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ミュージカルの世界でも活躍している藤岡正明さんとの最初の接点は前にも書いたが、音楽座ミュージカルの「泣かないで」吉岡役に藤岡さんが選ばれたことだった。
20代なのにとても腰が低く、人懐っこい笑顔で周囲を和ませるナイス・ガイというのが第一印象。音楽の話で盛り上がったことから、近いうちに一緒に食事でもしようということになり、先日、新宿で食事をした。(というより飲みに行ったというほうが近いかな)
この日も音楽座ミュージカルの稽古があり、町田から駆けつけてくれた。私が一番知りたかったのは、藤岡さんと音楽とのつながりだった。最新アルバムではブルース的な要素が色濃く、その前のアルバムではAORセンスいっぱいだ。かなり音楽には幅広く精通していると見た。
中高生時代にギターと出会い、曲作りを始めたことが今の藤岡正明を作る最初のきっかけになった。ヴォーカリストとして目立とうということよりも、自分の内面を表現する一つの手段として曲作りがあり、最も身近な方法として自らが歌うことにしたようだ。
十代の心は不安定で、毎日のように地震や台風が襲ってくる。藤岡さん自身もかなり荒れた時期もあったという。心の波はやがて音楽に昇華されるようになる。年に多い時で70曲を作り、小説を書くのも好きだという藤岡さん。もちろん3時間余りで全てを聴くことは出来なかったが、穏やかな語り口からは想像出来ないほど、おそらく今の世の中の不条理や矛盾を自然に体感し、それを曲に転化するエネルギーとデリカシーを持ち合わせているのだろうと思った。
私とは20歳ほど年が離れているが、ギャップはほとんど感じなかった。それだけ彼が大人なのだろう。アーティストとしてのスタンスや、前向きな姿勢には学ぶところも多い。
一緒にあるプロジェクトをやりたいという話で盛り上がったが、そのあたりの話は現実化した時にあらためて。また美味しい酒を飲みながら、夢を語り合いましょう!藤岡さん!
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