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6月7日、東京国際フォーラムにシンヘソンさん(以下、敬称略)のコンサートを見に行きました。
私が作詞をさせていただいた縁から、私も急速にヘソンファン・神話(シナ)ファンになりました。「コトバにできない」がオープニングに使われ、「GONE TODAY」がラストに使われたのは、作詞者としては本当に光栄です。
ヘソンが2曲をとても大切にしてくれていることを実感しました。
さて、今回のライブは一言で表すならば「素晴らしい!」です。まるで、音楽好きのヘソンのおもちゃ箱のようなライブでした。もっとマニアックに聴かせようとか、通を唸らせようという欲が出てくると、アーティストは難解で暗い方向に音楽のベクトルを向けがちですが、ヘソンは「自分が好きな歌を歌いたい!純粋に音楽を楽しみたい!」という気持ちを素直に表した気がします。子供は自分のお気に入りのおもちゃを箱に宝物のように保管します。その中にはプラモデルもあれば、怪獣のおもちゃもあれば、けん玉も入っていて、好きな人には自慢しながら見せたがります。そして、おもちゃは雑然と箱に入っています。
今回のライブでは日本語アルバム「Find voice in song」からも、韓国語のオリジナルからも、シナの曲や嵐の曲、さらにはアメリカのポップスナンバーも披露されました。雑然としているという印象を受けた人もいるかもしれませんが、私は逆に「本当にヘソンは音楽が好きで、自分の好きな曲をのびやかに歌っているな」という印象を受けました。そのリラックス加減は彼の歌声と表情に素直に表れていたと思うのです。私が「おもちゃ箱」と表現したのは、そのような意味合いです。
では、ヘソンはなぜ、ここまで吹っ切れたように歌える心境になったのでしょうか?その答えはライブの途中に流されたVTRの中にある気がします。彼はVTRの中で、それも日本語でかなり重いメッセージも発していました。「自分の本当の姿はどこにあるのか?どの自分が本当の自分なのか?」このような重い問いに対し、彼は悩んだ挙句、自分が好きな音楽はどのような音楽かを考えていくことで、結論を出そうとしたのではないでしょうか。
バラードが好き、シナが好き、アメリカのポップスも好き、というのはヘソンが自然体になって導き出した答なのではないか。今回、シナの曲や当時のダンスも披露し、ヘソンペンにとっては最高のコーナーが誕生しました。このことも、自分を育ててくれたシナ、今はグループとしては活動出来ないものの、メンバーへの熱い想いが自然にこのコーナーへと向かわせたのでしょう。
ある意味で、自分のエゴやプライドを拭い去り、本当に素直なミュージックラバーとして取り組んだのが今回のライブだったのではないでしょうか。「長いトンネルを抜けると、そこには青い海と白い砂浜が広がっていた」
ヘソンの良い意味での達観が今回のライブの根底にあり、だからこそ、人を良い気持ちにさせたのだと思っています。
彼に再び詞を提供出来る保証はありませんが、再びチャンスがめぐってきたら、そのような彼の心の葛藤やたどり着いた境地も優しい詞にしてみたいと思います。
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