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○茨 木 童 子 (色刷)
(昭和32年発行「日本六十四州伝説絵物語」 山梨日日新聞社編)
『新形三十六怪選・老婆鬼腕を持去る図』錦絵.
画工.芳年
彫エ。裏山
印刷兼発行人。佐々木豊吉
印刷。明治22年(1889)4月12日
略解。
このテーマの大体の筋は、羅生門で渡辺の網が、茨木童子と云う鬼の片腕を切り落して持ち帰った処、陰陽博士安倍の晴明に最近の間が危険だと注意されたので、綱は家にとじ寵って三・七日の物忌みをして謹慎している。その戒めももう今宵一夜と云う晩に、綱の乳母がわざわざ遠路訪ねて来たと云うが、物忌み中とて中へ入れない。乳母が『あんなに
乳を呑まして育ててあげたのに』と門口でくどくので、とうとう中へ入れて、その上乳母の懇望もだし難く、唐櫃(ひつ)に納めた雪見せると、乳母は忽形相変って『嬉しや我が腕なり』とその腕を引つかんで天井を破って飛び去った、と云うのである。
それで歌舞伎で演じる場合は白髪鬼と称して白頭を着し、すべて老婆態として扮する。本図もその気持ちで、多少能がかり(能楽風)にして、白頭に鬘帯(かつら・鉢巻)がして描かれている。因みに、今でも渡辺姓の旧家の家屋には天窓を作らない習慣があるとの事。(作るとその天窓から鬼が逃げのびるから。)
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