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この近くには以前私の職場があり、毎日の様に前を通りかかっていたが、店の存在には気がつかなかった。その時分には、それほどそばに興味を持っていなかったからかもしれない。勝手知ったる通りとはいえ、店を発見するのに暫くかかった。そば屋というよりは、一般の民家という店構えだったからである。 yahoo地図 暖簾がある店の玄関を入ると、そこは普通の民家の玄関だった。女将さんが、「あちらの部屋へどうぞ」と案内してくれる。この部屋かな?と思いながらふすまを開けると、そこは座敷の間だった。先客がすでに一組お食事中であった。 私は割子そば660円と、釜揚げそば580円を注文。すると、女将さんが「釜揚げが先のほうが良いですよね。」と言ってくる。さすが、分かっていらっしゃる、ということで仰せの通りの順番でお願いする。 まず先に、釜揚げそばが届いた。そばつゆがかかっていないので、つゆは白い。温かそうな湯気が立ち上っている。そばつゆを少したらし、一口味わう。 麵は細麵だが、コシは異常に強い。コシというより歯ごたえといったほうが的を射ているかもしれない。 そばつゆは想像以上に辛く、普通の量をかけていたら、食べられない位の辛さだった。いままで、何店かのそば屋に通ってみて、ここのそばつゆが一番の辛さかもしれない。 釜揚げを食べ終わったのを見計らって、女将さんが割子そばを運んできてくれた。そばつゆは、釜揚げと同じなので、また少量をかける。大根おろしが、つゆの辛さを薄めるのにちょうどいい。 そばつゆの辛さに隠れがちだが、ここの麵はそばの香りが深く、絶品だった。まさに出雲の伝統的なそばであった。
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