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「三石架道橋」。架道橋というのは、道路の上に架けられた橋で、県道岡山赤穂線を跨ぐ橋となっている。例によって、上り線は焼過レンガ造りとなっている。 下り線側は、赤レンガ造り。ここの特徴は、アーチの弧が緩やかで、垂直の側壁に乗りかかるようになっていること。この形状を「欠円アーチ」という。今までのアーチ(半円アーチ)と見比べると違いが分かる。 もう1つの特徴は、角に花崗岩の隅石が使用されていること。通行量が多い県道であるための補強だと考えられる。 三石架道橋から小さな峠を越えたところに、野谷金剛川橋梁がある。ここも、上り線と下り線で施工時期が異なっている。上り線側は、焼過レンガのモザイク模様、下り線は赤レンガと焼過レンガの竪積みとなっている。 上り線のコーナー部には弧状レンガが使われているが、下り線は通常のレンガで処理されている。明治中期と後期でこんなに意匠が違うのも面白い。 橋脚は上り線はレンガ造り、下り線はコンクリート造りとなっていて、上り線橋脚の上流端は船の舳先のような形で、水の圧力から橋脚を守る役目を果たしている。 やはり、重要な部分には花崗岩が使用されている。 次は「中奥里道架道拱渠」。上り線は全面焼過レンガ、下り線は赤レンガのアーチで面壁は石積みとなっている。写真では分からないが、ここの道路下には用水路があって、水音がしていた。 現在の工法だと鉄筋コンクリート造りで施工される。今まで見てきたレンガ構造物と比べると、全くもって味気ない限りだ。 続いて「池の内農作道拱渠」上り線。 ここは3列のレンガでアーチがかたどられているが、長手方向のレンガが使われた竪積みが見られるのが特徴だ。 同じような構造物で違いがよく分からなかったかも知れませんが、三石アーチ橋群はこれで終了です。次は、近畿地方を訪ねます。
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2009年05月12日
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