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1993年に発売された幼児用コンピュータのPICO(ピコ)である。 幼児用コンピュータ業界においては後発ながらも、ほぼ寡占・独占的に市場を完全支配。 出荷台数は約340万台超、専用ソフトも300タイトル以上。世界的にもヒットとなった。 ピコは、メガドライブのアーキテクチャを応用して設計されたマシンだ。 つまりハードパワー的にはメガドライブとほぼ同等の性能を持っていると考えてよい。 しかし、ピコにはFM音源が非搭載で、メガドライブよりサウンド面が劣っている。 (メガドライブではFM音源の制御用に積まれていたサブCPUのZ-80AもPICOには無い) 代わりにPCM音源がメガドライブよりも強化されたもの(ADPCM)が積まれている。 アナログ音声の再生に強いADPCM音源を採用したピコは、その特性を生かし、 幼児にも理解しやすいよう『文字』よりも『音声(フルボイス)』を重視したソフトが多い。 ピコのソフトはROMカートリッジ(の亜種)の為、CD-ROM媒体に比べてそのデータ容量に制限があるはずだが、 終始しゃべり続けているフルボイス系のソフトも存在する。 メガドライブにも『スポーツトーク フットボール』シリーズのように実況音声が、 ふんだんに使用されているソフトが存在するが、この点においてはピコソフトには及ばない。 尚、音声を重視しているピコには、音声認識ソフトが幾つか存在することも追記しておく。 タッチペンは本体のタブレット部、もしくは絵本ソフトへ触れることにより画面のポインタを操作できる。 絵本ソフトというのは、ピコの一般的なROMカートリッジの形状で、 ROMカートリッジに絵本状のページが付いたもの。 どのソフトも大体5ページで構成されていて、このページをめくることにより、 画面のステージが変わる等のギミックになっている。 周辺機器が多いのもピコの特徴だろう。まず、家庭用ゲームマシンで発売されているような周辺機器は 光線銃のような殺伐としたものを除いてほぼ全てピコでも発売されていると考えてよい。 釣りコン、マウス、キーボード、ダンスマット、ハンドル、ツインスティック型コントローラ、、etc また、家庭用ゲームマシンには無いような興味深い周辺機器も多々ある。 オママゴト、電話(擬似)、トミカ、コスメセット、楽器型コントローラ、、etc 今回、紹介したピコは、初期出荷版のピコ本体 HPC-0001で、メガドライブのコントローラパッドが接続できる 端子が備わっている。 しかし、このパッド端子は、次期ピコ本体のマイナーチェンジの際に削られてしまった。 パッド端子に対応したソフトもこの時期に発売されたもの極少数しかないようだ。 書かれており、それ以上の説明は載っていない。尚、同説明書の型番表示は「HPC-0100」となっている。 この拡張スロットも次のマイナーチェンジで早々に姿を消す。使用用途は不明。ヤマハのコペラにも搭載されていた。 【マシン名】
KIDS COMPUTER PICO(HPC-0001) (1993年6月発売) 【価格】 \16,000(普及版) 【メーカー】 セガ/セガトイズ(1998年以降) 【CPU】 MAIN:68000(7.67MHz) 【MEMORY】 RAM 64KB(68000用) VRAM 64KB 【GRAPHIC】 GRAPHIC 512色中60色同時発色可能 スプライト80個・スクロール2枚搭載 【SOUND】 PSG3音+ノイズ1音 ADPCM音源 【ETC】 コントロール端子 1ヵ所 タブレット/タッチペン スロット カートリッジ 1ヵ所 拡張スロット 1ヵ所 【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難) ≪やや難≫ 中古ピコ市場というものが確率していないのでマメにリサイクルショップを 捜す他ない。最初期のピコなので苦労はすると思われる。 値段はお手頃価格で入手できよう。 |
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2007年05月23日
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それまでも度々マイナーチェンジを行ってきたピコだが、2001年6月、大幅にモデルチェンジされる。 それが「KIDS COMMMUNICATION PICO HPC-0009」である。 基本の性能は、従来のピコとまったく同じでソフトの互換性もある。 (物理的な問題で、「みんなできょうそうアンパンマン!」だけは不可となっている) ハードデザインに関しては、一から練り直され、非常にスマートな本体になった。 ハードカラーの異なる本体が、オレンジ、スカイブルー、ピンク、グリーンと順次発売。 この新しいピコで注目したい点は2点。 まず、ひとつは画質のクオリティが向上した点だ。 ピコはメガドライブアーキーテクチャーの申し子であることは、以前に紹介したが、 このアーキーテクチャーの特徴である「画像のにじみ、ぼやけ」を改善したのだ。 そしてもうひとつは、ネットワークへの接続である。 専用接続ソフトを使用することにより、インターネットへの接続を可能にしたのだ。 メガドライブのメガモデムがパソコン通信であった事を考えるとなかなか感慨深い。 このネット接続サービスこそが新しいピコの目玉であったが、 サービス開始から一年半後には終了してしまっている。 オンラインサービスを必要とするユーザが少なかった事と、ピコのハードスペックでは通信技術の進歩に ついていけないことが理由だ。もっともな理由だ。 90年代、急進的にその売上を延ばしてきたピコであったが、 2000年代に入るとその売上は小康状態となってきてしまった。 新しいピコはその小康状態を打ち破るべく登場した部分もある。 しかし、ピコの延命処置的な効果はあったものの、かつての勢いを取り戻すまでの効力はなかったようだ。 そして、2005年4月に絵本ソフト「甲虫王者ムシキング あつめてあそぼう甲虫図鑑」という大花火なタイトルを 最後にピコの絵本ソフトの新作供給はストップする。 同年8月6日に次世代ピコの「Advanced PICO Beena」を販売開始。 Beenaは、ピコとはまったく違うアーキテクチャーの32Bitマシンで セガトイズとアプローズテクノロジーズの共同開発のものだ。 (セガサミーグループ、唯一のコンシューマハードで、且つ、スーパー32X、セガサターンに 続く第三の32Bitマシンともいえる) この次世代ピコは、旧ピコとの互換性はまったくない。 インターフェースこそ同じだが、中身はまったく別物といってよい。 幼児用コンピュータの性質を考えると下位互換は確かに不要である。 しかしこれで、GENESIS、業務用ぷよぷよ、プリント倶楽部、そしてピコといった数々のヒット商品を 生んできたメガドライブアーキテクチャーが事実上、お役御免になったかと思うとやはり寂しいものだ。 ※尚、MEGA DRIVE PLAY TV2〜3がセガトイズより限定発売されたのも、 最後のピコソフトが発売された時期と同じ2005年4月であり、意図的かわからないが因縁を感じる。 実は、最後のメガドライブアーキテクチャーとして今でも細々と生き残っているマシンがある。 それは旧ピコの業務用マシン「ピコランド」だ。今でも一部、大型スーパー、大型玩具店に設置されている。 この業務用マシンに関しても、「ビーナランド」という次世代マシンに後を追われている状態で、 いつまで設置されるのか定かではない。 少しでも長生きして欲しいものだ。 【マシン名】
KIDS COMMMUNICATION PICO(HPC-0009) (2001年6月発売) 【価格】 \12,800 【メーカー】 セガトイズ 【スペックはKIDS COMPUTER PICOと同等】【ETC】 タブレット/タッチペン スロット カートリッジ 1ヵ所 【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難) ≪易≫ 中古市場ではよく見かける。値段は今でもそれなり価格。 |
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