徒然なるままに

「これが最悪」と言えるうちはまだ最悪ではない。

クラシック

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久々の更新です。最近どうも気力が続かない・・・。 

これは先日、気分転換をかねて神田神保町に行ってきた時にフルトヴェングラーセールをやってた路上販売のとこで買ったCDです。

自分の中で最近、Rシュトラウスブームが起こっており、フルトヴェングラー指揮のドン・ファンは以前からグラモフォンの戦中録音を狙ってたのですが、これはグラモフォンの音源と同じよう。(ロシア・メロディア社製)しかも500円ってことで即買いです。

ドン・ファンの方が1942年2月15日、ベルリン・フィルハーモニーホールでのライヴ演奏。
崖崩れを起こすような破壊的な構成は聞いてて圧倒されます。

一方、家庭交響曲の方は、1944年1月9日の録音で、ベルリン・フィルハーモニーホールでの最後の公演となったものです。後日、フィルハーモニーホールは連合軍の爆撃により炎上してしまいます。

当時の敗戦色濃厚なドイツにおいてこの「家庭交響曲」は、疲弊した人々にとって心休まる題名だったのかもしれません。(実際曲を聴くと必ずしも心休まるとは言いがたい(笑)
「神々の黄昏」をソ連軍侵攻直前に演奏していたってとこもあるぐらいです。ある意味空気を読んでいない。

両録音とも当時最新鋭のマグネトフォンテープで録音されていますが、同時代の他録音と比べてもそんなに違いは無いと思います。(それでも良い音質ですよ!)録音は当時の帝国放送局でのフルトヴェングラー担当技師、フリードリッヒ・シュナップ博士。
1945年のベルリン陥落の際、ソ連軍によってマスターを回収され、ソ連崩壊の日までマスター録音は西側での日の目を見ることはなかったようです。

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以前セルのさっぱりワーグナーを紹介しましたが、今回はワーグナー演奏の王道、クナッパーツブッシュの胃もたれ必至のワーグナーを紹介したいと思います。

このCD、デッカから出しているBEST100シリーズの内の一つで、1000円で普通にクラシック扱ってるとこなら簡単に手に入ります。

結論から言いましょう。僕はこの価格でこのクォリティのCDに未だかつて出くわした事がありません。
ワーグナーをこれから聴こうかなって方、ワーグナーなんてもう聴き飽きちゃったよって方、ワーグナーの本質を理解出来るのは俺だけだって方も、このCDを未聴なら今すぐショップにダッシュです(笑)

まず価格面で言うと、恐らく国内版のまともなレーベルで出してるクナのワーグナーCDの中では一番安いハズです。大抵クナのワーグナーは1700〜2800円ぐらいします。

次に音質面。文句なしです。ステレオ録音出現初期(1956年)の録音なのですが、高音低音ハッキリと採られています。特にクナ特有の弦楽器の美しい高音が歪みなく採られている部分は感動!
デッカのお家芸、芸術的とも言える録音技術がこんな廉価版のCDにまで及んでいることにプロとしての誇りを感じます。
歌手陣が凄い! ソプラノがキルステン・フラグスタートとビルギット・ニルソンという豪華布陣。
これでほんとに1000円で良いの?
そして最後に、クナ&ウィーンフィルの豪華共演! クナは三半規管に障害を持っていたため、長距離の旅行(飛行機、船旅等もってのほか)が出来なかったので、必然的に本拠地であるミュンヘンとウィーンでの活動が多かったのです。クナは大の練習嫌いで知られますが、これはオケと指揮者が十分に意思疎通が出来ていたから可能だったのでしょう。
未だにミュンヘンっ子の中には、「我らのクナ」といって慕う市民がいるそうですよ。

このCDでお薦めなのが<ワルキューレ>より、ヴォータンの告別「さようなら、勇ましいわが子」−魔の炎の音楽です。
愛娘ブリュンヒルデに裏切られた神々の王ヴォータンが泣く泣く娘に制裁を加える場面です。
開始早々、大音響で始まります。管と弦の美しいハーモニーはクナならでは。
全てを聴き終えた時には、抜け殻のようになってしまうでしょう。

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かの毒舌指揮者チェリビダッケはこのオーストリアの大指揮者を「イモ袋」と呼んだそうです。

ベームを即物主義と評し、退屈な音楽の代名詞の如きに使う人もいるようです。

確かにベームの音楽には飾りはありません。しかし、これだけで退屈と決め付けてしまうのはいかがなものでしょうか。 むしろ虚飾が無いからこそ、譜面に隠された作曲者の真実の声が聞こえてくるのではないでしょうか。

モーツァルトの最後の曲として知られるレクイエム。
病に冒されたモーツァルトが死の直前まで取り組み、とうとう未完で終わった傑作です。
映画「アマデウス」ではこの時の鬼気迫るモーツァルトを上手く表現しております。
実際には現場にサリエリはいなかったのですが、雰囲気としてはあんな感じだったんでしょう。
モーツァルトが筆を落としたのは、<涙の日〜ラクリモサ〜>の8小節目と言われておりまして、その後は彼の弟子ジュスマイアが完成させました。

史実によると、彼が亡くなる年の7月に、不気味な灰色の服を着た男がモーツァルトの自宅を訪ね、レクイエムの作曲を高額の報酬で依頼しました。不吉な予感はしながらも、借金に苦しんでいたモーツァルトにとっては願っても無い話だったので依頼を引き受け、報酬の半額を受け取りました。
この依頼をした人物、もちろんサリエリではありません。フランツ・ヴァルゼック伯爵という人物の使いでした。
このヴァルゼック伯爵なる人物はヘンな趣味の持ち主で、高名な作曲家に高額で作曲の依頼をし、その曲を自分が作曲したといって友人の前で演奏するというトンデモ野郎だったのです。
この時は自分の奥さんの葬儀に使うレクイエムを依頼しに来たのでした。

モーツァルトが亡くなった時、曲はまだ未完でしたから未亡人のコンスタンツァは大慌て。
既に報酬の半額は受け取っているので、何としても完成させねばなりません。
そこで、弟子のジュスマイアと協力し、何とか完成させたという具合です。

ベームのレクイエムはかなり遅いテンポで進みます。しかし、構築や音の美しさは他に比較できるものが無いほどの完成度を誇っています。これぞレクイエムといった感じの演奏でしょうか。
モーツァルトに捧げるベームの鎮魂歌といった趣があります。

ベームの演奏は全体的にゆったりとしたペースのものが多いですが、ライヴでは驚くべきエネルギッシュな指揮と演奏を見せてくれます。R・シュトラウス 「英雄の生涯」シュターツカペレ・ドレスデンとのライヴは特に凄まじい! いずれ紹介したいと思います。

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ブルックナーを聴くにあたって、聴者が覚悟しなければならないのは、退屈との戦いでしょう。
同じ旋律の繰り返し、重厚長大な構成、お世辞にも万人が楽しめるものではありません。
人によっては、音楽でなく音が苦になってしまい、以来ブルックナー嫌いになってしまう人もいるようです。
何を隠そう、僕も一時ブルックナー恐怖症になった者の一人です。
ワーグナー好きが高じて、安易にブルックナーに手を出したのが間違いでした。

そんな僕のブルックナー嫌いを治してくれたのが、ギュンター・ヴァントという指揮者です。
ブルックナー作品を扱う際指揮者及び聴衆に要求されるのは、ブルックナーが作品に込めた思いを理解しているかということかと思います。
どちらの理解が欠けていても、ブルックナーの作品はただの退屈な曲になってしまいます。
ブルックナーの曲は一種の宗教、思想に通ずるところがあるようにも思えます。
ヴァントの指揮は勢いだけで乗り切るような現代風の指揮ではありません。そこに紡がれる旋律は神々しいまでの魅力を放っています。
特にこの7番の第二楽章は、尊敬したワーグナーの死を予感し、悲嘆にくれながら作曲した曲で、ヴァントの旋律を聴くと正に今、目の前で泣き濡れながら作曲をするブルックナーの姿が浮かび上がってくるかのようです。
ブルックナーには、ハース版とノーヴァク版という二つのバリエーションが存在し、ヴァントはブルックナーが最終調整を施したいわば原典版のハース版のみを使用しています。
7番の第二楽章での違いは、ハース版には全く打楽器が入っていないという点です。
ヴァント曰く、ノーヴァク版のシンバルの音はそれまでの神聖で厳かな気分を一瞬でぶち壊してしまう
と語っています。
かのフルトヴェングラーも朝比奈隆に対して、ブルックナーを振る際にはハース版を使うよう提言していたようです。
このことからも、ヴァントがいかにブルックナーに対して真摯に取り組んでいたかが伺えるでしょう。

僕はこのベルリンフィルとのライブCDを聴き、ブルックナーに対する考えを改めた同時に、音楽の背景にある作曲者の思いというものを想像しながら聴くという楽しみを再確認させられた思いがしました。

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今さらですが、荒川選手が金メダル取りましたね。おめでとうございます。
荒川効果か知りませんが、CDショップに行くと、トゥーランドットがきれいさっぱり無くなっておりました。実際使われた曲は、ヴァイオリン編曲バージョンのものらしく、既に絶版とのこと。
EMI側では、復刻して売り出すらしいですね。

ま、トゥーランドットの話題はこれくらいでいいでしょう。他でもウンザリするほど聞かされてますし。
実際のところ、あんまオリンピック見てなかったし。
イナバウアーと聞いて、ベッケンバウアーの親戚か!?と思った人も僕だけではないハズです。

今日の話題は、その時CDショップで買ったCDの話です。
ナクソスのベートーヴェン エロイカ変奏曲 他を購入しました。
このナクソスレーベルは、少々マニアックな選曲や演奏家でリリースしており、ナクソスヒストリカルというシリーズでは、歴史的名演、珍演の数々を乱発している(ブラームス自身によるピアノ演奏等!!)
しかも、低価格で、音質も文句なしと、正に目からウロコのレーベルなのです。

このエロイカ変奏曲というのは、タイトルにある通り、ベートーヴェンの交響曲第三番「英雄(エロイカ
の終楽章の旋律を用いたピアノ変奏曲です。
小気味良い感じの楽しい曲に仕上がっており、あのエロイカの重々しい面影はありません。
一日部屋で流していても飽きないかも^^

これもいつものようにジャケ買いです。だってピアノの前に座って娘がメッチャ僕の好みなんですもん。
(楽譜に手かけてる娘です)

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