理系白書ブログ

毎日新聞「理系白書」の記者がつくるブログです

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そわそわ

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元村です。忙しいのをいいわけにずいぶんご無沙汰しました。
震災半年を過ぎて、徐々に震災前の生活のリズムが戻ってきつつある。
でべその虫が騒いでそわそわ。
といってもまだ、遠出にはちょっとした割り切りと勇気と覚悟が必要だったりするのだが。

今月中旬は富山へ行った。富山大学とのご縁ができてはや数年。年4回ほどの「科学コミュニケーション」集中講義が目的である。
2年後には新幹線が開通するらしいが、現時点では飛行機がもっとも速い。なにしろ飛行機で飛んでいる時間は45分ほどである。
授業が月曜1限だったので、前泊する。久しぶりに窓際の席を取った。
遠くに富士山。そして眼下には山また山。
「こんな細っこい場所になぜ!」と思わずいいたくなるような谷あいの町を、上から眺めながら列島を横断するのは毎回、とても興味深いものがある。
立山の雪景色&紅葉を楽しみにしていたが、あいにく雲に覆われて見えなかった。

直近の週末は、福島・猪苗代湖の北、磐梯山の麓へ。
お目当ては新そばと紅葉、そして温泉である。
普段なら、ほとんど予約不可能の「一日5組限定」の宿が取れた。
宿のご主人が「震災後の予約は去年の半分です」という。
この宿はいろりが切ってあり、そこで香ばしいイワナ酒をいただき、いろりであぶったイワナや、馬刺や、そのほか秋の味覚を堪能した。
水菓子のラフランスをいただいたところで、ご主人が手打ちした十割そばが、ごくうすいつゆとともに供される。「十割」とは思えないしこしこ感とのどごし。
ここでのそばは、ほんとの「〆」なのであった。

翌日は、駅で借りたレンタカーで山道を走った。紅葉真っ盛りというのにこの車の少なさは何だ。
風評被害というのはひょっとしてこういうことか。
ゆったりと堪能できたが、それを喜んでばかりもいられないなと感じた。
帰りの磐越西線で話した少年は、原発事故でいわきの高校から会津の高校に転校したという身の上話を笑顔でするのだった。
過酷な現実がそこかしこにある。

写真は、富山行きの飛行機から見た風景。猪苗代の黄葉、そして思わず拝みたくなった「不動の滝」。


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