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私のコレクションの中に『イーグルス・ヒストリーBOX 1972〜1999』がある。実を言うと南欧で休暇を過ごした時に、半額セールで買ったもので、このときにレッド・ゼッペリンのボックスも買っている。日本ではこの手のセールにめぐりあったことがない。 昨日、涙する曲について書いた(すんませんmixiです)。イーグルスの「DESPERADO」も、歌詞は自分に言い聞かせてくれているようで一人で聞きたい曲だ。 この曲も映画に使われている。映像とともに思い出すのは『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』で、しっかり者の長女が歌っている場面だ。 イン・アメリカ 三つの小さな願いごと(In America 2003)はジム・シェリダン監督の自伝的作品だそうで、ハッピーエンドだと予想はつくが、どうにも感情移入できない作品だった。 死ぬ間際に弟フランクが残した「願い事には願っていいことと悪いことがある。願えるのは三つだけ」を信じる姉の願いが、危機あるごとに叶って乗り越えて行く話なので、退屈であろうはずがないのだが、都合よすぎる部分が目立つ。 旅行という理由で入国し、アパートが借りられて、すぐに仕事が見つかり働けるし、子供は学校に通える。彼らは不法滞在者のはずなのに、逃げ隠れもせずにすぐに生活基盤が整う。あの当時のアメリカはそうだったのだろうか。生活苦なのにゲームで全財産を使ったり、それに、入院費支払い方法があれとは? これだけでも自伝的作品としては現実味がない。 アイリッシュ訛りでも英語だから、言葉の障害はなかったのだろうが、アイリッシュこその厳しさもあったはずだ。 長女クリスティの台詞 「悲しかったのはパパとママだけじゃない。私はフランクが死んでからみんなをずうっと1年以上も背負ってきたんだわ。フランクが死んだことも、こうして私が生きていることも、私のせいじゃないのよ。でもママはフランクが自分の息子だからっていつも泣いていたわ。フランクは私の弟だったのよ。私だって誰もいないところで泣いて、毎晩フランクに話しかけていたの。それが自分に話しかけていることだと気が付くまではね。(訳rin)」 は、こんなこと子供に言われたくないが、それを聞いてこの両親が立ち直っていく決め手となる台詞だ。 それだからか、過去を振り返えらないという象徴なのだろうが、弟とマテオの写っているビデオを消す。あのビデオはクリスティと妹、そして両親にとっては忘れたくない思い出のはずで、見ずとも残しておきたい映像ではなかったか。 それから、クリスティの三つ目の願いがいつ使われるかと思っていたら・・・娘なら母親と赤ちゃんのために使うのが自然だと今でも思っている。三つめの願いの完結として「子供を亡くした悲しみからの立ち直り」でもいいと思う。 全体的に感情移入できなくても、本当の姉妹だという子役2人の演技には泣かされた。クリスティが希望を込めて歌う「DESPERADO」は、賛美歌のように聞こえる。 パディ・コンシダイン、彼が演じると、ダメな親父でも内に何かを秘め、そのうち凛とするんだろうと思わせるが、今回は娘に言われるまでどうにもならなかった。 やっぱり、父親はRussel父ちゃんのようじゃないと・・・。 そうそう、グラジエーターのジュバ役、ジャイモン・ハンスー演じる同じアパートの住人マテオが光っていた。 『Do you believe in magic?』も流れていたし、『ET』もでてきたから、やっぱりこの映画もファンタジーなんだろう。
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