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今年は終戦から65年。そして、今日は終戦記念日だ。
戦争に対する何らかの感慨がこの時期には押し寄せてくるのだが、なぜか今年は違った。
特に差し迫った危機があるわけでもなく、日本が巻き込まれている戦争も無いという世界情勢に
私の精神がただ安穏としてしまったのか。
そして、8月13日。私は池袋の芸術劇場で、TSミュージカルの「タン・ビエットの唄」を観た。
暑さ対策のために持参したタオルは図らずも涙でぐっしょりとなった、
そして何よりも、私は戦争の悲惨さのみならず、平和ボケしている自分自身に冷水を浴びせられた
気がした。
このミュージカルのモチーフはベトナム戦争にある。生き別れとなった姉妹、一人の女性、さらには
彼女の娘を必死になって救おうとする兵士。戦争がベトナム人に与えたその後の悲劇。
ネタバレになるので詳細は省くが、演出家の謝珠栄さんは私たちが平和ボケしているのではないか、
戦争の悲惨さを忘れてしまっているのではないかという危機意識を眼前に提示してくれる。
私は個人的に謝さんとは何回もお会いしているが、世の中の理不尽に対しての憤りはきわめて強く、
そのことが作品を生み出すエネルギーに昇華されていると理解している。
また、この作品では実力ある役者さんを揃えていて、地方を回っていることもあり、チームワーク
が素晴らしいのだ。
これからも各地を回ることになっているので、まだ観ていないという方にはぜひご覧になって
いただきたい。
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