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GR Digital はリコーのカメラで、2年連続してスペインに渡りました。
GRの最大の良さは歪曲の極めて少ないレンズです。建造物を撮ることが多いスペイン旅行には欠かせないカメラです。
バッテリーの持ちも大変良く、困ったことがありませんでした。また露出が正確なことも助かります。
焦点距離が21mm相当になるワイド・コンバージョンレンズも旅行では有効です。
一方で改善を望む点はオート・ホワイト・バランスをもう少し、熟成させて欲しいこと、より発色を自然にして欲しいこと、RAWで撮影する際の書き込みスピードを上げて欲しいことです。
なお、オート・ホワイト・バランスはやや赤みが出る方向に振れるようなので、注意を払う必要があると思います。
その他、ボディーのホールド感が良く、ブレにくいように感じます。
GR Digitalはサービス・センターでレリーズボタン(シャッターボタン)を押す際の力量(重さ)を3段階「軽め(-2)・やや軽め(-1)・(標準)・重め(+1)」に微調整してもらえます。
私は軽め(-2)にカスタマイズしてもらい、使用しています。
写真1枚目 マドリード プラド通り
さっと取り出し、さっと撮り、さっとポケットに入れる。
レスポンスの良いGRだから撮れた一枚。GRの色再現性を信じて撮る。とはいうものの、現在はこのカメラより色再現性の良いカメラはたくさんあります。もちろんIXY Digital 900is もその一つです。
一方で歪曲収差が極めて少ないため、“ありのままに写っている可能性”はIXY Digital 900isより高いと見れるかもしれません。私はそう解釈してこの場合、GRを選択しています。
2枚目 グラナダ アルカイセリア
GRで撮られた写真を「安いコンデジと変わらない。」と評する人がいますが、私もある意味その意見に賛成です。GRの描写は線が太く、色も繊細さを欠くという印象を持っています。このカメラが発売された時期においては優秀でしたが、今となってはこのカメラの色再現性は“平均〜平均以下”のレベルだと思います。
「赤の中の赤、黒の中の黒、青の中の青」といった、色の分離が今ひとつ最近のカメラに比べ劣るようです。簡単に赤に転ぶホワイトバランスにも問題があるようです。
ここはアルカイセリアの裏道。これと同じ風景を忠実に、美しく描写するコンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼は、今となっては山ほどあります。
3枚目 グラナダ アルハンブラ カルロス5世宮
生徒さんのセーターを見てお分かり頂けるかもしれませんが、発色がハデといわれる一部のデジタル一眼やコンパクトデジタルカメラに比べて赤は色飽和を起こしにくいようです。この点は助かります。
4枚目 アルハンブラ宮殿 二姉妹の間の天井
リサイズ前の写真を見て細密な描写をしているのに驚きました。時々、驚くような描写を見せます。これがこのカメラの魅力の一つです。
5枚目 トレド カテドラル内、トランスパレンテの天井
「ありのままを撮りたい。」と思い歪曲の少ないGRを選択。しかし、ホワイトバランスが赤方向に転び過ぎです。
とはいうものの、今回の旅行で“収穫”と思えた写真の一つです。
6枚目 トレド カテドラル
GR + ワイドコンバーター。この被写体にはこれしか無いです。最新のカメラに比べて色再現性は劣っても、建物がこれだけ真っ直ぐに撮れるカメラはこれ以外にありません。
さりげないスナップから、歪曲の少ないレンズで建造物を捉えたりと、旅行には無くてはならない一台となっています。
最近、GRを落下で故障させてしまいました。結局、レンズユニットを交換する重修理となり、修理代は19,000円弱もかかってしまいました。
さぁ、あと2年くらいは使い続けるつもりでいます。
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