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先週の土曜日に何げなくテレビをつけていたら『Dr.コトー診療所』の再放送をやっていました。
漫画のときから好きな物語なので、また見ていました。漫画での五島健助とテレビの主役の吉岡秀隆くんの格好のイメージが少し違うのですが、吉岡くんのどこまでも誠実で優しい五島健助が出来上がっていますね。

吉岡くんにはおだやかで上品な雰囲気がありますね。彼を見てると若い頃のレッドフォードを思い出すんです。すこし弱々しいレッドフォードですけれどね。あの、rinは吉岡くんの隠れファンですので・・・。

そこで今夜は『追憶』The way we wereを・・・。

Memories
Light the corners of my mind
Misty watercolor memories
Of the way we were♪

バーバラ・ストライザントが歌った主題歌の『The way we were』は有名ですね。

初めて見たのは随分前のこと、ケイティ(バーブラ)がなぜハベル(レッドフォード)のもとを離れるのか理解できなかったんです。政治信条は違うけど愛し合ってるんですもの。
ケイティーは学生運動の闘志だった過去があり、それがハリウッドで脚本家として脚光を浴びてきたハベルに迷惑をかけるかも知れない・・・。ケイティがハベルのもとを離れる理由なんですが、そのころの私がこれを理解するには幼すぎたんですね。

ケイティは情熱的で理想肌、世の中の矛盾に不快感を表しやすく、バベルは世の中の物事には無関心を装っているけれど、道理をわきまえた冷静な人として描かれています。

実はこの映画マッカーシズムを扱った作品なのです。
人としての思想や主義の違い、たとえ愛し合っていても譲れない信念、二人の葛藤・・・。一コマ一コマが丁寧に描かれています。パーティで上手くやろうとしても輪に溶け込めないバーブラが、いとおしくて特に印象に残ります。
ただの恋愛作品ではないだけに、忘れられない作品です。

監督はシドニー・ポラック、1973年、アメリカ映画。

愛の神、エロス

気持ちのどこかに引っかかっていて、たまに思い出す作品がある。
これは何度目になるだろうか。レンタルショップで見かけて、また手に取った。
『愛の神、エロス』(2004年 仏・伊・米・中・ルクセンブルグ)
オフィシャルサイトはこちらから

『60年代、80年代、90年代とカンヌ映画祭を征した三名匠が“エロス”をテーマに、三様のエロティシズムを綴った至高のコラボレーション。』となっている。

◇エロスの純愛
『若き仕立屋の恋』THE HAND
監督 ウォン・カーワァイ
出演 コン・リー チャン・チェン

◇エロスの悪戯
『ペンローズの悩み』EQUILIBRIUM
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ロバート・ダウニーJr. アラン・アーキン

◇エロスの誘惑
『危険な道筋』THE DANGEROUS THREAD OF THINGS
監督 ミケランジェロ・アントニオーニ
出演 クリストファー・ブッフホルツ レジーナ・ネムニ ルイザ・ラニエリ

三者三様のエロス論で楽しめる、と書きたいところだが、
ウォン・カーワァイ(王家衛)の『若き仕立屋の恋』が断然いい。短編ながらも密度の濃い質の高い作品に仕上がっている。今回もこの作品が観たくなった。
「手」だけで重なり合った娼婦ホアに恋をした見習仕立屋のチャン。ホアとチャンの二人の「手」が、情愛を語る叙情詩のように滑らかに動く。台詞が少ないのがまた一層の情念をよびおこす。この一作だけでも観応えがある。

次はソダーバーグ。精神分析しながら覗きをしてるのかしら・・・。
アントニオーニの映画、なんで女性が裸で踊っているのか分からない。
とこんな感想しか書けないのは、この二つをよく観てないからなのだが・・・。
正直に言うと、ここに来るころには、私もカウチに横になってウツラウツラしているからだ。
これが毎回なのである。

ソダーバーグとアントニオーニの作品はかずろぐさんのレビューをどうぞ。

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シービスケット

元気の出る映画を一つ・・・。
『シービスケット』(2003年 アメリカ)は、ローラ・ヒレンブランドのノンフィクション『 Seabiscuit: An American Legend 』の映画化作品。アメリカが失意のどん底にいた大恐慌時代、ラッセル・クロウの『シンデレラマン』と同じ頃の、やはり実話を基にした作品だ。連戦連勝を重ねる小柄な馬に全米が熱狂、老若男女が競馬場へ走り、ラジオ中継に釘付けになった。観ていて涙が止まらない。

「seabiscuit」とは昔の航海用乾パンで、腐らないよう堅く作られ、水やスープに入れて食べたのだそうた。seabiscuitは「歯が立たない」「手がつけられない」という意味でも使われる。
ここに出てくる男たちも馬も、周りからは歯が立たないseabiscuitだった。

主な登場人物は、人生で一度は希望を失なった3人の男たちと競走馬として見捨てられた馬。この出会いが奇跡を生み、希望を失った人々のエネルギーになっていく。

シービスケットの馬主になる自動車のディーラーのハワードにジェフ・ブリッジス。
最愛の息子を失い妻ともうまくいかなくなり失意のどん底にいるが、いつも大らかで男らしいアメリカ人の役にはうってつけの俳優を起用している。
『ラスト・ショー』『サンダー・ボルト』『ザ・コンテンダー』でアカデミー助演男優賞ノミネート、
『スターマン』でアカデミー主演男優賞にノミネートされるが、まだ獲得していないのは残念だ。ロビン・ウィリアムスの印象が強い『フィッシャー・キング』これもジェフ・ブリッジスの作品。

シービスケットの調教師スミスにはクリス・クーパー。存在感のある脇役だ。
彼の役では『アメリカン・ビューティ』や『パトリオット』の軍人、『遠い空の向こうに』の頑固な父親を思い浮かべる。『アダプテーション』の蘭を不法採集する役で、アカデミー助演男優賞を受賞した時の喜びの表情は印象に残る。『シリアナ』『カポーティ』にも出演している。

シービスケットの騎手レッドになるのはトビー・マグワイヤ。
裕福な家に育ったが大恐慌で破産し競馬場に預けられ、生活費を稼ぐためにボクシングの試合に出て片目がほとんど見えないが、試練にめげず人生を諦めない内面に闘志を秘めた主人公を見事に演じている。
出演作には『スパイダーマン』のほかに、マイケル・ケインと共演した『サイダーハウスルール』がある。

馬のシービスケットは、競走馬として優秀な血筋だが、小さかったのでろくな調教も受けられず暴れてばかりいる。おまけに脚に怪我をしている。 スミスによる調教で走る喜びを取り戻し、初戦にこそ負けたがその後は連戦連勝街道を突っ走る。小さい体で懸命に走るシービスケットに、大恐慌で打ちひしがれた人々が熱狂する。傷ついた3人の男たちもシービスケットと出会うことで立ち直っていく。

主役のレッド以外の騎手は全員プロ騎手。レッドの代役で雇われる騎手アイスマン役のゲイリー・スティーヴンスはダービー優勝経験のある騎手だそうだが、演技力もかなりのもので、特に最後のレースシーンは心に染みてくる。

他に、エリザベス・バンクス (マーセラ役)、ウィリアム・H・メイシー (アナウンサー役)らが出ている。監督はゲイリー・ロス。141分の作品で、3人が出会うまでは退屈感があるかもしれないが、その後からが見応えがあり感動に包まれる。
美しい風景やシェークスピアをはじめとする文学からの引用が、作品に落ち着きをもたらしている。
見所の一つは馬の走る姿だ。馬が疾走する迫力に加え美しさがあり、駆使されたカメラ・アングルで臨場感溢れる仕上がりになっている。シービスケットの復活は天馬空を駈けるが如く、感動のクライマックスだ。

映画のナレーションに「アメリカが未曾有の不況から脱出できたのはフーバーダムの建設でもニューディール政策でもなかった。公共事業でもなければ,政府の失業対策でもなかった。一人一人が、失敗や敗北からでも立ち直れるということを分かったからだ。」とあった。
学校のアメリカ史では、アメリカ経済が大恐慌を克服したのはニューディール政策など政府の大型事業によると習ったが、それとともに人々にやる気を起こさせたのは、人々を熱狂させたシービスケットやシンデレラマンの存在があったからなのだろう。

幾度となく訪れる試練にめげず、挑戦し続ける3人の男とシービスケットを通したこの映画のメッセージ、「人生には失敗はつきものだが、諦めなければチャンスは奪われないしチャンスは再び訪れる。失敗から学べばいい。」は、観るものに勇気と希望を与えてくれる。『シービスケット』は心に語りかけてくるハリウッドの良心的作品の一つだと思う。

イギリス映画に『Champions』という癌を宣告された騎手と骨折した馬の物語がある。この作品も実話が元になっており、観客に勇気と希望を与えてくれる。
2000年(73回)アカデミー賞授賞式の司会はスティーヴ・マーティンだった。
彼が主演男優賞にノミネートされたこの俳優を紹介するときに、「彼と僕と間には2つのオスカーがある。今夜また取れば3つになる。そうだよね、トム」と言った。
この年の作品賞は『グラディエーター』でラッセル・クロウが主演男優賞を獲得、作品賞ノミネートには『ショコラ』もあった。

トムと呼ばれたのはトム・ハンクス、『キャスト・アウェイ』でのノミネートだった。この年のゴールデン・グローブ賞もNY批評家協会賞も彼が獲得している。

婚約したばかりのFedEx社のチャックが乗った貨物飛行機が嵐に巻き込まれ、太平洋の真ん中で墜落してしまい、奇跡的に絶海の孤島に流れ着く。この時から、4年に及ぶたった一人きりのサバイバル生活が始まる。
自生しているヤシの実の果汁を飲もうとしても殻の割り方を知らない。岩に投げつけたり石で叩いたりして殻を割っても、手が滑って果汁をこぼしてしまう。
陸地や海の中を歩こうにも、靴がないから足が血だらけになる。大きな葉っぱとボロきれで靴の代わりにする。
島から脱出しようとゴムボートを漕ぎ出しても、サンゴ礁に阻まれて海に投げ出され背中や手足に怪我をする。海中は血だらけ。

海岸に打ち上げられた貨物機の荷物は、クリスマス・プレゼントとして発送されたものばかり。
その中から、スケート靴の歯を刃物に、レースのドレスから魚獲りの網を作り、ビデオテープを紐に使う。しかし、一つだけ荷物を開封せずに大事にしまっておく。いつか届けられること考えているからだ。

魚を獲っても火がないから食べられない。棒と板で何度もやってみるが火は熾らない。
癇癪を起こして投げたバスケットボールに付いた手の血痕が、人間の顔に見えてきた。これに目と口を書き、Wilsonと名前を付けた。チャックに友達が出来た瞬間だ。
工夫を重ねてようやく火が熾る。

チャックは友達Wilsonに話しかけ、婚約者のケリーはチャックの生きるための支えだ。来る日も来る日もケリーの写真を見て、Wilsonに話しかけることで精神の安定を保ち続ける。90分に及ぶ一人だけのサバイバルシーンで、トムの演技力が冴え渡る。
この孤島のシーンでは音楽は一切使われていない。自然の風の音と波の音が聞こえるだけである。このあたりの演出も見事である。

4年間の孤島生活でチャックは風向きが変わる時期があることを知り、バスケットボールのWilsonとともに脱出を試みる。
嵐に遭い、筏は少しずつ壊れていく。嵐がおさまり、疲れたチャックがウトウトしていたときに、Wilsonが波にさらわれてしまう。チャックはWilsonを助けるために海に飛び込み必死に泳ぐが、Wilsonとの距離は離れるばかり。「私を許してくれ、Wilson!」とチャックはWilsonに叫ぶ。
話し相手になり、勇気を与え希望を持たせてくれた友達、Wilsonがいなくなってしまった。

数日後、チャックはタンカーに救助され、ようやくアメリカに帰国できる。

しかし帰ってみると、チャックのお墓が出来ていた。婚約者ケリーはかつての同僚の妻になり、子供がいた。
会社では仲間が集まりチャック生還パーティーを開いてくれるが、パーティーがお開きになると、一人一人と去っていき、彼は一人残される。4年間、心の支えだったケリーは来てくれなかった。必死に生きて戻ってきたのに、そこには彼の居場所はなかったのである。
パーティー会場で一人とり残されるチャックの姿に涙が誘われる。

この後は映画を観てください。

この『キャスト・アウェイ』は感動的なサバイバル映画にして大人の恋愛映画である。泣ける場面や自然の美しい場面が幾つもあるし、主人公と恋人の会話は抑制が効いていて、まさに大人のための映画となっている。144分と長い作品だが、それを全く感じさせない。
孤島でのサバイバルシーンのために撮影を1年間中断し、トム・ハンクスが25kgの減量をしている。恋人ケリーにはヘレン・ハント、監督は『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス、見事な構成と演出が見られる。

気になるのはやっぱりFedExとWilson。二つとも実在の有名な社名。日本ならさしずめヤ○トとミ○ノと言っているようなものだから。
この辺が3個目のオスカーにならなかった理由かもしれない。
「ターンレフト、ターンライト」

観たのはちょっと前なのですが、再びシンボルスカの作品を読む機会があったので、レヴューを書きますね。
この作品は、おともだちブログ、アーニーさんのレヴューを読んで観たくなったのですよ。
それは主演の金城武が好きなわけじゃなくて、この作品にシンボルスカの「終わりと始まり」のなかの一編『一目ぼれ』が出てくるからでした。

映画の原作は台湾の絵本作家、ジミー・リャオの『向左走・向右走』。大人の絵本と言われ、日本、韓国、アメリカやイギリス、などでも出版されているそうですから、原作を読まれた皆さんもいらっしゃるでしょうね。

話はシンプルです。ほのかな初恋の相手に巡り会って互いに惹かれあい、電話番号を交換したのに、しかも今ではアパートの隣同士に住んでいるというのに、なかなか会えない二人を描いています。
一人はアパートから右に、一人は左に行くためにすれ違いを繰り返すラブ・コメディ。
結末は「そんなことが偶然起こるはずがないでしょ」と言いたくなりますが、「あ、そうか、それでそうなったのね」と納得します。
これはやっぱり舞台は台湾でないと・・・。
金城武とジジ・リョンがすれ違う男女を演じ、監督はジョニー・トゥとワイ・カーファイ。
2003年香港映画ですが、製作はワーナー・ブラザースが手がけた第1回中国語作品。


バイオリンの音色と雨、黒い傘の中に、運命を感じさせるかのような、主人公二人の緑の傘と赤い傘の映像で始まるこの作品の進行役が、シンボルスカの『一目ぼれ』でした。

ヴィスワヴァ・シンボルスカ Wislawa Szymborska(1923生まれ)
平坦な言葉で日常生活の感情を率直に綴った作品が多い、ポーランドの女流詩人です。
1996年ノーベル文学賞受賞。 邦訳は少ないですね。
この詩のオリジナルはポーランド語ですけれど、今回は英訳を紹介します。

Love at First Sight
    Wislawa Szymborska 

Both are convinced
that a sudden surge of emotion bound them together.
Beautiful is such a certainty,
but uncertainty is more beautiful.

Because they didn't know each other earlier, they suppose that
nothing was happening between them.
What of the streets, stairways and corridors
where they could have passed each other long ago?

I'd like to ask them
whether they remember-- perhaps in a revolving door
ever being face to face?
an "excuse me" in a crowd
or a voice "wrong number" in the receiver.
But I know their answer:
no, they don't remember.

They'd be greatly astonished
to learn that for a long time
chance had been playing with them.

Not yet wholly ready
to transform into fate for them
it approached them, then backed off,
stood in their way
and, suppressing a giggle,
jumped to the side.  There were signs, signals:
but what of it if they were illegible.
Perhaps three years ago,
or last Tuesday
did a certain leaflet fly
from shoulder to shoulder?
There was something lost and picked up.
Who knows but what it was a ball
in the bushes of childhood.

There were doorknobs and bells
on which earlier
touch piled on touch.
Bags beside each other in the luggage room.
Perhaps they had the same dream on a certain night,
suddenly erased after waking.

Every beginning
is but a continuation,
and the book of events
is never more than half open.


日本語の意味を知りたい方は映画を観てくださいね。
忙しくって時間がない?そんな方は自分で訳してみましょう♪

おともだちブログのぽえこさん、どちらにしますか〜。



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