理系白書ブログ

毎日新聞「理系白書」の記者がつくるブログです

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学ぶ秋

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元村です。ほんと大変なごぶさたで・・・すみません。
精神的夏バテにより、書き込み滞っておりました。

さて、気候はいっこうに秋にならないまま8月は去っていった。
先週末は横浜、そして隠岐の島へ。

横浜では、新聞博物館で開催中の企画展「宇宙開発と新聞報道」のイベントに参加した。
前半は日本の宇宙開発の「語り部」、JAXAの的川泰宣さんの講演、後半は私が「聞き手」となって、的川先生と「宇宙報道」について語り合うトークセッションだった。

的川先生とは、取材でも、取材以外の場でもちょくちょくお会いするが、ご自身のことをじっくり伺ったことはなかった。
講演では、なぜ自分が宇宙に関心を持つようになったかを、いくつかの思い出・経験とともに話された。

エピソードの一つに、瀬戸内海での釣りを通した「不思議発見」がある。
海は青いのに、釣った魚を入れるバケツの水は透明だ。同じ水なのになぜ色が違うの?と疑問を持った的川少年は、白い板におもりをつけて沈め、色の変化を調べるという「実験」を試みる。
確かに、深くなるほど青くなったけれど、「なぜか」は分からない。
考えるうちに、「板は白いままだから、青くなったのではなく青く見えるようになるということだ」と気づく。
さらに考えるうちに、「見えるってなんだろう?」と考え始める。
謎は解決しないまま広がり、高校生の時、「原子とか分子のレベルから理解しないと解決しない」と思い定めて、大学で宇宙を学ぶようになった。

おもしろいでしょ。今の少年少女だったらスマホをすいすいーとやってなんとか質問箱に答えを聞くだろうね。

そんな話に刺激を受け、隠岐へ。東京からだと、伊丹で飛行機を乗り継いで正味3時間の旅である。
(フェリーだと、松江からでも3時間近くかかるそうだ)
こちらは、県立隠岐高校の理科のタナカ先生からのお誘い。とても平たく言うと「理科嫌いが科学ジャーナリストになれた理由」について、進路に悩む生徒たちに話してほしい、という趣旨だった。

初めて訪れる隠岐島はあいにくの小雨だったけれど、空港で待ち構えていたタナカ先生と、隠岐ジオパーク推進協議会のヒラタさんが、島内を車で案内してくれた。
いや驚いたね。確認された中で日本最古の石壁とか、昔むかしの火山活動でできた山から落ちてくる溶岩の「滝」だとか、手つかず(本当に手つかずです)の自然が至る所に残っている。
夏だと、透明度の高い海でのシュノーケリングやダイビング、晴れていればロウソク岩その他奇岩をめぐる船ツアーなどが経験できる。
今月21日、ジオパークになれるかどうかの発表がポルトガルであるそうだ。
また機会を見つけて詳しくご報告しましょう。

石や草木もさることながら、潮の香りや昔ながらの漁港の町並み、日本海の眺め、豊かな海の幸、東京では敬遠される甘い「刺身醤油」など、海水浴と言えば山陰だった少女時代が、五感からよみがえってくる旅であった。どうもお世話になりました。

写真は横浜中華街で食べたあさりそば、隠岐へ向かうプロペラ機、船着き場で出会った鬼太郎&目玉おやじ、そして出発前、港の食堂で食べたうに丼。美味でした。


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