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ピンポンダッシュと言っても、よそ様の家のチャイムを鳴らして逃げる、あのいたずらではない。
我が家の猫たちは、チャイムの音が大嫌い。チャイムがなった後、玄関から人が入って来るのが嫌らしい。
そのため、玄関のチャイムがなると一斉にダッシュする。凛は猫タワーの最上階へ、蘭は2階へ一目散に駆け上がる。来客が帰ってしばらくすると、恐る恐る元の場所へ戻ってくる。
宅配便の時はチャイムが鳴る前から反応する。
「バン!」(宅配便の車のドアの音)⇒猫たちの耳が写真のようにピンと立つ。
「タッタッタッタッ!」(宅配便の人の足音)⇒「ウー!」(猫たちが一斉に威嚇音を発する)
「ピンポーン!宅配便でーす!」⇒「ダダダダ!」(ダッシュして逃げ惑う)という具合である。
実際にうちのチャイムが鳴らなくても、ピンポンダッシュする時がある。一番よく反応するのは、テレビのコマーシャル、特に某医薬品のコマーシャルで「ピンポーン」となったとき。うちのチャイムと同じ音なので間違えているようだ。テレビドラマなんかでうちと違うチャイムが鳴っても、「ウー!」と威嚇するときもある。なかなか、忙しい2匹なのだ。
ところが、最近ある人が来るときだけ反応しないことに気がついた。時々、我が家に差し入れをしてくださるご近所さんがチャイムを鳴らした時である。
先日もチャイムが鳴ったのに逃げなかった。猫好きのご近所さんなので、猫たちも分かっているのかもしれない。
「あらー、凛ちゃん。可愛いわね。」ご近所さんの声に、後ろを振り返ると私の後ろに凛がついて来ていた。蘭も遠巻きにこっちを見ていた。
「デヘ!」褒められてガラにもなく照れている凛の、一瞬の表情を私は見逃さなかった。飼い主に似て、ゲンキンで外面の良い猫たちである。
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