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架空小説 「罪なき詐欺」

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夜の女王


ローマでの仕事も終わり

無事帰国したs氏



叔母からの電話

「どうだった?」

「おかげさまでうまくいった

ありがとう」




「いろいろなにかとあるかとおもったから

あなたに200万振り込んでおいたの

だから

しっかりと良い仕事をして

そして、返してくれればいいから。。」




s氏はお金を貸してくれとは言ってはいなかったが

なんだったんだろう

とりあえず逆に返すと

やっかいなので

受け取っておいた




このお金をキーワードにして

何か言ってきた時に

返せば良い



そんなとき

仙台の某保険会社から電話があった

s氏が法定相続人であることが確認でき

2日後に

3.11の関係の地震保険やその他かけていた保険金

口座に振り込まれるとのこと






「どこの口座に振り込まれますか?

私は、何も聞いておりませんが」

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保険会社は続ける




「叔母様の口座に入るのです。

契約者様はs様で

保険金を、ご親族にするというケースはありますから」




「それには私の実印や印鑑証明など必要な数でしょう

その書類は?」

s氏は怪訝そうな口調で言った



保険会社は答える

「全て揃っていますよ」



「どういうことだ」

とs氏




「叔母の銀行口座に振り込まれるのであれば

こちらは話を聞いていないので

今から止めるようにできないのですか?

私は、何も聞いていない!

ある日、私が母の法定相続人かどうかを調べると

それだけの話ではなかったですか

その確認で

親族にお金が振り込まれるのですか??」




保険会社は言う

「手続きは、すべてそろっていますから。。」



s氏は叔母に電話をした

「どういうことなの?」

叔母は言う

「ママが亡くなってから、このうちの保険金をかけていたのは私なの」

「だから?」

「なぜ、私に相談しない?」

かなり怒気の入った言葉に

叔母は電話を切った




なんども掛け直したが

全く出ない

さらに、着信拒否にした




会津の土地の権利書

実印

これは銀行の貸金庫に預けていたはず。。




どうしてこんなことに




s氏は、理解に苦しんだ

自分は、楠野よし子とは話している

ほとんど自分の人生話ししかせず

話しぶりも

こちらに同情してもらうように話して

密かに自慢をするという

二刀流を巧みに使い分ける



また、損得勘定に長けていて

個人で話しているときは

対話者側に立って

味方のようなふりをするが

メリットがないと

バッサリと人間関係を断ち切る



しかし女のもつ図々しさ

得な部分を発見すると

人懐こい笑顔で

先日自分のしたことをすっかり忘れ

人の輪に

巧みに入り込むという

コミュニティーテクニシャン



まあ

だから、保険の外交など

やれるのであろうが。。。




しかし

楠野よし子と契約はしていな

身の上話は聞いたことはあるが

契約書を持ってきたこともないし

こちらが印鑑を持ってきたこともない



考えられるとしたら



母が亡くなって

5年の契約が切れた時

楠野よし子らしき女性が

応接室で叔母と談笑していた




自分は二階で

体調を崩して寝ていた

夢の中で叔母があらわれた

夢だと思っていたが

夢ではなかったら。。。




実印と土地の契約書は銀行に預けていた

しかし

イタリアに行くにあたり

実印が必要となった

自分の部屋の三番目の引き出し

そこに入れたことを

なぜか叔母が知っていたら。。。




印鑑証明も

実印も

そして、保険金を自分の口座にいれることも

できる




s氏は

知り合いの弁護士に電話をした




「ある意味、刑法でももっていけるけど

叔母さん、これ初犯じゃないね

まあ、法律って

崩そうと思ったら、崩せるし。。。」




これは民事裁判だけではなく

刑法としても申し立てはできる

自分の身内を

刑法でうったえることができるか?

本人に手紙を突きつける

叔母のしたことが

どれだけs氏を傷つけたか!!



叔母の答えはこうだった

「あなたは法律を大切にする

私は情を大切にするの」



どこまでいっても

自分が可愛いらしい



s氏の親が、s氏に託した財産に

どうして、s氏の姉の妹とはいえ

このような平気なことができるのだろうか



許可なく実印を使用し

保険金を自分の口座に入れることに

なんの抵抗もないのだろうか




叔母は結婚して別な家に嫁ぎ

氏も変え

子供はできなかったがため

夫亡き後

一人で暮らすのが辛いという理由で

s氏の母の行為で

同居を許している。。



自分としては

s氏の後継人として勝手に思い込み

そのポジションは

会津に住む近所の人たちには

認められているらしい



会津にいる以上

s氏は不利になる











とりあえずイタリアへ



2度目の海外出張だが

今回は取材も兼ねていた




五島列島の生月島で歌われていた

「おらしょ」という曲




聞いているだけだと

お経のようなのだが

言葉がラテン語で

この曲こそが、隠れキリシタンの聖歌




カソリックの総本山

ヴァチカンに「おらしょ」と同じ祈りの詩が

あったとの報告




生月島の隠れキリシタンたちが

「おらしょ」を大切に温めて

伝承するにも

伝承すべき人を見つけ

人に知られないように

伝えてきたという話は聞いていた




また、多くの歴史研究家の方々

民族研究の方々が注目されていた曲

「おらしょ」




今回の日本の東北大震災

福島の原発

新しくローマ法王になられた方は

心を痛んでいた

この時期に

日本にキリスト教を布教に来たザビエル

その教えを受けて

洗礼を受けた、戦国大名達や姫

家臣たちがいること

徳川の時代になり

鎖国とともにキリスト教も弾圧されたが

信仰の火を消さず

主イエスキリストを祈っていた人々

主と神との

言葉の架け橋となっていた「おらしょ」

その祈りの言葉が

ヴァチカンに存在していたと。。



東北大震災の破壊力は

人々の「生き方」

多くの影響を与えた



福島の大熊原発の方々は

自分たちがどこに移動され

どうなるのか

全く説明を受けないで

バスに乗せられて

ほとんどは会津方面の体育館で避難



結論、家に帰ることができない状況を知ると

子供達の教育のこと

今後の生活のこと

いろいろ考えて

会津の仮設住宅に残っておられる方

親戚等を頼り

関西方面に来られる方

亡くなった方々に哀悼の意を表しつつも

今、生きる人

その人々の試練の辛さは想像を超える

愛する家族を全て失い

たった一人になった人

義援金をめぐっての

トラブル



今をどう生きるか

生き残るか

s氏はクリスチャンではないが

試練をいただいたような気がする



人は生きるために

神に祈ってきた

それが、戦国時代より

隠れて、埋もれていた「おらしょ」という

「人々の祈り」に

神の光を浴びることとなる



その取材のために

ヴァチカンに入ることとなる



s氏の携帯が鳴った

保険会社からだったが、仙台支社だという



s氏に

s氏の母がかけていた保険金が

降りるということになった

まずは、s氏が法定相続人であるかどうか

確認するので

個人情報を教えていただきた



s氏は生年月日を伝えた

先方の会社から

本人であるかと確認された上で

聞きたいことがあったら

この携帯に電話すれば良いか

と、問われ

明日後日にはイタリアに向かうので

時差の7時間を考慮して欲しいと伝える




緊急な時はmailで

飛行機の中は

携帯電話の使用は禁止となることが多い



相手は了解してくれた



しかし

少し不安なことを相手は話す

「契約書は全て資料ができていますから

あと本人の法定相続人であるか

確認だけなので

あまり

お電話させていただくこともないと思います」




電話はそこで切れたが

不安がよぎる



書類が全て揃っている?

母親がそこまでやれる状況ではなかったはず

契約者は母になっているはずなのだが

自分は、楠野よし子とは

契約は交わしていない



s氏は実印と土地の権利書

いつもは銀行に預けていた



土地の権利書

母はs氏の名義にすることもできないまま

この世を去ってしまった



先日、知り合いの人より

司法書士の先生を紹介していただき

名義変更

その後権利書は銀行に

実印はパスポート取得のために

会津の自分の家に

置いてある



いつもの

机の上から三番目の引き出し




何か予期せぬことが起きるような

不安が走る




母が倒れた時

叔母が入院に必要なもの

母の口座から落としていた




姉と妹の関係とはいえ

なぜ、母の口座番号を知っているのだろう

s氏も知らされていないのに。。



そこで叔母に聞いてみた

なぜ母の口座を知っているのか



叔母と母が

雑談を楽しんでいた時

何気に聞き出したとのこと

それを覚えていたと話していた

これも本能か




不安が走る


変化


イタリアに行く2日前

s氏に見慣れぬ電話の着信履歴があった



02番から始まる

これは、東北の電話番号で

それも福島ではなさそうだ



すぐに同じ電話番号から

s氏の携帯の着信がなった



「私、保険会社の仙台支店のものです。

山中慎吾ともうします。

お母様のことでは、心から哀悼の意を表します

お母様は私どもの保険会社に加入していただいておりまして

s様が法定相続人ということになりますが

保険会社の方で

管轄の弁護士がいますので

少し、親族関係を確認させていただきたいのですが

よろしいでしょうか」





いきなりの電話に戸惑うs氏

なぜ今頃、法定相続人であるかどうか

調べるわけなのだろう




質問してみた




私の家は

3月11日の東北大震災において

地震保険をかけていたにもかかわらず

被保険者である母が

生活にさしたる支障がないため

調査をしなくても良いと

楠野よし子に話していたらしい



しかし、震災から2年経って

最近、会津支社の外回りをしている

楠野よし子の方から電話があり

「契約者様から、地震被害の調査をして欲しいという依頼があったとのこと





「そういえば

楠野よし子は、こんな話をしていた

「私と契約をしてくださっている皆様に

少しでも良い状態で生活していただきたいので

地震発生後、一級建築士の人に来ていただいて

どこかに支障が無いか見ていただいていたのですが

s氏のお母様は

うちは何もなかったんだから

大丈夫なんだから

こうおっしゃって

地震保険をかけてらっしゃるにもかかわらず

何もなさらなかったんですよね。。」





確かに母はそういったところがある

会津の気質なのかもしれない

当然の権利があるのに

その権利を使わない

相手の迷惑になるから。。。。。このように、勝手に考えて





最終的に自分が不利になると

いや、自分を犠牲にしてまでも

人のために尽くしたり

人のために自分を我慢したりするので

悲劇のヒロインになって

口癖は

「なんで、いつも私は貧乏くじばかり引くんだろう

良かれと思ってやったことが、全部裏目に出てしまう。。

これだけの運しか

もらってこなかったのかなぁ」




s氏はいつも思っていた



良かれと思っているのは自分だけで

相手がどう思っているか

確認しなければ。。。

相手のことを思いすぎて

最終的に双方に恨みがのこる




叔母の件がそうである



叔母のしたたかさもさることながら

歴史は繰り返された

母は父と結婚した当初

会津から東京に来たがっている叔母を受け入れ

同居していた

それは直接の原因ではなかったにせよ

間接的に

夫婦関係に影響があるはず



基本的に夫婦は他人なのだ

二人の絆を深めるためにも

新婚時代は

大切な時間



夫婦となる大切な時間に

叔母が割って入ってきた



実家の方は、娘を一人で東京に行かせるのは不安だが

姉夫婦と同居できるということで

安心していたと思うが




これが悲劇の元なのである



父は保険会社の支店長をしていた

そこで働いていた母と出会い

結婚

s氏を出産




高度成長期で

バブル突入の

日本が最も元気な時代

東京の華やかな生活と

一児の母になった

 姉(s氏の母)に対して

尋常ではいられる人ではない



家の中を引っ掻き回す

あること、ないこと。。。。話して




叔母は母とは少し性格が違い

自分が悪い立場になったり

最終責任を取らなければならない場合においては

その手前で

するりと身をかわす



情愛とは

深く持って生れでる人と

薄く持って生れでる人と

いるのかもしれない



おそらく母が亡くなって

一周忌が過ぎ

叔母が楠野よし子に打診したのだと思う


今の会津は

被災してきた大熊町の方々

浪江町の方々

海辺に住み、会津の雪の生活に慣れない人は

太平洋の海沿いの「いわき市」のほうに

新しい家を建てたいと

集中しているらし




会津も人々の移動が始まっている






回想


イタリアに行くことが本格的になった

準備のためにほとんど都内で過ごした

ある日銀行の預金を見ると

200万叔母から振り込まれている



意味不明なので

でんわをしてみた



「何かとお金が必要なのではないかと思って

後で返してくれればいいから

本来なら

私が行きたいぐらいなのよ」




なぜか機嫌がいい




借りておこう

変に返したら、今度また何をするかわからない

勝手にさせておこう




その時s氏は

ぼんやりと一年前のことを

思い出していた



母の一周忌の

初めての冬

慣れない東北の冬の生活で

骨折をしてしまった



退院後

彼は自宅養生をしていたが

その時初めて

母が会津に住んで以来

この家の火災保険、地震保険

母の生命保険など契約をしている

楠野よし子という女性が

叔母としたの応接室で

談笑していた時の回想



叔母はs氏に

サインを書くように言ったような。。。言わないような



s氏は

痛み止めと入眠導入剤を飲んで

まどろんでいた




サインをしたのだろうか




いや、していないと思う

いくらなんでも

契約を交わすにあたり

契約者本人と会社との契約となる



楠野よし子がどんな癖を持った女性であったとしても

大手保険会社の代理人としてs氏の自宅に来たのであれば

楠野よし子が直接に

s氏と契約するだろう



叔母を使うなど

仕事をする人間としては

論外で

もし、楠野よし子がこのような手口を使うとすれば

彼女を使っている会社を疑う



一部上場の会社で

ある意味安心していたい

いや、願いたい

s氏は、そう思った

おもわく


叔母には

生まれ持って特別な臭覚があるのであろうか



そのため土地の権利書

実印

都内の銀行に預けている



そんな時

s氏にイタリア支局に行ってもらいたいという

話がきた



彼はどうしても行きたいと思った

しかしながら

これからの人生設計

叔母の問題など

イタリアに行ったら混乱する可能性が

たくさんある



「行ってきたら。協力するわよ」

叔母が拍子抜けに

優しいことを言ってくれた

ただ

子供じみた話で

いろいろ準備が必要でしょ

200万貸してあげるから

土地の権利書

欲しいの



何をこの人は、話しているんだろう

疲れがどっときた

あながち

同じような友人に

何か悪知恵をつけられたのか。。。



次の日

建設会社の社員が来て

設計図をみせてもらった



設計図は絶句するものだった

もっと

別な発想をする人はいないのだろうか



2階のマンション

住所を狭くして

駐車場を取っている



若いご夫婦対象の

マンションにする予定とは言ったが

夫婦一人に一台は車が必要で

とにかく駐車場を確保しなければならない

部屋数は

2DKで4部屋

叔母と自分の部屋を考えると

賃貸できるのは

2部屋



これでは不利



会津というところは

こういったところなのだ




おそらく

100坪ぐらいの土地では

小さいと感じる

マンションを建てるとなると

1000坪は欲しいとのこと



しかし

春夏秋冬の季節の動きを考え

このハイテクの時代に

2階だてのマンションしか建てられない?



s氏の住む土地は

土地建物に対しての

規定はない

だが

彼らが考える常識は

こういうものなのだ


絶句

この言葉に尽きる



会津のタクシー

料金があるようでない

基本は500円ぐらいだが

移動距離が長いので

結局2,3000円はかかる




また、ドライバーによっても

料金が異なる

1800円で行ける距離

別なドライバーであると

3000円はとる



理由を聞いてみた


安くとるドライバーは

レベルが低い会社だという

理由は

どんなことをしても(つまり安い料金でも)

お客を拾って1円でも儲けようとする



しかし

ここまでの距離は

そんな値段ではいけない

そういってメーターを見せた

3000円をさしている

これが正規の値段だとい




建設会社の社員も

「任せてください。私は会津だけではなく、仙台方面でも仕事をしたので。。。」




だから、なんなのだろう

意味不明の説得力



s氏は

この土地で根をおろすことを

やめることにした

母が亡くなって

会津の商売人には

かなり絶望していた



葬儀費用の集金でも

現金で支払うのだから領収書持参は当たり前

「領収書は後でもいいですか」

いいわけがない



葬儀の後の食事会

参加人数によって

客を馬鹿にしたような態度をとる

さらに

お土産として手渡して欲しかったもの

用意をするのを忘れて

しかしながら

平気で正規の料金を取り

「お土産用意するの忘れてしまったんだ」

謝るどころか

正統の理由として通す



小さな会社の

手伝いをした時

一般に個人情報保護法に対しては

基本的には教育されているのかと思いきや

会津の中央の会社にあって

全くされておらず

s氏は一時期の雇用で

契約は継続されない

このような情報を受付スタッフが伝えてしまい

自宅に客から確認の電話があった

さらに

会社のスタッフから

インターネットを通して

嫌がらせがあった



この話を

会社の上司に話すと

「インターネットをする人

わかっているから

今度の話で言うからね」


インターネットが悪いのではない

平気で個人情報を老齢する

会社のモラル間に問題がある

この点を

上司が理解してくれない



会津の家のことも

相談できるところがなく

市が主催している相談所に行って

話そうとしたところ

たまたまその日が

母の三回忌だったため

s氏は酒は飲んでいなかったが

夏の暑さに参ってしまい

その様子を見て

雪だるまのように太った相談員が

「法事だから飲んできたんでないの?」

開口一発

これである



どんなに頑張っても

自分は会津には住めないと

判断した

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