のんびりと古代史

自分なりに「削偽定実」を試みる。

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三種の神器の内、瓊(玉)だけは失われることもなく
神代から現在に続いていると言われている。
その玉が実際にどのような形をしてどのくらいの大きさのものなのかは
知る由もないが、
14世紀に花園天皇が記した日記「花園天皇宸記」に
玉が収納されている箱(璽筥)についての記述が残されている。
応長2年(1312年)2月18日(甲申)。
天皇の自筆の漢文で記されているので解釈不能なところもあるが、
玉が入った箱はおおよそ次のようなものらしい。
日記には天皇自筆の絵が描かれているので
文章よりも絵の方がわかりやすい。
興味のある方は図書館などでご覧下さい。)
天皇のところに関白が参内しその箱を持ってきた。
ひもがついた絹の袋にに入っているが
その袋はぼろぼろになっていたので袋を取り換えることにした。
中納言の女官が新しい袋を持参してきた。
古い袋を取り去ると箱の形が見えた。
その箱は蓋がついていた。
前後はわからないが、
一応その箱の後ろには蓋に鍵が二つ付いていた。
箱には辛櫃のような壺が入っていた。
壺は三個あり紫色のひもで固く結ばれていた。
この箱は四方の角が丸くなっていた。
埃が重なるようになっていたが掃わないでそのまま袋に入れた。
絹の袋には青い綾模様があり、小さな葵の文がついていた。
袋を折りたたんで箱を包み込み二重にひもを掛けた。
二重に掛けられたひもが5か所あったので今回も同様にした。
結び終わった後その上に古いひもを(捨てずに)結んでおいた。
以上が花園天皇が記した内容である。
どうやら三種の神器の一つである「瓊」は
辛櫃のような壺の中にあり、
その壺は鍵のかかった箱に入っており、
箱は絹の袋に包まれてまわりをひもで二重掛けして、
五か所で結ばれている。
そんな形で保管されているという。
やはり天皇でも中に入っている「瓊」は実見できないようだ。
 

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