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つまりは新たなる峠道のスタート。
鈴鹿山脈に挑む六峠の中で、明らかに他とは違う空気を醸す峠道です。
ここは川の源流になりうるほど深く鈴鹿の山に潜り込んでいる場所です。
これまでの六峠にはなかった「秘境感」がここには存在しています。
こういう状況だと電線て安心するんですよね。
人の営みを感じられるので・・・。
これが県道だってんだから。
いわゆる険道としても、なかなかの上位ですよ。
もちろん滋賀県道の中には車で走れないようなのもいますから、そこに比べりゃマシですが。
いろいろ言ってますが、こういう景色大好きです。
峠というのは大概、谷(川筋沿い)を遡上して、どこかのタイミングで斜面に取り付き、鞍部に向けて九十九折れしながら向かうのが一般的。
そういう意味では、ここはまだ序盤です。
ただ杉坂峠から考えれば、片峠の盆地側という見方もできます。
そうであれば、すぐに峠がくる可能性もあるわけです。
しかしここではもう一つ別の可能性が考えられます。
片峠は「M字」の峠道と言い換えられます。
いわゆる高原エリアに上り詰める瞬間に峠があるイメージです。
しかしこの高地型連続峠は高原エリアに上り詰めるところに最大の峠がありますが、その高原内にも小規模な丘陵や山塊があり、そこが峠となっている場合です。
この場合、心電図のような雷光型の標高図が出来上がります。
日本の山は急峻なので、ままみられるタイプです。
こういうタイプは大⇒小⇒大と峠のサイズが変わります。
この間の小は一回とは限らないわけですが。
正面が禿げてなければもっとよかったんですが・・・。
この光景は峠に至るまで変わらないでしょう。
当然道路状況の改善は・・・なさそうだな・・・。
まぁ上記した通り、高原型の中間部、両側にそれほどの標高差はありません。
両側に近代的な法面は皆無。
剥き出しという言葉がふさわしい。
ガードされているのは舗装のみです。
ここは確実に本峠を越えなえれば辿り着けない峠です。
標高640m、地蔵峠の光景といえばこれ。
この印象的な地蔵の祠です。
そのお姿にただただ圧倒されるばかりです。
まぁ上り自体短かったですからね。
致し方ないのかもしれませんが。
鈴鹿山脈はもともと石灰岩質の山々ですが、ここはかなり顕著です。
石灰岩質の山にはヤマビルさんがいるんだよなぁ・・・。
3本の杉の大木に囲まれて鎮座されている姿は、非常に神々しく聖域というものを感じます。
これだけの威容を備えたお地蔵さまもそうそうおりますまい。
この道筋一番の印象的な光景でした。
なにせここからが本番といっても過言ではない。
それは地図を見れば一目瞭然なのですから。
僅かに下りますが、この先に鈴鹿六峠の本体といえる峠が控えているのでほぼ標高を落としません。
そこに、衝撃の光景が待ち構えていたのです。
なにせ、地図に名前はあるけれど人のいない地域なんて現代にはごまんとあるのです。
だからこそ目を疑いました。
これは廃村を疑う典型例です。
交通不便で集団離村も納得の立地。
そりゃ仕方ないよね。
こんな道しかないんだから。
・・・案外広いぞこの廃村。
どこまで続くんだ?
ここが杉坂峠で聞いてた集落ってことか?
そんな疑問が頭をよぎります。
以上、地蔵峠編
完
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非常に無防備な姿を晒す県道。 ここでスピード出すのは命知らずとかいう次元ではありません。
これがもう一レベル上になると、木が生えられなくなります。
さらにその上なら草も生えない岸壁となります。
牛廻越とかね・・・。
もうないだろ。
これだけ明るければ。
単純に高いところまで来ました。
木に覆われているので、景観はよくないですが、侮れない高さです。
何気に杉坂峠の標高は540m。
この時点で安楽峠より高い!
まぁ両側はだいぶ緩やかですが。
滋賀県側はこの景色が印象的ですね。
道路風景としては大変美しいです。
もう焦らす必要はないはず。
そろそろ来い!!
ようやく着いたぜ。
なかなか激しい道のりでした。
標高540mの中堅格は伊達じゃないぜ・・・。
しかし疲れ切ってるな。
もうちょい頑張れよ・・・。
かつて伊弉諾尊がこの地に降り立った際に振舞った栗飯を大変喜ばれ、食べ終えられた際の箸を地面に刺したものがこの木になったんだとか。
なんか神話の神様ってよく箸を木にしてる印象がありますね・・・。
多賀大社のご神木にもなっているそうです。
案内板よりまず道を・・・。
いや言うまい・・・。
比較的きれいなⅤ字峠ですね。
切通としても結構深そうです。
左はまぁよくあるコンクリートののり面です。
伊弉諾尊ってことは神代だぞ・・・。
まぁさすがにそこまでは遡れませんが、明治以前にはさかのぼるんじゃ・・・。
石垣は本当に夢がありますね。
この先の道との明暗が顕著です。
先行きは暗いということでしょうか・・・。
振り返ったのは、峠の雰囲気を楽しむだけではなかったのかもしれません。
まぁこの先は見たらわかる。
行くとしましょう!
ちなみにこのエリアは盆地なので、比較的どの時間帯でも日が当たりません。
植生も杉ばっかりです。
典型的な片峠の様相を呈しています。
標高的には100mも下ってないと思われます。
状況としては高原ですね。
これはあれだね。
山中に現れる急な平地。
廃村ってやつでしょう。
まぁこの状況ならね、致し方ないよね。
廃村 杉(すぎ)
名前の由来は峠にありかな?
となれば、ここでいったんレポを閉じるのが筋でしょう。
この先、まだまだ控えてますよ。
そしてあなたもここに来たら思うはず。
ここまではお遊びだったと。
以上、杉坂峠編
完
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さぁ三重に戻るとしますか。
しかしただ戻るだけでは芸がありません。
最後の鈴鹿六峠を制覇しなければ。
しかし、それは長い戦いの始まりでした。
ここまでの5つの峠とは一線を画す戦いが始まります。
レポスタート!
ここに最後の峠へ至る入り口があります。
滋賀県道17号多賀醒井線(たがさめがいせん・レポ未)
分断県道から右に折れるのが今回お世話になる県道です。
そう、鈴鹿六峠で最も北に位置する今回の峠は、他の5つと違い唯一滋賀県と岐阜県の県境に位置しています。
いよいよ三重遠征を名乗っていいのか微妙だな・・・。
飛の木橋(とびのきはし)
不思議な名前の橋ですね・・・。
直ぐ出せる位置に置いておけってことですか。
今回は本当に大丈夫なんだろうな・・・。
真ん中が緑の道ってのはけっこう良くありますが、それは山の奥に分け入ってからの話です。
スタート直後からこれってことは、奥はいったいどうなってんだ。
恐ろしすぎるぞ。
マジで離合箇所が無い。
ここまで一箇所も無かったんじゃないか。
上の写真は辛うじてここかという場所。
路肩に申し訳程度の余地があります。
多少のバックと強引さで、なんとかスルー。
いやぁ恐ろしい体験でした。
最低限の装備しか有していません。
そしてぐいぐい登ります。
他の六峠が比較的高規格だったのに、ここだけなんでこうなった。
わかりやすく地形に沿った道です。
隣の谷筋から比高こそ付いていますが、その筋を忠実に辿っています。
使われ方としては林道と大差ないだろうなぁ。
左怖いよ!
こうなると林業従事者もあまり入らないエリアにはいったということでしょう。
この先の状況が不安です。
しかしやっぱり最初の懸念は大当たりだったな。
むしろよく持ってるほうか・・・。
少しお話をすることが出来ましたが、この先にある保月(ほうづき)という集落にご用だったとのことでその先はわからないと言うこと。
・・・この先に集落!?
ウソだろ!
地図見る限りこの道以外、この周辺に道はないんだけど・・・。
これは久しぶりに秘境が見れそうだな・・・。
これは立派に険道です。
これが集落への唯一の道とか狂気の沙汰だろ。
買い物のたびにここ通るんだぞ。
ヒビが明らかなんだよなぁ。
そのうちごそっと落ちるんじゃないの?
大丈夫なの?
これまでの狭苦しいイメージが少し和らいできましたね。
この場面の転換は峠の近さに起因するものでしょうか。
期待が高まりますね。
まぁ道自体が酷いので飽きてる場合じゃないってのもありますが。
そして高度を感じるようになってきました。
まぁあれだけ登ればねぇ。
そのときは近いのか。
麓より広い峠って意外とあるんですよね。
スカイラインが近くなり、いよいよ余地は少なくなってきたように感じます。
気持ちは完全に峠に行っているのに、なかなか峠に至らないジレンマを感じますね。
焦らされるのはあんまり好きじゃないのよ。
上がれば上がるだけ怖いんだから!
相変わらず傾いてるし!
まだもうちょっと焦らされそうなので・・・。
後編へ!
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もう峠までのカウントダウンは始まっています。
快晴ってベストコンディションじゃないですよね。
まず、白飛びしやすい。
そして、運転していると木漏れ日で見にくい。
さらに、純粋に暑い。
そのうえ、逆に車が多い。
一番ありがたいのは曇り。
気持ちいいのは晴れなんだけどねぇ。
これは将来的にはガレ場になるところですね。
現在進行形で明らかに崩れています。
地質は弱めですかね。
峠の景色だ。
標高492m、この辺りとしては一般的な標高です。
鈴鹿六峠の中では、下から2番目。
他に比べれば確かに「安楽」だったのかもしれませんね。
まぁほぼ東海自然歩道がらみですが。
というのも、この峠は実は車道開通に伴う新道なんだそうです。
旧峠は草木にうもれながらも辛うじて残っていつとのこと。
ここもいずれまた来たい峠です。
今でも国境です。
ここからは滋賀県甲賀市(こうかし)、旧土山町(つちやまちょう)の町域。
これは鈴鹿六峠共通の特徴ですね。
赤のイメージが強いですけど、黄色と黒か。
タイガースカラーだな・・・。
ハイキングコースと書かれていますが、道の感覚として旧道っぽい。
今回は行きませんが、下調べとして知っておくことは重要です!
徒歩道旧道は別の鞍部が峠だったり、別の沢を遡上していたり、完全別ルートパターンが多いんですけどね。
手軽に探索できるというのは、観光資源としてもありがたいもんです。
この林はもう少し剪定が必要なんじゃないか。
枯れ枝が暴れすぎではなかろうか・・・。
この辺りは重なった場面ですが、非常にいい雰囲気。
落ち着いた空気管を醸し出しています。
道の空気でなんとなくわかりますよね。
ここもかなり直線的に、ある意味多少乱暴に斜面を横断しています。
染み出た水が路面を流れています。
洗い越しと言えるようなもんではないですね。
笹路川(ささろがわ)という淀川水系の河川ですが、君そんなに暴れるの?
いやなことでもあった??
峠道という印象は一気に霧散しました。
小さな切通しを抜ければ、そこにはもう人の気配を感じます。
無事降りてきましたね。
里への帰還 この瞬間はどんな時でもいいものです。
そしてこの木がいいですね。
いい味を出してます。
ここで今回のレポは終了ですね。 逆から来れば不安しかないであろう幅員狭窄。
今は安堵感でいっぱいです。
そしてこの何の変哲もなさそうな里の一角にこの看板の林立。 時代感も様々だなこれ・・・。
やはり峠道としての歴史の重みは教育委員会もよくお分かりの様子。 こちら側の最終集落である山女原(あけびはら)は宿場としても栄えたようです。
ということは今とは比較にならないほどの幹線だったといいうことでしょう。
その歴史を示す歴々の看板たち。 しかしかつての街道は東海道、国道、名神高速にその役割を奪われ、現在では林道までその地位は堕ちてしまいました。
ただし、皆さんは気付いているでしょうか?
この安楽峠、現在大逆転の主役ルートに躍り出ていることを!
新名神高速道路 この新たな日本の動脈が、安楽峠をルートとして選んだのです。
峠や古道というのはこれが面白い。
一度は廃れたルートが、こうやって再登板することもあるのです。
探せば他にも、きっとあるはずですよね。
以上、安楽峠編
完 |
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鈴鹿六峠(すずかろくとうげ)
皆さんはこの言葉をご存知でしょうか?
色々調べてみたんですが、どうも古い言葉ではないっぽい。
サイクリストの皆さんが生み出した言葉なんでしょうかね。
しかしこういうカテゴライズは日本人が好むところ。
僕も例外ではありません。
今回は鈴鹿六峠を制覇してやろうと思います!
レポスタート!
新名神高速道路
ここからレポをスタートしたいと思います。
もっと手前からでも良かったんですが、県道レポしても冗長なんですよね。
三重県道302号亀山停車場石水渓線
(かめやまていしゃじょうせきすいけいせん)
停車場線としては珍しい、終点で国道とも県道ともぶつからない県道です。
いわゆるピストン県道というヤツですね。
県道指定外の道は続いてますが。
ここは石水渓野外研修施設という施設です。
キャンプ場みたいなもんですね。
この施設が終わったところが県道の終点。
まだ元気に生きています。
ここが三重県道302号の終点です。
むしろここからが我々にとっては本番となります。
林道安楽越線(あんらくごえせん)
峠名を冠する林道。
しびれます!
看板も国際色豊かになっていますね。
一番下しかわかりませんが・・・。
名前の通り、鈴鹿山脈に存在する車両が通行可能な歴史ある6つの峠を指します。
北から順に列記すると、
五僧峠(ごそうとうげ・レポ未)
安楽峠
この6つの峠が挙げられています。
このうち4つは過去レポで公開済みです。
残る2つを今回の遠征でしばいてやろうって訳ですね。
歴史も自然も豊かですからね、この辺りは。
それも納得です。
ただこの辺りの山はあいつが多いんだよなぁ。
そう、人を血まみれにするあの悪魔が・・・。
黒河渓谷を思い出しますね。
ただ忘れてはいけないのは、あそこも人の気配が在るのは最初だけだということ。
つまりここもそうなんでしょう。
これはいよいよ上記の予想が的中の雰囲気です。
ここからはいよいよ山の世界だ。
直進は安楽川を遡上する林道、安楽越線は橋を渡ります。
道の規模は似ているので若干わかりにくいですが、地図を読んでいれば特徴的な地点ですので間違えることはありません。
ここからはその支流にお世話になります。
これが川を渡った後の第一印象でした。
川の勾配と道の勾配が平行しているイメージでしたが、ここからは川を置き去りにして登っていきます。
本気出してきましたよ。
そうだよね、これが普通だよね。
上がれば上がるほどガードレールが減る道とは訳が違います。
人里から離れれば道は荒れる。
まぁ自然な流れです。
この先改善はあるのでしょうか。
悪化の一途というのもちょっと困るな。
いよいよ峠道の雰囲気ですね。
しかし思ったよりも立派な道。
確かにこれならロードバイクでも問題なく走れるでしょう。
なんか峠の雰囲気もありますが、ここは枝尾根を越えているだけです。
標高は順調に上がっています。
けっこう新しいですね。
確かにこれだけ急峻なら、土砂災害の危険も高そうです。
道幅も広く、周囲よりも高い為、景色も見渡せます。
空が近く感じる道ですね。
林道なのにこの至れり尽くせり。
県道でもこれ以下の道なんで腐るほどあるのに。
やっぱり鈴鹿六峠は偉大なんだなぁ。
ちゃんと整備が行き届いてるし。
こいつはなかなかアグレッシブな林道ですね。
現役感が半端ない。
ごりごりのヤツですね。
そのときは近い!
後編へ
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