理系白書ブログ

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高野山初体験

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元村です。和歌山の続き。

社用が終わった翌日は、これまた人生初の高野山詣で。
歴史の教科書で「高野山は金剛峯寺、空海が開いた真言宗の拠点」という知識はあったが、それだけである。
正直なところ、高野山という山があるのかと思っていた。(ありません)

せっかくだから、一泊することにした。
こちらも修学旅行で比叡山に泊まって以来、成人してからは初の宿坊体験である。
すべてが未体験というのはかなり楽しい♪

高野山へは、ある人のご厚意により、車で連れて行ってもらった。
途中、「丹生都比売(にうつひめ)神社」へお参りする。
その意味を私はよく分かっていなかったのだが、この神社は高野山より400年以上古く、空海は高野山の守り神として、ここにまつられる、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の妹を大切に祀った。その証拠に、高野山の中心ともいえる壇上伽藍にある御社には、お坊さんたちがお参りするし、厳しい修行が終われば報告にお参りするそうだ。

宮司さんは丹生さんといって、この人がここにおられる経緯もとても興味深いのだが(ここでは省略)、まあ要するに、仏教と神道が渾然一体となっていた日本の精神文化というか宗教文化というか、その貴重さを力説しておられた。「だからこそ、世界遺産に指定されたのです」とも。

世間では和歌山の世界遺産といえば「熊野古道」と思っている人が多いと思う(私もそうでした)。
実際には「紀伊山地の霊場と参詣道」。熊野古道も高野山も、この神社も含んでいるのだ。

さらに400メートル上って高野山へ。
緑が多い。雨上がりの奥之院は、霊気が漂っている感じである。
私は墓を見て歩くのが嫌いではない。ここには墓標が20万以上もあるらしい。
スピリチュアルブームに乗っかるわけではないが、こういう所に身を置くと、何かに見守られているような気がする。

宿坊は思いのほか、居心地がよかった。
独り部屋で寝転がると、「しーん」という音が聞こえてくるぐらい静かである。
夕食は自室ではなく、ちょっと有名なお庭に面した部屋でいただいた。
ごま豆腐に高野豆腐(高野豆腐ってのも高野山が由来なのね)その他、精進料理もけっこうボリュームがあって、満腹になった。
だいたい、女の一人旅をこれだけやりにくい国はほかに知らない。高級な宿ほど、1人泊まりを拒む。その点、宿坊は一人旅を当たり前に受け入れてくれて、しかもほっといてくれる。居心地がいい。

食事の給仕も、修行中の若い僧侶だった。本膳を並べると「ごゆっくり」と言っていなくなった。
お庭を眺めている間に、雨が降ってきた。苔が雨を吸い込んでいい感じ、と思っていたら、雷鳴がとどろいて大雨になった。これもまたをかし。
翌朝は早起きして朝のお勤めに参加。真言密教のおつとめというのは結構、鳴り物が多くて賑やかである。
正座が痛かった(笑)

というわけで、いま私のマイブームは空海。折しも、上野で空海展が開かれているし、もう少し学んでみようと思う。

写真は、早朝の壇上伽藍西塔前で出会った、祈るお坊さん。
お庭と精進料理の夕食(と般若湯)。
帰りの高野山ケーブルカーの車窓。
よい旅でした。


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