忘却について本日、朝日カルチャーセンターで面白い話を聞くことができた。
遠山美都男氏の講義「日本書紀を読む」で、
畑村洋太郎著「未曾有と想定外」のなかに、
人間の忘れっぽさの法則性が書かれていることが紹介された。
それによると、
人は三日坊主という言葉にあるように「三日」で飽きてしまい、
大概のことは「三か月」もすると忘れてしまう。
かなりつらい体験でも「三年」でかなり忘れてしまうという。
それが個人ではなく組織の場合はもっと長続きするが、
「三〇年」もするとほとんど忘れ去られてしまう。
日本書紀は720年(養老4年)に完成した。
学者によると推古帝以降はかなり信頼性があると評価されている。
しかし「大化の改新」は645年で書紀の完成より75年前の出来事、
実録的だとかドキュメント性が高いと言われている、
「壬申の乱」(672年)でさえも48年前の出来事で、
人々の記憶がかなり薄くなった後に書かれている。
遠山美都男氏は、
「そもそも日本書紀に実録性だとかドキュメント性などというものを
望んではいけない。」
と言っていた。
全く同感である。
日本書紀を読む時の姿勢として、
そのこと(「大化の改新」や「壬申の乱」)が、
どういう意図で書かれたかを追及することが大切だと思う。
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