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グラジオラスを描いてみました。グラジオラスにはいろいろな色がありますが、赤いのは夏らしく、バラに負けないほどの情熱を感じさせます。

この茎の回りいっぱいに花が付くグラジオラスをつくったのは、ルーサー・バーバンク (Luther Burbank 1849-1926)という、ヒトの役にたつ植物を生み出す「育種王」です。かつて、世界の発明家というとエジソンとバーバンクだったそうで、かたや電気の発明家、かたや農作物や植物の発明家となりますね。
ルーサー・バーバンクはアメリカ・マサチューセッツ州の農家に生まれ、ダーウィンの「進化論」に感銘を受けて品種改良を生涯の仕事にしたのでした。約60年間で三千種の新品種を生み出したといわれています。

バーバンクがはじめて手がけたのはジャガイモの品種改良です。ちょうど西部開拓時代で、栽培が簡単でたくさん採れる植物が求められていました。普通ジャガイモは花は咲いても実がなりませんが、実のなったジャガイモに賞金をかけて、ようやく手に入れた南米産ジャガイモの種子を取ることから始め、改良を重ね、収穫が多く保存がきき、味のいいジャガイモをつくり出すことに成功しました。日本が明治に入った頃のことです。
これがバーバンクポテトで細長い形に特徴を持ち、現在のジャガイモの基本形でもあります。「ラセットバーバンク」と呼ばれフライドポテトに使われているジャガイモといえばお分かりでしょうか。のちにバーバンクは、トマトの木にジャガイモを接ぎ木して「ポマト」という空中ポテトも作り出します。

日本の浜菊の白色とアメリカのディジーの形、ヨーロッパのディジーの大きさを取り入れてつくられたのが「シャスター・ディジー」です。匂いのなかったカラーにスミレに似た匂いをつけたり、カリフォルニアのキイチゴとシベリアのキイチゴを交配して「プライマス・ベリー」、飼料や食用にされる「トゲなしサボテン」、フランスの小さくて食べられないプラムから大きな「種子なしプラム」を作り出したのもバーバンクです。

ヒトは動植物を保護し、種の維持進化を助けることが出来ます。バーバンクの残した業績はバイオ技術にも大きく貢献していることでしょう。


* RIKI先生、アメリカのフライドポテトのご感想ありがとうございました。

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