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「ドラマ音楽の帝王」として知られている韓国のシンガー、ボビー・キムが11月19日、赤坂ブリッツで
ライブを行った。会場にはかなり通なファンが詰めかけていた。
日本ではボビーの知名度はまだそれほど高くないかもしれないが、90年代にレゲエを最初に
韓国で紹介し、さらにはヒップホップグループ「BUGA KINGZ」を結成、そして「白い巨塔」「チング」
「銭の戦争」などのドラマのOST(オリジナルサウンドトラック)で知られるなど、韓国では人気シンガーの
一人である。
ライブの前半では「SUPERSTAR」や「MY GIRL」といったアメリカのヒット曲のカバーを入れながら、
自らの韓国でのファーストヒットの「鯨の夢」へとつなげていった。幼い時から20歳の頃までをアメリカ
で過ごしたボビーにとって、アメリカと70年代、80年代への郷愁は強いようで、その後にはコモドアーズの
「THREE TIMES A LADY」も披露した。
その後、ドラマのOSTの曲を数曲続けて歌ったのだが、最も印象的だったのが韓国でもボビーの
代名詞となる「白い巨塔」の「ソナム」の日本語バージョンでの披露だった。作詞は河村隆一氏で
日本語詞もとても良く、さらに驚かされたのはボビーの日本語の発音の素晴らしさと歌唱力なのだ。
韓国人は「た行」の発音に弱く、日本語で歌うと発音が不自然になってしまう場合は多いが、ボビーは
そこをクリアーしている。もともと英語で育ち、韓国語も20歳以降に覚えたということなので、そのあたり
の言語感覚の違いもあるのかもしれない。
いずれにしろ、この「ソナム」での歌唱力と表現力の素晴らしさはライブのハイライトだった。
後半は欧米のカバー曲をまぶしながら、ヒップホップ色を強めていく。日本のラッパーZEEBRAが
ゲストとして一曲を披露。ボビーとは良き友人らしい。
そして自ら結成した「BUGA KINGZ」のメンバー2人が登場してのヒップホップパーティー。
赤坂ブリッツはクラブのような盛り上がりになってライブは幕を閉じた。
コンサート全体を通じて、ボビーのとても真面目な性格とファンへの想いが伝わってきて、さらに
曲のバリエーションの多様さでとても楽しめる内容だった。
このライブをきっかけにして、さらに日本での活動が増えることを願っている。
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