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韓国ではガールズグループが大人気だ。
その中でも最高の人気を誇ると言われるグループ「少女時代」が来日を果たした。
少女時代、韓国語ではソニョシデと言い、略してソシと呼ぶ人も多いので、私もソシと呼ぶ
ことにする。
「ソシ」のショーケースライブが行われたのは8月25日、有明コロシアムだった。テニスの
国際大会でも知られる会場が多くのファンで埋め尽くされた。
私が見たのは17時からの2回目のステージ。ショーの時間は約30分ほどだが、期待通りの
素晴らしいパフォーマンスだった。
日本では「美脚の9人の若き女性」というような紹介も見受けられるが、私が何よりも感動した
のはキャラの設定の見事さだ。韓国のガールズグループの場合、「強さ」や「カッコ良さ」を売りに
するケースが多いが、彼女達はもっとナチュラルで、かつゴージャス感も兼ね備えている。
私が彼女達を知ったのは、昨年末にSBS(ソウルの民放局)で放送された歌謡祭でのステージを
見てからだ。「GEE」と「GENIE」、ソシを代表する2曲を見て、私は彼女達の大ファンになった。
「GEE」ではパジャマ姿で可愛さを見せ、衣装早変わりでの「GENIE」では一転してのカッコよさ
を見せてくれた。2曲のギャップにもやられてしまった感がある。
韓国に行った際、私がソシを好きだと言うと、図らずも複数の男性から同じ答えが返ってきた。
「立花さん、ソシを嫌いな男性はいませんよ」
現実において、いくら美形でもすべての男性に好かれる女性はいない。人のキャラには好き嫌い
があって当然だ。だとすると、ソシのキャラ設定においては何らかのすべての男性を虜にする
秘密があるはずだと私は思った。
その時、私の心をよぎったのがかなり前にCMで流行ったあるコピーだった。
「キレイなお姉さんは好きですか?」というあのフレーズだ。そう、ソシに関していえば
「キレイでカッコいい妹は好きですか?」があてはまると思ったのだった。
バラエティに出演しているソシのメンバーはかなり天然な娘もいれば、かなりワガママな感じな
娘もいるのだが、嫌味にならないのは妹としてのキャラ設定がしっかりなされているからだ。
家ではジャージ姿でも、いざ出かけるとなるときりっと変身する妹。兄からすれば、誇らしくもあり、
心配なところもあり、とにかく大切な可愛い妹だ。
普段はフツーの女の子。ところがステージに立つと、キラキラしたオーラを放つ。
男から見れば、何をやっても許される妹キャラだが、同性からすると「魔法使いサリー」や
「秘密のアッコちゃん」のように変身願望も叶えてくれるところも魅力に違いない。
ソシが所属しているSMエンタテインメントは東方神起が5人でいた事務所だし、今では
スーパージュニアやシャイニーも所属している、これらのグループのメンバーを見ても、
可愛い弟や妹という雰囲気が他の事務所のグループのメンバーよりも強い気がする。
もちろん、ダンスや歌の実力も見事なのだが。
これが事務所の戦略だとしたら、これはスゴイ戦略だ。
人は誰しもが自分より強い人よりも、弱い人に共感や可愛さを感じるからだ。
赤ちゃんや犬が可愛いのはまさにこの理由からだ。
韓国では「国民の弟、妹」というキャッチフレーズが使われる。まさに、韓国国民の「可愛くて
カッコいい妹集団」が少女時代(ソニョシデ)なのだ。
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