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吉野宮を出発して日没までに大野(宇陀郡室生村大野)まで行き、
火を灯しながら隠駅屋(名張市)まで、
少なく見積もって42kmフルマラソンの距離を歩きとおした。
横河(名張川)にさしかかると突然空に
十余丈(30m四方程の大きさか)の黒雲が現れた。
異様に感じた大海人皇子は灯を掲げて式(ちく、占いの用具)をとって占った。
「天下両つに分かれむ祥(さが)なり。
然れども朕遂に天下を得むか」
占いの結果、この戦いで勝利を得ることを確信したようだ。
行軍を急いで20km程歩いて伊賀郡に着き、伊賀駅屋を燃やした。
7kmほど先の伊賀の中山まで行くと、
郡司達が数百の兵を連れて集まってきた。
夜明け方には莿萩野(たらの、三重県阿山郡伊賀町付近)に到着、
食事をとった。
ここまで吉野を出てから約80km、
昼夜一睡もしないで歩きとおしたことになっている。
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壬申の乱
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