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虞美人草

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この花を虞美人草と呼ぶのは、四面楚歌からですね。

楚の項羽軍が垓下で篭城しているときに、四方を包囲した漢の劉邦(のちの高祖)軍は敵国楚国の歌を歌います。自国の歌を聞いた楚の兵士は故郷のことを思い士気が喪失してしまい、項羽は「楚の地は漢軍に征服され、民は漢に下ったか。」と運命尽きたことを悟ります。
その晩、項羽は愛人虞妃との別れを惜しみ宴を催した後、垓下を脱出し、長江で自害して果てます。
一方、虞妃は項羽の足手纏いになりたくないと垓下で自害。そのあとに咲いたのが赤いひなげしで、
虞妃が流した血から咲いた花として「虞美人草」と呼ばれるようになっそうです。

夏目漱石は新しい小説のタイトルを決めあぐねていた時に、花屋でこの花を見て『虞美人草』と付けたそうです。

フランス語ではコクリコと言います。
「ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も雛罌粟 われも雛罌粟」 与謝野晶子
『君もコクリコ 我もコクリコ』(渡辺淳一著)を読んだ時には、鐵幹って身勝手な人だと思いましたよ。

花言葉は「慰め、いたわり、休息」、「もろき熱愛」「七色の恋」というのもありました。
ヨーロッパ原産のこの花の学名はPapaver rhoeas、英名はPoppy、和名は「ひなげし」です。

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