のんびりと古代史

自分なりに「削偽定実」を試みる。

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崇神紀では神宝をめぐって弟を殺害し、
朝廷の怒りを買って吉備津彦等に滅ぼされた
出雲振根の説話が記載されている。
出雲振根は神代記によると、天照大神と素戔嗚尊の間の次男で
大国主命に服従し出雲に定住したと思われる天菩比命の子
建比良鳥(=武日照命)の子孫である。
振根は武日照命が天から持ち込んだ神宝(五種の神宝か?)を
出雲大神の宮に保管していたという。
日本書紀では出雲振根を出雲臣の遠祖と記載している。
さらに垂仁紀二十六年には、
垂仁帝は物部十千根大連を出雲国の神宝を検校するために派遣し、
その後その神宝を掌らしめたという。
崇神紀でもはじめに神宝を確認に派遣されたのは
物部氏同族の矢田部造の遠祖武諸隅だった。
いずれにしてもこれ以降日本書紀では出雲の神宝は
物部氏の管理下に置かれたことになっている。
一方仁徳即位前紀には
屯田、屯倉を掌る屯田司として
出雲臣の祖淤宇(おう)宿禰が出ている。
果たして出雲臣の祖先は、
出雲振根なのか、
淤宇宿禰なのか。
門脇禎二氏は「出雲の古代史」の中で、
4世紀ころの出雲は、
西部の揖斐川、神戸川流域を中心とする出雲国西部エリアを
出雲振根の勢力が占めておりキツキ神を信奉していた。
東部の意宇川、飯梨川流域を中心とするエリアを
オウ氏が支配し熊野大神、あるいはカモス神を信奉していたとしている。
崇神紀の吉備津彦等による出雲振根攻略は、
吉備国がオウ氏の了解を取り付けたうえで、
出雲国西部を攻撃したと推測している。
松本一号墳の発掘調査から振根の滅亡は4世紀中頃と思われる。
吉備勢力は5世紀中頃まで西部地域を支配したが、
吉備国自体がヤマト勢力と拮抗するようになる5世紀半ばに撤退する。
そこに東部で徐々に力を蓄えていたオウ氏が
吉備勢力に代わって勢力を拡大し出雲全域を支配するようになった、
というのが門脇氏の説の概要である。

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記紀さん、こんにちは。
蒸し暑い日でした。孫二人(1歳、3歳)共に夏風邪で小児科行きでした。
移されてなきゃいいですが、子どもの菌は強烈ですからね。

今日の記紀さんの記事は大変参考になりました。いずれこのあたりは記事にしたいと思います。それにしても神宝は何だったのか、検討もつきません。神戸川流域は私の住む古志も含まれますね。いまの出雲の平地は杵築大社へ行くのには神門のみずうみ、と言われる湿地帯で葦の茂る湖を小舟でまっすぐ行くか、歩きで平田の方へ遠回りしていたようです。
そのみずうみの名残りが、いまもある神西湖です。(じんざいこ)
古代に思いを馳せる景色も沢山残っています。

2012/7/10(火) 午後 6:05 さんせい 返信する

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さんせいさん、お孫さん心配ですね。
さんせいさんご自身もマスクなどして予防してくださいね。
連鎖を止めることが肝心ですから。
日本書紀に出てくる出雲の記事から憶測ですが、
国譲りの後、吉備勢力の浸透ということもあり、
天菩比命の子孫からオウ氏一族への
王朝交代があったのでしょうか。
国引き神話はオウ氏一族の話ではないかと
考えてみましたがいかがでしょうか?
当てずっぽうにすぎませんが・・・。

2012/7/10(火) 午後 8:26 [ 記紀いっぱつ ] 返信する

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はじめまして
出雲臣には、天穂日系と大名持系があるようです。
大名持系の後裔の国造は嶋国や二方国に、東国系があって
概して、穂日系ではなくても穂日系を名乗っているようです。
淤宇宿禰も出雲振根も出雲臣ですね。
宇迦都久怒は穂日系のようです。

2012/12/5(水) 午前 1:02 [ 昌幸 ] 返信する

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昌幸さん、ご訪問&コメントありがとうございます。
出雲の古代史は、後世ヤマト勢力の意図が反映されていたりしているようで、
まだ大きな流れがつかめずにいます。
今後ともご教示ください

2012/12/5(水) 午前 6:52 [ 記紀いっぱつ ] 返信する

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