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2月には珍しく暖かい日だった。 冬の日差しをいっぱいに受けて、蘭も朝からゆるゆるだった。 凛も定位置で惰眠をむさぼっていた。気持ち良さそうに眠っている。 でも、私は天気とは裏腹に暗い気持ちだった。なぜなら二日前、凛に続いて蘭にも「召集令状」が届いていたからだった。 去年の病院受診では大変な抵抗を受けた。なんとかスンナリと連れて行く方法はないか、いろいろと悩んだが、最終的には実力行使しかなかった。 こんなに良い天気の日はまたとないだろう。決行するのは今日しかない。妻にそう告げて、午後の受診開始時刻に2匹いっぺんに連れて行くことにした。 妻との相談を聞きつけた蘭は、怪訝そうな表情をしている。 準備を始めた途端、凛は気付いたようで、顔が緊張している。 蘭にいたっては、コタツの中に避難してしまった。 まず、逃走予防として凛に首輪をつける。猫運搬用のかごが一つしかないので、凛は洗濯用のネットに入れる。 続いて、コタツの中に隠れている蘭を捕まえ、すこし抵抗されながらかごに入れた。 蘭をそのまま車に乗せ、凛はネットのまま妻が抱いて車に乗った。ここまでは順調だ。 出発すると蘭は「ニャーン!」と小さな声を出していたが、凛は比較的おとなしくしていた。うまくいくかもしれない。 しかし、1km走ったところで突然「ニャーオ!!」と凛が大きな声を出し始めた。蘭も呼応して激しく鳴き始める。もう行くしかない、我慢しながら車を進める。 動物病院まであと500mくらいの交差点の信号で止まる瞬間、妻が「あっ!」と声を出した。恐怖におののく凛が失禁してしまったのだ。 たっぷりのオシッコをつけた状態で病院に入るのは気が引けるという妻を車に残して、受診の受付を済ませ蘭を連れて待合室で待つ。タイミング良く、すぐに順番が来て5分ほどで名前を呼ばれた。 診察室に入ると、2匹一緒に連れてくるように言われる。車まで凛をむかえに行き、ネットに入った状態のまま診察室まで舞い戻った。白いネットを抱いて入った私を、待合室で待つ人たちは異様なものを見る目で見ていた。 診察室では、凛も蘭も「借りてきた猫」状態で大人しい。蘭の体重が少し増えていたことを指摘されたくらいで健康状態に異常はなし。3種混合ワクチンをぷちっと注射されすぐに診察は終わった。 2匹分8,400円を支払い、予防接種証明書をもらって再び車に乗り、脱兎のごとく家路を急ぐ。来たときに引き続いて、2匹は「ニャーオ!」の大合唱だった。凛のお漏らしのにおいが車中に充満している。 家を出てから約30分。妻が凛の失禁攻撃を受けた以外は、比較的順調な状態で今年の受診が終わった。 家に帰ったら一目散に居間に逃げる凛と蘭。さっき注射された部分を念入りに舐めて気持ちを落ち着ける凛であった。 よほど怖かったのか、私の足に擦り寄る凛。でも、そのスリスリしてるところって、失禁したところだよね。 蘭は、帰ってからずっとコタツに避難状態。今は落ち着いたのか、でっかいイビキをかいて寝ている。
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ねこ
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凛ちゃん、蘭ちゃんお疲れさま
パパさんママさんも つらいんだよ
親心だから 我慢してね♡
2010/2/22(月) 午前 11:39
大変恐怖だったんやね…
でも、検査を受けて一安心と言う事で…
お疲れ様でした。
2010/2/22(月) 午後 9:56
カエルートさん、こんばんは。
毎年の事ながら、病院受診には苦労しています。来年こそはうまくいくように、作戦を練らなくては。
ちなみに、昨夜は凛の逆襲にあいました。
2010/2/22(月) 午後 10:27
ひでさん、こんばんは。
私たちが考えている以上に恐怖だったんでしょうね。避妊手術をしたときのことがよみがえるのかも知れません。
今夜の凛は甘え上手、蘭はしばらく人間不信のようです。
2010/2/22(月) 午後 10:31