかりしていれば

家庭の中も乱れなかったのに

会津の教えをしっかり守っていたのか
(男のやる事には口出しをしない)

こちらからみて

かなり勝手だと思う事でも

言わない。。。



父に取り込んでくる女性は

執着心の強い女性です



執着心といっても

別な味方をすれば「軽い」のですが

簡単に説明すれば

ネットショッピングで

好みの洋服を見つけると

目が輝き

どうしてもそれが欲しくなる


でも

それを手に入れると

手に入ったという事だけで

満足してしまうのです


それが人の家庭であっても。。。


家庭の中にだけいる女性は

ご主人がある程度の生活をさせてくれれば

というより

生活をさせてくれる事を目的として

結婚でも

略奪でもする訳ですから

結婚した後は

今度は自分が逆の立場にならないかと

妄想を抱きだす訳です


「命をかけての不倫」ではなく

自らの「性」から発する不倫なので



父は母を裏切り

結論離婚という事になっていく訳です


父は

新しい女性と

新しい生活を始めているにもかかわらず

生活をすればすぐわかる

妻の扱いに困り果て

母の元に助けを求めるという

何ともお粗末なお話で。。


しかしながら

その女性も乳がんになってしまい

若い年齢でこの世を去ってしまいました


S氏の父は

すぐに母に復縁を求めましたが

条件としては

自分が持っている土地や有価証券

つまり全ての財産を

母にあげるという条件です


S氏の母は

時間が欲しいという事でした


当然だと思います



しかしながら

どうも父は女性という物がほっとかないらしく
(ロマンスグレーとお金が魅力なのかもしれません)

別の女性が近づいてきたのです


父の傷ついた心を

癒すように。。



その女性と結婚してしまうのです



その女性と結婚して数年後

S氏の父は亡くなります


S氏は、よくも悪くも

一人息子のため

両親の問題はダイレクトに

S氏の方にかかってきます


s氏は判断しました

現金と現在居住している家は

今の妻に


ただ問題なのは

関西にある土地で

そこは

父の家族が住んでいた場所です


父が守らなければならなかったにもかかわらず

まもりきれなかった。。

S氏は

自分の父親の過去をよく知りません

しかし

その厄介な土地は

父の名義変更になっておらず

S氏のあった事もない祖父の名義になっており

祖父には三人の子供がおり

二人とも亡くなったとはいえ

亡くなった

S氏には、伯父と叔母にあたるひとには

子供がいた訳です


さらにややっこしいことに

伯父も叔母もその土地の管理を放棄し

管理していた人は

S氏の従兄弟にあたる人でした


一年にわたる裁判

その結果

管理していた人に土地を売買してもらうという事で

決着がついたのですが


父の結婚相手との話し合い

父が最終的に処理できなかった関西の土地

裁判は4年続きました


仕事をしながらも

一人で頑張ってきたS氏に

身体の変調が感じたのは

決着がついて1ヶ月後


胃が痛くて

針に刺されているような不快感がおさまらない


病院にいき

胃カメラ検査をして

一週間後

S氏に病院から電話がかかってきました


医師ははっきりと

S氏に伝えました

「組織を検査して、がん細胞が見つかりました。。。」


S氏は

足先から力がなくなってくる自分を

支える事がやっとでした








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