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今年は中国地方や九州北部で記録的な豪雨となり、甚大な被害が出ています。
昨日までごく普通に暮らしていた方が、突然の豪雨と裏山の土砂崩れで命を亡くされています。悲しい限りです。
福岡では過去にも水害での被害がたびたびあり、水はけを良くするなどさまざまな対策を講じています。それでもこれだけの被害が出てしまうということは、予測を上回る想定外の量の雨が降っているのです。
だだっ広い関東平野に位置する東京とは違い、福岡は街のすぐ近くに山があります。少し車を走らせると、幽玄で神秘的な風景が広がり、由緒ある神社や寺院も数多くあります。これが福岡の街の大きな魅力です。
古来、山には神が宿ると言われていて、霊山は各地にあります。近寄りがたいとさえ感じる自然の静謐さは汚れきった現代人の心の垢を洗い落としてくれます。
だからこそ、日本人は森林伐採は進める一方で、「この山の木を切ると祟りがある」と恐れ、開発にブレーキをかけたところもありました。おかげで日本にはまだ多くの山々が残っています。
森林には保水機能があることはよく知られています。木の成長や人間の生活に必要な水を山全体が維持してくれるわけです。土砂災害がおきると、豪雨の恐さと同時に山の恐さを感じる人が多いでしょうが、山自体が積極的に人間に被害を加えるなんてことは聞いたことがありません。つまり、山も耐えきれないほどの雨が一時的に降ると、土砂災害がおきてしまうのです。
そう考えると、水はけの対策や早めの避難勧告への準備をより一層進め、温暖化の進行を少しでも遅らせるように努力することが必要ですが、土砂災害のリスクをゼロにすることは不可能です。
今年はこれ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
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